学びを深めるために「経験」はとても重要な要素です。話を聞くだけでなく、実際に何かに取り組んでみる等の行動は学びにとってとてもパワフルです。しかし、やみくもに経験をしても、学びにつながらないので振り返りが大切だよということがよく言われます。

たしかにそうだなと思う一方で、なかなか自分1人では「とにかく経験」とか「目標も決めずにつっこんでしまう」ということになっちゃうよなと最近とても思います。

経験から学ぶためには、

・自分で自分の現状の力を理解し、
・ギリギリ成長できる適切な負荷を設定し、
・実際に経験をしてみた上で、
・なにができて、なにができていないかを振り返り、
・次の目標を設定する

ということが必要になるのですが、それ自体がめちゃくちゃ高度なことだよなーとあらためて感じています。

そのためには、他者の存在が重要なのですが、もっといえば本来はコーチ的な役割の人が必要になるんだろうと思います。これをひとりでまわすというのは初心者にとってはなかなか厳しそうですよね。

本来は教育場面においても、そういう人をつける必要があると思うのですが、これはコストがかかることもあるので、どうしても「とりあえず経験」というかんじで、ざっくりとしたプロセスの体験にとどまっているのかなと感じています。教員や先輩のサポートがこれにあたると思うのですが、もうちょっとなにかできそうじゃないかというかんじがしており、ここをもう少し考えていきたいと思っています。

経験から学びはパワフルである一方で、いろいろな社会的条件や環境が整わないと、本来のもつパワフルさがいきないよなーと最近あらためて感じています。だからといって、サポートをし過ぎると、楽になってしまうところもあり、学びにとって適切な負荷とはなにかということをもう少し深めていきたいなと思っています。