授業や研修の冒頭にアイスブレイクをいれるのは定番になってきました。参加者同士のやりとりがある授業・研修も多いので、よいことかなと思っています。

ではそもそも「アイスブレイクをいれるメリット」というのはなんなのでしょうか?

これを聞くとよくでてくる答えは「お互いに仲良くなる」など、言ってみれば「関係性をほぐす」ことに関連するものが多いのかなと思います。

これ自体は別に間違っていないのですが、この効果があまりに注目されるがゆえに「私の授業・研修は仲良くなることが目的じゃないので、アイスブレイクはいれる必要がない」といった意見も時々聞かれます。

たしかに単なるアイスブレイクゲームだけをやっていたらそうなのかもしれませんが、これは少々もったいないことだと思います。

アイスブレイクは「関係性をほぐす」だけでなく、実は「頭をほぐす」という役割も多くあります。もう少し具体的にいうと、メインワークをするための「準備体操」として、「頭のモード」を切り替える活動になるわけです。

例えば、単に自己紹介をさせるだけでなく、「最近仕事であったちょっとよいこと」などを語ってもらうとしましょう。そうすると、「仕事であったよいことなにかなー」と考えますよね。その後に、「仕事とモチベーション」に関する講義をしたり、「仕事の振り返りに関するワーク」などをおこなうと、アイスブレイクの段階で頭のモードが切り替わっているので、とてもやりやすいのです。

このように、アイスブレイクのワークは、元々あるゲーム集などを活用してもいいのですが、そこになにかワンアレンジをいれることによって、「関係性」だけでなく「頭」の準備体操にしてしまうことが重要です。そうすることで、メインの講義やワークのよさが引き立っていくのです。

ちょっと意識してみるだけで、全然かわるのでぜひやってみてくださいね。

■リーダーシップに関する授業デザインの工夫はこちらにまとまっています

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