「楽しいだけではダメ」とか「仲が良いだけではダメ」みたいなことは比較的よく耳にする言葉かなと思います。たしかに表面的に楽しい、仲が良いというだけでは、何も生まれないかもしれません。

しかし、だからといって「楽しい」とか「仲が良い」ということは「価値の低いこと」なのでしょうか。

「楽しいだけではダメ」という言葉は、「楽しさ+○○」というニュアンスも含まれているので、楽しさを否定しているわけではないと思います。楽しさ+アルファが必要という主張です。

ただその言葉の中にはどうにも「楽しくなる・仲良くなるのは簡単で、もっと難しくて大事な○○が必要」というニュアンスが含まれているように感じます。

わたしは実際ほんとうに「楽しくなる・仲良くなる」ということはけっこう大変で、そう感じられたら、かなりのことを達成できているのではと思います。

「楽しいだけでは」「仲良しだけでは」

という言葉はたしかにある部分正しいのですが、正しさや仲の良さを否定するのでなく、「楽しくて、仲が良いからこそ○○」みたいな方がパワーがでるなと思っています。

「楽しいこと」は価値があることです。

そういう前提にたった上で教育実践をデザインできるといいなと思っています。