「人はどのように学ぶのか?」をみんなが当たり前に知っちゃってる世の中がきたら

教育手法に注目が集まるいまだからこそ、「人はどのように学ぶのか?」という理論そのものも、一般に広がっていくと面白いですよね。

最近色々なところで研修をやっていてかんじるのが「手法についてはいろんなところで話をきいたよ」「でも、そもそもなぜそういう手法をとるのかも、人がどう学んでいるかなんて考えたことはないよ」とみなさん考えているのかなということです。

逆にいえば「人がどう学ぶのか?」「なぜそういうことが必要なのか?」ということについて、とても知りたがっているのかなと感じます。そして、実はそういうところこそが、われわれ研究者の得意なところなんですよね。「知りたがっている人がいる」「それについて詳しい人がいる」というのはとてもグッドな状態です。

こういう機会を上手に使って「人はそもそもどう学ぶか?」ということをみんなに知ってもらうといいのかなと思っています。

もし「人がどう学ぶのか?」という理論などを、多くの人が当たり前に知っている時代がきたとしたら、それはなかなか面白いことが起こるんじゃないかとワクワクします。

「学ぶ」とか「成長する」、「教える」というのは、「学校」や「授業・研修」という決まった枠のなかではありません。生きていれば全員にかかわる身近な問題です。

子どものような発想ですが、ひとりひとりが学び上手・教え上手な人になれば、毎日の生活が楽しくなっちゃうんじゃないの?と思う今日この頃です。そういうことに少しでも自分の仕事で貢献したいですね。

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学習者本人が「何かになりたい・やってみたい」と思う気持ちをいかに支援するか?

教育方法の議論はいろいろありますが、結局ここがポイントになるよなと最近考えています。

教育としてはなにかの「やり方」とかを教えることはできるのですが、そもそも「そのやり方を使いたいと思っているか」というところは学習をする上で非常に重要になってきます。リーダーシップのやり方を教えたとしても、発揮したいことがなければやはりどうにも学べないという部分はあるでしょう。

もちろん「やりたいこと」は事前に見つける必要はなく、何かをやっているうちに「これが自分のやりたいことかも!」と発見することもたくさんあります。「考えてから動く」よりも「動きながら考える」という姿勢は大切になります。

とはいえ、こういうことをどうやって支援したらよいのか?というのはやはりなかなか難しいところです。ツイートでも書いたように、対象者の状態によって支援のあり方は変わってくるでしょう。「なんとなくあるけど意識化されていない人」から「そもそも希望を持てない無気力状態にならざるえない人」まで、それぞれに対してアプローチはかわってきそうです。

最近ポイントになりそうだと思うのは「小さい成功体験(人に感謝される経験)」なのかなと思っています。自分だけが得する体験というよりも、それによって「自分の周りの環境がちょっとでもかわる体験」というのでしょうか。「自分の周りの環境が自分の働きかけで変わるかもしれない」という希望は、なにかを学ぶ原動力につながるんじゃないかと最近よく考えています。

もちろんこれはひとつのアプローチなのですが、このあたりのやり方については少しずつ整理をしていきたいと思っています。

人はどういうときに目標を持つのでしょうかね。

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スプラトゥーン2が面白すぎるけど、結局「研究」と結びつけて考えてしまうという病(やまい)

ニンテンドースイッチとともにスプラトゥーン2を購入したのですが、面白すぎて久しぶりにゲームにはまっています。毎日どうにかプレイする時間を捻出したいと思い、日々仕事をがんばってます。

主に寝る前を中心にプレイしているので、イメージ的には海外ドラマ「ハウス・オブ・カード」的なノリなんですが、やっているゲームがスプラトゥーンだとかわいすぎますね。

※ちなみにこのドラマもすごく面白いです!まだシーズン2の途中までしか見れてないけど。Netflix契約しないと。

アメリカの政治家が主人公のドラマで、その主人公が夜によくPS3の軍隊モノ的なゲームをしています。

スプラトゥーン2は本当によくデザインされていて、ゲームの新時代を感じます。ざっとあげるだけでもこんなかんじです。

・基本ネット対戦のマッチング形式。一期一会感がちょうどよい。
・スマホアプリと連動している。自分の戦績とか振り返り可能。
・ステージやルールなどが、時間によってスケジューリングされている(自分で選べないのがまたよい)
・あえて毎日プレイできないモードがある(サーモンランというイクラを運ぶバイト)
・全体的に「メタファー」が秀逸。(イカ、サーモンなどなど、謎の統一された世界観が理解の助けになっている)
・初心者からゲーム上級者まで全員が楽しめる仕組み作り
・BGMがよいので作業用BGMになりがち

こういう面白さがあるんですが、やはり職業病というか、これもついつい「学習」「教育」「リーダーシップ」などの話と関連づけて考えてしまいます。

せっかくなのでどんなことを考えているかをざっと箇条書きしてみたいと思います。

もはや読者のことを完全に無視しているかんじがしますが、雰囲気だけご理解いただければと思います笑

・リーダーシップを発揮するといっても、自分の武器を扱えないとチームには貢献できない。「武器を扱うスキル」、「そもそも自分はどんな武器を持つべき(持ちたい、合っている)のかという自己理解」、「初心者をむやみに倒したりしないという配慮(倫理的なもの)」のすべてが必要。

・初心者段階では「周りを見る余裕」なんて全然なくて、自分の操作で精一杯。はじめて学ぶ学習内容でリーダーシップも発揮しなさいというのはけっこう環境的につらい。自分の操作が最低限できるようになってはじめて周りをみられるようになる。

・チームに対する声かけ(「ナイス!」とか「カモン!」)は、行動が伴っているときほど周りに響く。「声かけ専門です!」っていうのはあんまり成立しない。倒せなかったら床を塗るでもなんでもいいので、とにかく行動して、タイミングよいときに声をかけられると、チームがすごく鼓舞される。

(※ちなみに初期はそもそも声かけする余裕がないというのはあるけど。あわててしまって「カモン!」のところで「ナイス!」しがち。)

・初心者がいきなり超強い人とあわないようにしているコミュニティづくり。強い人のランクはあえて「飛び級」させることで、レベル感のちらばりがちょうどよくなっている。自分が「背伸びしてちょうどよい」くらいのレベル感をつくらないと学べないどころか、勝てなすぎて嫌いになる。もちろん、簡単すぎるとそれはそれであきちゃう。

・初心者がたくさんいるマッチのときに、強い人が初心者狙いでがんがん倒すとかをあんまりしないのが印象的。「そういうのをするとゲーム嫌いになっちゃうからやめておく」みたいなことを聞くと、コミュニティは仕組みだけでなく、それぞれの配慮によって保たれることをあらためて理解する。

・簡単でもいいので振り返りの仕組みをスマホに用意しているのは面白い。自分が得意なステージ・競技などをみることができて振り返りができる。自分のデータ分析など、ちょっとした振り返りをする端末としてスマホは優秀。スマホは入力端末としても使えるけど、やっぱりサブの振り返り端末として使うのが面白いかも。

・チームの動きが見えやすいもの(スポーツなどもそうだけど)の方がリーダーシップを学ぶ上では本当はやりやすい。例えば、「一人でつっこむとすぐやられる」みたいなことは、ゲームの方がわかりやすい。いわゆる大学のグループワークだとひとりで全部やったほうが早いとおもいがち。もちろん、なんでもできる人がいたほうがいいけど、独りよがりにやっていると、すぐやられるので、その方がトライアンドエラーのサイクルもすぐまわる可能性あり。

・メタファーの使い方がうまい。人間の理解を促進する上でアナロジー的なことはすごく大事。そもそもなぜイカなんだ?っていうのはさておき、とりあえずイカ、タコ、サーモン、イクラなど、なんとなく「魚介系」に関する既有知識をうまく活用しているかんじがして、ユーザーフレンドリーになっている気がする。

ものすごく読者をおいていった気がしますが、週末の更新などのでたまにはゆるしてください笑

なんでも研究と引きつけてしまうのは職業病だと思いつつ、「普段やっていることと遠いこと」で「楽しいこと」を「普段やっていることのレンズ」でみるときのほうが、一番創造的になれるような気がしています。

そういう時間は一見無駄にも思えるのですが、「必要な無駄」と「本当にいらない無駄」とをうまく見極められるようになりたいです。

とりあえず早くニンテンドースイッチが市場に出回ってほしいです。転売価格になっているので、購入にはご注意を。定価だと税込み3万4000円くらいだったと思います。今後増産されるとのことなので期待しましょう。

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仕事を終えてそそくさと帰る人は仕事が嫌いなのか?

「仕事を早く終える」ということと、「仕事が好き」ということは両立すると思うのですが、なかなかそう思われない部分もあるのかもしれませんね。

ツイート内で言っている研究は「職場学習の探究」の舘野章で書いた内容です。この章では「社外の勉強会に参加することが成長につながるか」に関して調査結果をもとに検討しました。書籍のリンクは文末に貼りました。

結果については、ツイートだとかなり短めに書きましたが、もうちょっと正確にいうと「社外にでている人が、でてない人に比べて組織に対する愛着が低いということはない」、「社外に出ている人で、社内の勉強会にでもでている人が一番組織コミットメントが高かった」という結果でした。単純に平均との大きさだけみると「社外の勉強会に参加したことがない」という人が一番組織コミットメントは低かったです。

このことから「社外に出ている人は、組織嫌いでしょ」と安易に考えない方がよいのではということを述べました。

私が最近思っていることは「ひとつのことに専念すること」はそれはそれでよいものの「複数のことをしているからこそ見えるものもあるのでは?」ということです。

最近と書きましたが、実は自分がこだわりがあることのひとつかもしれません。

もともと職場を越境する「越境学習」(仕事と、それ以外の往還の重要性)を研究したり、そもそも自分が大学院で「学際情報学府」という「学際性」を重視した大学院を選んだのも、そういうこだわりや直感が背景にあるからかもしれません。

一見矛盾するようなものでも、両方があるからこそ意味があるようなものもたくさんあるのではないかと思います。

「Aなの?Bなの?」と言われて「どっちも!」というのは、なんだか微妙なかんじもしますが、そもそも「Aなの?Bなの?」という問いがおかしいということもあるのではないかと思います。

ある種の「二刀流」が「1つのことだけをやっているひとをバカにしている!」とは思われない世の中というのも面白いのかなと考えています。

 

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越境学習についてはこちらの書籍にもまとめています。

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「ビーチでミーティング」はちゃんと仕事していないのか?:「ちゃんと仕事する」の意味とは

あたらしい働き方についていろいろな議論がなされています。そのひとつのキーワードとしてでてくるのが「ワーケーション」。ワーケーションとはこんなかんじです。

ワーケーションとは「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語。旅行先などでの仕事を認めるものだというが、これまでのテレワークとは何が違うのか。

JALの担当者によると、これまでもJAL内ではテレワークの制度があったが、「在宅勤務」と呼ばれており、仕事をする場所は自宅や上長が認めた特定の場所などに限られていたという。

ワーケーションは、この働く場所の特定をなくすことが大きなポイントだ。帰省先や旅行地など、どこでも良いことになる。

引用:http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/21/story_n_17250114.html

このように働き方がかわってくると「ちゃんと仕事する」ということの意味がかわってくるのではないかと思います。先日これに関する連続ツイートをしました。

働き方が多様化していくことは面白いと思う一方で、じゃあ「どこまでありなのよ?」とか「なにはオッケーで何はだめなの?」という話になってくるのではないかと思います。そのときにポイントになるのは実は「説明(理由付け)」だと思うのですが、ここがまたややこしいですよね。

「説明のしやすさ」と、「本当にそれが意味があるのか」というのは必ずしも一致しません。せっかく多様にしたのに、説明ができないから、結果的に「いつものになる」というのはなんだかせつないところです。

もちろん「あいまいでなんでもOK!」なんてことにはならないわけですけども、なにを「ちゃんと仕事をしている」と評価するのかは、これからの時代だいぶかわってくるだろうと思います。

「ちゃんと仕事する」というのが何を指す時代になるとハッピーになるんでしょうか?

このあたりぼく自身も少し考えていきたいなと思っています。

 

 

とりあえずぼくがビーチで仕事をしたいから言っているわけではないことを一応述べておきます。

 

 

うそです。できるならしたいと思いました。

 

そういう時代くるかな。

 

 

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「時間」はあなたにとってどんなもの?「つくる」・「追われる」・「縛られる」・・・:自分に対してリーダーシップを発揮すること

あなたにとって「時間」はどんなものですか?

タイトルに書いたように「つくる」「くる」「追われる」「縛られる」など、色々なイメージがあるのではないかと思います。

先日これに関連するツイートを連続でしました。

まあ自分自身、時間に「追われること」のほうが一年のうちに多いかんじはしています笑 ただ、やはり自分のペースでよいかんじに仕事ができているときって「時間をつくる」という感覚なんですよね。

「ちょっとひまがあるから何かしよう」なんて言っていたら、結局なにもできないまま終わってしまいます。「やりたい」なら、「時間をつくる」しかないんですよね。

その時間をつくることをあきらめてしまい、「忙しいから○○ができない」と考え始めると、自分のライフに対する主体性(リーダーシップともいえる?)を失ってしまいます。ある種の学習性無気力状態になり「どうせできないだろう」というモードに入ってしまうかんじがしています。

他者にリーダーシップを発揮しようと思ったら、まず自分のライフそのものにリーダーシップを発揮するのが近道なのかなと思います。

ひまは「待つ」んじゃない。つくるの。

という、言い方はブルゾンちえみなのに、内容は「待たない」的なことが必要なのではないかと思う今日この頃です。

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仕事を早く終えてでもやりたいことはありますか?:「積極的な遊び」の意義とは

最近ふと思った疑問です。

そういうものありますか?

仕事を長時間やるより、早く終わらせて帰った方がよいというのは頭ではわかっているものの、じゃあ仕事終えて積極的にやりたいものが何かと言われてしまうと困ってしまう人もいるのではないでしょうか。ぼく自身もそういう時期はけっこうありました。いまもそういうときは時々あります。

働き方を考える上で「制度の改革」をしていくことは必須だと思うのですが、それと同時に個人の楽しみもつくっていくのはけっこう重要なことなのかなと思います。

「ひまだから何かやる」というより、「ひまをつくってでもやりたいこと」を仕事以外に持つことの意義というかんじでしょうか。それは「趣味」なのかもしれませんが、なんとなく個人的には「趣味」という言葉でニュアンスが表現されていないようなかんじがしています。

「積極的な遊び」(自分で時間を作り出す感覚)の持つ意義というのは面白そうだなと思うので、このあたりちょっと考えていきたいなと思っています。

もしそういうものがあったらぜひ教えてくださいね。

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「自分なり」のリーダーシップを理解するためには:自己理解の重要性

ひとりひとりリーダーシップのスタイルが異なってよいということは、画一的でなくていいなと思うのですが、一方で、「ではあなたなりのリーダーシップスタイルは?」ということになります。結果的に自己理解の必要性がでてくるわけですね。

大学生を対象にしたリーダーシップ教育では、研究においても「アイデンティティ」という話がでてきます。それはある種の自己理解の必要性を表しているのではないかと思います。

「自分のことを知る」というのは、あんまりやりすぎると「自分探しの旅」に深くはまってしまうかもしれませんが、他者とインタラクションをおこないながら「もしかしたらこういうかんじかな」という仮説を立てるのは大切なことだと思います。
「正解を見つけきる」のではなく、「現時点での暫定解(仮説)」を出して、「行動の指針にする」くらいがちょうどよいと思います。

これを大学に入ってからやるのもよいですが、できれば早い段階で習慣づけられるといいのかなとも思います。

今回は「自己理解」について書きました。リーダーシップを教える科目の中でも、やはりこれはキーになるので、上手に授業に埋め込んでいきたいところです。

■参考図書

こちらの書籍がとても参考になりました。日向野先生らによる新著(訳書)です。

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私もこちらの書籍でリーダーシップ教育に関する内容を一章書いています。

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大学と企業の接続に関する調査やワークショップはこちらをご覧下さいませ。

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意見をしぶしぶ受け入れるでもなく、強引に納得させるでもなく、合意するためには

大学生にとって、ミーティングでしっかり「合意する」ということは難しいことのようです。

私たちは「ちゃんと決める」練習というのを実はやってきていないのかなと感じることがけっこうあります。「本当は納得してない」みたいな状態で「なんとなく決まる」ということは多いのではないでしょうか。

また、どうしても意見を飲ませるというか、「戦いモード」になってしまうこともよくあります。ちゃんとコミュニケーションしたら「仲間」になれるかもしれないのに、ついつい目先の違いなどで戦ってしまうんですよね。

「相手を倒す」より「仲間を増やす」方が、結果的に目標達成につながるのではないかと思います。これはひとつのリーダーシップともいえるので、上手に学んで欲しいなと思います。

■参考書籍

こちらの書籍のなかで「大学生のリーダーシップ教育」に関する章を書いておりますのでよろしければご覧下さいませ。

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大学生を対象にしたキャリアワークショップなどの事例は以下に掲載しています。

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本気で取り組む人がバカにされない雰囲気をつくること

学び・成長を促すために、色々授業方法を工夫したりするわけですが、そもそもの前提として「本気で学ぶことがバカにされない雰囲気」をつくることは必須といえるでしょう。先日こちらのツイートをしましたが、それなりに共感していただけたようです。

このような環境をつくるためにはどうしたらよいでしょうか。

一つ目は、「外の大きな世界を知る」ということが考えられます。足を引っ張り合うのは「狭い世界のでの相対的優位性」に着目してしまうからともいえます。より大きな目標(ビジョン)のために、目の前の仲間と一緒にがんばるほうが得だと思える環境作りが重要です。

二つ目は、教える側もそういう環境になっているということでしょう。結局どれだけ口で何かをいっても、「まあこれは建前でしょ」と思われたら終わりなんですよね。背中で語るというか、たしかにそうだよねと示すことが大事になってくるのかなと思います。

「あいつ何本気になっちゃってんの?」

という雰囲気はだれしも実は経験していると思います。でも結果的に、だれも得をしない考え方ではないでしょうか。

まあもちろん「他人にも本気になれ!」とものすごく迫るコミュニティはちょっと息苦しいかもしれません。ただ、少なくとも個人が本気になってやることを止める権利はないのではないかと思います。

本気になって行動する人を応援できるコミュニティはあらためて大事なのではないでしょうか。以前書いたこの記事も関連する内容だと思います。

「手を挙げる人がいない」ことよりサポートする人がいないことの方が問題?:「後方支援型リーダーシップ」の重要性