月別アーカイブ: 2009年10月

「図解で学ぶドラッカー入門」を読んだ

ドラッカーといえば、超有名人ですよね。僕も「プロフェッショナルの条件」などは読んだことがあります。しかし、僕みたいな初心者にとっては「ドラッカーの全体像」がまったくわからないのですよね。そんなときに書店でこの本を見つけたので買ってみました。

図解で学ぶ ドラッカー入門
藤屋 伸二
日本能率協会マネジメントセンター
売り上げランキング: 4438
おすすめ度の平均: 4.5

3 内容は、安いビジネス本と同じ。読み方で、本の価値が変る。
5 最後まで読めた初めてのドラッカー
4 これ以上わかりやすくできないほどにまとめている
5 初心者にはピッタリ
5 驚きました。

この本は、言ったら「トピック集」みたいなかんじで、「リーダーシップ」という項目とかがあり、そこに簡単に説明があって、「これをもっと知りたいならこの本」みたいなかんじで、本のタイトルが一緒に載っているんですよね。

正直トピックの説明は、「簡単すぎて、逆に当たり前に感じる」という部分はややあります(笑)

ただ、ドラッカーがこれまで「どんなことを」「どの本で」「どう言ったのか」が整理されているので、「次はこれ読んでみようかなあ」という気持ちにさせてくれます。

また、ドラッガーという人自身についてもざっくり理解できます。

ドラッガーは1909年に生まれて、2005年まで生きた人である。

元々はオーストリアで生まれて、ヨーロッパ、アメリカを渡り歩いた人である。

等、知っている人にとっては当たり前かもしれませんが、僕のように全然知らない人にとってはなるほどーと思います。

「ドラッカー読んだ方がいいと思うんだけど、どうも手がでないなあ」という人は、まずこの本を買ってみて、全体像を把握してから、自分の興味ある本に行けばよいのかなあと思います。

なかなかおすすめです。

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
P・F. ドラッカー Peter F. Drucker 上田 惇生
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 113
おすすめ度の平均: 4.5

5 仕事人のどの時期にも必読
4 なぜ働き方をかえるのか
5 仕事に対する取り組みが明らかに変わる
5 自己実現を考える上で外せない一冊
5 《自己マネジメント》の必要性。

闇金ウシジマくんの16巻を読みました

今日は漫画です。

闇金ウシジマくんの16巻を読みました。今回から新シリーズです。新シリーズの名前は「楽園くん」です。今回のテーマは「原宿のGAP前で雑誌のカメラマンに写真を撮られたい若者」がターゲットです。ちなみに田舎から出てきた若者ですね。これまたリアルですよー。

漫画の説明はWikipediaにめちゃ詳しく載っております。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%97%87%E9%87%91%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%81%8F%E3%82%93

この漫画は本当にいちいち描写がリアルで面白いです。

闇金ウシジマくんは、これまでも、風俗やらフリーターやら、サラリーマンやら、ちょっとした日常から、気づいたらお金を借りて落ちていく様を描いているわけですが、今回もきれいにそれを描いております。

お金もないのに見栄を張ってしまったり、みんなからかっこよく思われたいということを思うがあまりに、日常を過ごしていたはずが一歩一歩、返って来れない道へ進んでいってしまいます。

昔よく原宿とかで高いブランドの服買ったりしたよなあという人はもしかしたらどきっとするかもしれません(笑)

しかしまあ、いろいろ細かいところで「オサレ皇帝」だとか「G10くん(ゴトくん)」(これは登場人物の一人の名前)だとか、妙に言葉遣いがそれっぽくて面白いです。

基本、シリーズごとに話は進むので、16巻から買っても問題ないと思います。とってもリアルでコワイんですが、おすすめです。

闇金ウシジマくん 1 (ビッグコミックス)
真鍋 昌平
小学館
おすすめ度の平均: 4.5

3 ウシジマ君
5 褒め言葉としてのDisgusting 。
4 おもしろしです
1 薄汚ねえ漫画だな
3 想像通り…。

ナラティヴ・アプローチを読んだ

野口裕二先生のナラティヴ・アプローチを読みました。

ナラティヴ・アプローチ
野口 裕二
勁草書房
売り上げランキング: 74930

帯にはこんなかんじで紹介されています。

社会学、文化人類学、医学、看護学、臨床心理学、社会福祉学、生命倫理学、法学、経営学におけるナラティヴ・アプローチの最新の成果を集約。新たな地平を切り拓く。

これを見ても分かる通り、様々な分野の人たちがそれぞれの章で、ナラティヴ・アプローチという視点から、実践や理論の展開を行っているという本になります。

僕が一番興味があったのは、第九章の「組織経営におけるナラティヴ・アプローチ」です。加藤雅則さんが書いています。

加藤雅則さんはこんなお方です。

http://spysee.jp/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E9%9B%85%E5%89%87

ここでは、「ナラティブを通した問題解消」を促す具体的な方法が紹介されています。詳細は本を見てほしいのですが、5,6人のグループになり、1人が悩みを話し、それを周りのメンバーがリフレクトしてあげることで、問題の解消を目指すというかんじです。

この方法はとても面白いなと思います。いわゆる悩みがあって「どう解決しようかな」というのではなく、「悩みのフレームをもう一度問い直す」というところまで活動に組み入れているところがポイントかなと思います。今度どこかで試しにやってみたいなと思わせる方法です。

この本は、この章以外にも「ナラティブ」に関する多様な分野での知見が読めますので、こういうジャンルに興味がある人にはオススメです。

大学生の学び・入門

溝上慎一先生の「大学生の学び・入門」を読みました。溝上先生は、高等教育の世界をリードする研究者の一人です。この本はいわゆる「勉強のやり方本」というジャンルといえるでしょう。

これまでたくさんこの手の本を読みましたが、この本が面白いと思ったのは、「作者の正直さ」かなと思いました(笑)

大学生の学び・入門—大学での勉強は役に立つ! (有斐閣アルマ)
溝上 慎一
有斐閣
売り上げランキング: 10136
おすすめ度の平均: 4.0

4 読者の大学生活を啓蒙する書
3 大学で迷ったときに読むと役に立つかも
5 大学での勉強は役に立つ

どういうことかというと、「勉強はこうすべし!」というわけではなくて、「僕もこれ、うまくいかないんで、こういう方法にしたよ」というスタイルなんですよね。

例えば「早起き」。朝はすごく苦手なそうなのですが、それを克服するためにした方法が「朝に、好きな鉄道模型のジオラマをつくること」だったそうです(笑)こうした体験から「朝好きなことをやってみるのもよいかも?」というスタンスで話が進むんですよね。

また、単にこうするといいよというだけではなく、「大学ってこんな風に使うと面白い場所だよ」というメッセージを全体として発していて、それがまた押しつけではなく、すんなりと入ってくる本です。こうやればうまくいく!だけじゃなくて、そもそも大学という場所はどういう場所かということも一緒に考えられる本です。

大学生だけではなく、社会人の方も「学ぶ」ということをもう一度捉え直すという意味でオススメです。

学び方自体もだいぶ網羅されています。

ちなみに僕はこの本のおかげで、「積ん読の効果」を再確認しました(笑)

読みやすくコンパクトな本ですが、手元に置いておきたい本の一つです。おすすめです。

教育学(ヒューマニティーズ)

広田照幸先生の「教育学(ヒューマニティーズ)」を読みました。値段も手頃で、本も薄めなのですが、書いてあることは肉厚な本でした。

教育学 (ヒューマニティーズ)
広田 照幸
岩波書店
売り上げランキング: 53259

個人的に面白かったのは「実践的教育学」と「教育科学」を対比して、それぞれの特徴、長所・短所を論じていたことでした。

すごく簡単にいってしまえば、教育について「介入しようとする学問」と「わかろうとする学問」の対比といってもよいかもしれません。

どっちがよいというわけではなく、どっちも危なっかしさを持っている。それを踏まえて次に何をするべきなのかを論じているという点で面白かったです。

「教育学」をあらためて考え直すという意味で、お手頃ながらなかなかよい本だなあと思いました。おすすめです。

教育には何ができないか―教育神話の解体と再生の試み
広田 照幸
春秋社
売り上げランキング: 147965
おすすめ度の平均: 4.0

3 包括的過ぎる。
5 地に足の付いた教育論
3 教育は人間育成の万能薬ではない
4 私にできること

演劇ワークショップ

「コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ」を読みました。平田オリザさんと、蓮行さんという方が執筆しています。

この本をヒトコトでいってしまえば、「演劇ワークショップをすることで、コミュニケーション能力を引き出すことができますよ!」という本ですね。新書です。

コミュニケーション力を引き出す (PHP新書)
平田 オリザ 蓮行
PHP研究所
売り上げランキング: 38065

この本では「なぜコミュニケーション力を引き出すことと、演劇ワークショップが関連するのか」については割とさらっと書いてあるかなと思います。

それよりも、「実践例」が細かく載っているんですよね。

演劇ワークショップをある会社でやったときに、どういうことをやったのか、参加者がどういうリアクションをとったのか。このあたりをリアルに想像することができます。

「演劇ワークショップってどんなことやるのだろう?」という実践例を知りたい人におすすめの本といえそうです。