リーダーシップ教育をしていると「巻き込む(巻き込み)」という単語がよくでてきます。「巻き込みが大事」とか「巻き込むのが苦手」とかですね。

たしかにリーダーシップということを考える上で「巻き込む」という活動は明らかにキーになります。でも、これはけっこう難しく、これができている人はたぶんリーダーシップの問題についてそんなに悩んでいないんじゃないかと思えるくらいです。

ではこうした「巻き込み力」みたいなものはどうやったら身につくのでしょうか。

そのためのよい練習方法がないのかなと最近よく考えています。

色々な方法があると思うのですが、よい練習のひとつとして、「自分の好きなこと」に「友だちを誘う」という方法があるのではと思っています。

これはなんでもかまいません。

・ランニングが好きなら一緒にいこうと誘う
・カフェ巡りが好きなら、今度一緒にいこうと誘う
・ブログを書くのが好きなら、あなたも書かない?と声をかける

など、いろいろ考えられます。

ポイントは「すでに自分が好きなもの」でよいということです。その活動そのものの魅力を自分は知っているので、最初の段階としてはとてもやりやすいのではと思います。

実際、リーダーシップを発揮しなくてはならない場面はそれよりも難しいことが想定されます。例えば、「仕事」や「グループワーク」などでの巻き込みは、「自分がその仕事に対してそこまで思い入れがない」みたいなことは多いのではと思います。

リーダーシップを発揮している人というのは、そういう活動に対して「自分なりの意味づけ」をして「自分から楽しみを見いだし」、その上で「一緒にやろうよ!」というところまでいけているような気がするのですが、いきなりこのステップを全て経験するというのは難しいのかなと思います。

「好きなことにだれかを誘う」というレベルであれば、最後の「一緒にやろうよ!」の部分だけの練習になるので、最初のレベルとしてはけっこうありかなと思います。

これを聞いて「そんなの簡単!」なのか、「えー、これでもけっこう大変!」なのか、みなさんのリアクションはどうでしょうかね。

巻き込むというのは、テクニックの問題より、「最初のアクションをとる勇気」みたいなことのほうが近いかもしれませんね。

ぼくも勇気を出して、なにかアクションしてみようと思うので、あなたもぜひ何かやってみてくださいね。

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