2015年もいよいよ残りわずかですね。年も終わるということで、簡単ですが一年を振り返ってみようと思います。

どうやってまとめようかと思いましたが、ちょうど忘年会で「今年を漢字一文字で振り返るなら」という話をしたので、この視点からまとめてみようと思います。

今年の自分をあえて漢字一文字で表すなら「始」、もしくは「色」なのかなと思っています。

立教大学にきて2年目なのになぜ「始」なのかということですが、1年目で全体の流れをつかみ、さらに2年目の仕込みをして、それがようやく一周したということです。自分なりの「色」(カラー)をだした企画を色々と始動できたのではないかと思っています。

例えば、授業では、Student Assistant(SA)たちの採用から関わり、授業をまわしたのが今年が初です。採用試験の内容から工夫をし、採用したメンバーたちと授業デザインを大幅に作り替えました。

授業内容のわかりやすい変化例でいうと、授業の中間発表をポスター発表形式にしました。自分のクラスにとどまらず、多様なクラスの学生・教員、さらに協力企業の方々からコメントをもらえる機会となりました。

授業内容だけではなく、「授業をつくる部分」についても、ミーティングのやり方を工夫しました。さらに、その様子自体を動画にして公開するなどといったことをしました。

ここまでは授業に関するものです。

研究活動についても、リーダーシップ教育に関する論文や書籍を執筆する機会が徐々にでてきました。その一歩として、教育工学会のショートレターに以下の原稿が掲載されることが決定しました。

舘野泰一,森永雄太(印刷中)産学連携型PBL授業における質問を活用した振り返り手法の検討.日本教育工学会論文誌 39(Suppl.)

その他にも、これまでやってきた「ワークショップ」や「トランジション調査」に関する書籍を出版予定です。

研究においても、あらたな色を出したかたちで始動ができてきたのではないかと思っています。そういう意味で、今年は「始」であり、「色」なのかなと思います。

来年はどんな年にしたいのか。それをいまあえて漢字にすると「集」なのかなと思います。意味としては「集大成」や「集中」というかんじです。

来年はこの職場にきて3年目になります。「3年」というのは、やはり仕事の成果を出すための一つの時間的な指標といえるのではないかと思います。授業としてもひとつの形をつくりたいですし、研究としてもこの1〜2年の成果をしっかりと形にすることに専念したいと思っています。

今年も色々な方から、チャレンジする機会をいただいたり、サポートしていただく機会を得ることができました。

最近はリーダーシップ開発に関する研究・実践をしていることから、自分の周りには「チャレンジ」「サポート」「アセスメント」といった、リーダーシップを伸ばすために必要な要素がたくさんちりばめられていることを感じています。

来年も自分自身がしっかり成長したと思えるような一年にしたいですし、周りの人たちに少しでも貢献できるといいなと思っています。

■参考文献

さきほどのリーダーシップ開発の要素に関する書籍です。