わざわざ「リーダーシップ」と呼ぶべきか、呼ばないべきか?:育てたい学生のイメージをどのように言葉にするか

リーダーシップ教育をやっていて少し悩ましく思うのが「リーダーシップ」という言葉のイメージです。講演などでは必ずリーダーシップのポイントとして、

・リーダーシップは学習可能 ×才能ではない
・リーダーシップは全員発揮できる ×リーダーだけのものではない
・リーダーシップは自分らしく ×引っ張るに限定されない

という3点について、研究成果をもとに説明していきます。

しかし、これらは一般的なリーダーシップという言葉のイメージと違うので、「わざわざリーダーシップという言葉を使う必要があるのか?」だったり、こちらが育てたい学生のイメージが誤解して伝わったりすることもしばしばあります。

もちろん、リーダーシップという言葉に対する新たなイメージは、海外(アメリカを中心に)やアカデミックな世界でも更新されているのでそれにあわせることはとても重要と思います。とはいえ、なかなか育てたい学生のイメージを共有するために時間がかかるというのは悩ましいことです。

この問題についてなかなか答えはでていないのですが、最近個人的に「ありだな」と思った事例があります。

それはある高校にいったときに「リーダーシップという言葉を使うかはさておき、育てたい学生のイメージは○○というかんじなのですよね?」というかんじで、リーダーシップという単語レベルで終わらせず、具体的に自分の実践先の学生のイメージにあわせてかみ砕いて説明してくださった先生がいたことです。

これはとても大事なことだなと思いました。リーダーシップに限らず、学習目標として掲げられる概念レベルの言葉は抽象的なので、それを一度自分の言葉で置き換えることはとても大切なことだと思うのですね。

その意味では、「リーダーシップ」という言葉が一見分かりにくいものの、だからこそ「自分の実践を想定して言い換えてもらう」ということが誘発されるのかなといかんじもしており、それをセットで行えば結果的には一番いいのかなというかんじもしています。

言葉のわかりやすさがあろうがなかろうが、結局のところ、教育の実践をおこなうときには、「どんな学生を育てたいのか?」ということを自分なりの言葉で落とし込めることがとても大切なのかなと思います。

「どんな学生を育てたいか?」と聞かれてどのように答えますか?

きっとそんなことを同僚と一緒に語ることがよりよい実践をつくる一歩なのかもしれません。

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