デザインド・リアリティをよみますた

最近、ちゃくちゃくと本を読んでおります。この本もなかなか面白かったです。

デザインド・リアリティ—半径300メートルの文化心理学
有元 典文 岡部 大介
北樹出版
売り上げランキング: 35468
おすすめ度の平均: 5.0

5 カジュアルな心理学

内容

内容についてですが、この本は、Amazonの紹介が秀逸だと思うのですよね。下のは本の紹介です。

出版社/著者からの内容紹介

コーヒーショップ、焼き肉屋、コスプレ、腐女子、オタク、プリクラ、童貞……、心理学系学術書の限界を軽く超えたフィールドを対象に、人間の人間らしさを支える文化的メカニズムをくそ真面目に論考した「半径300mの文化心理学」です。人間って何から出来てる? その答えを具体性の中に見つけに行きます。人間の本質って何? その答えをひとびとの多様な日常に迫ることで探します。

秀逸なのは、こっち↓ 読んだ自分としても、うんうんとやけにうなずいてしまう(笑)自分の本の強みをとても理解している感じしますね。

こんな方へ:

◇ヴィゴツキー、レイヴ&ウェンガー、エンゲストローム、上野直樹、茂呂雄二を途中で投げ出した人へ=やり直しの状況論

◇正統的周辺参加? 活動理論? アクターネットワーク? ハイブリッド・コレクティヴ? 難しい理論にへきえきした人へ=涙なしの状況論

◇なんで勉強するの? 良い授業とは? 仕事がつまらない!=教え・学び・実践をデザインする全ての人へ

ストレートな表現ですね(笑)>上野直樹、茂呂雄二を途中で投げ出した人へ

著者の方のwebです。目次はこちらをどうぞ。

http://web.sfc.keio.ac.jp/~dokabe/mt/archives/2008/12/300.html

面白いポイント

この本を面白いと思った理由は3つです。

1点目は、「こんな方へ」にも書いてあるとおり、「状況論を理解しやすい!」という点ですね。ヴィゴツキーの説明とか、「ああ、そんなにシンプルに説明できるのか」と、うなずいてしまいました。「状況論って良く聞くけど、なんかわからんぞ。。。」という人はちょっと読んでみてもいいかもしれません。

2点目は、「デザイン」ということに関する視点でしょうか。直接書いてあるかは忘れちゃいましたが、ここでいうデザインは、「デザイナーの神の技」みたいなものじゃないという点だと思うのですよね。私たちは勝手に、日常をデザインしているし、意図を組み替えて遊んでいる。そんな雰囲気をかんじるのが面白いなと思います。

3点目は、「研究方法のおもしろさ」かもしれません。コスプレや、オタクといった文化を、学びのフィールドとして捉えるというのかな。そういうことが出来る研究の方法もそうだし、そういうところを学びとして見たというという視点が面白いと思います。

おすすめです。

デザインド・リアリティをよみますた」への2件のフィードバック

  1. 有元

    的確に評して頂き多謝です。うんと身近なことの中に人間らしさのメカニズムを探そうとしています。

    返信
  2. asapon

    有元先生

    コメントいただきありがとうございます!まさか著者の方からコメントいただけると思っていなかったので驚いております。

    >うんと身近なことの中に人間らしさのメカニズムを探そうとしています。

    本を読んでいて、このかんじはとても伝わってきました。私も教育や学習に関する研究をしておりますので、いろいろ見習いたいことが多いと感じました。

    コメントありがとうございました。

    返信

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