[書評]創造の土台としてのシェアハウスへ - 他人と暮らす若者たち(久保田 裕之)

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今回紹介する本は「シェアハウス」などに関する本です。この本は、田端で実際にシェアハウスをしている友人(内田洋平くん)からおすすめされた本です。



彼が住んでいる「まれびとハウス」というシェアハウスには何度も行ったことがあるのですが、この独特の面白さや雰囲気の正体はなんなのかはなんとなく肌では感じるもののまだはっきり言語化することができていません。

今回の本は、その僕が感じているモヤモヤを解消したり、最近増えているシェアハウスといった暮らし方をを考える、「1つの助け」になる本といえるのかなと思います。

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本書は「ルームシェア」や「シェアハウジング」といった、他人と暮らす若者たちを対象にインタビューをした内容を中心に書かれています。

まずは目次をみていただきましょう。

第1章 家族と暮らすか一人で暮らすか
第2章 シェアとは何か 準備編
第3章 シェアのきっかけと魅力 証言編1
第4章 シェアへの不満と困難 証言編2
第5章 共用スペースと個室の意味 証言3
第6章 シェアのことがわからない 疑問編
第7章 新しい住まい方の模索 展望編
終章 公共性と親密性の再編成

これを見てもわかる通り

・シェアハウスってなんなのよ?
・なんでやっているの?
・どうやって生活しているの?


といった素直な疑問にひとつずつ答えている本といえるでしょう。

色々外から気になることにも踏み込んでいて、「異性の友だちを連れてきて泊めたりしていいの?」といった素朴に気になる疑問に答えるべく、各シェアハウスがどういうルールにしているのかなどが書かれています。

インタビューも面白いですし、第7章の「新しい住まい方の模索」も面白いです。ここでは、海外のコレクティブハウジングや、コープ住宅といった例を紹介しています。この本はシェアハウスの大枠を捉えた本といえるのかなと思います。

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さて、ここからは私の勝手な意見になります。

この本はすごく面白いしまとまっているけれども、いま私がたまにお邪魔している「まれびとハウス」などの例をみてみると、この本に書かれているシェアハウス的な生き方より少し先を行っているような感覚があります。

この本には、シェアすることの魅力として、

・節約志向
・快適志向
・家族という役割を超えて


ということが書かれているのですが、
僕が通っているシェアハウスには、

・創造志向

というか、「ここから新しいつながりが生まれて、いままでにないものを生み出すのだ」という気概を感じるような気がします。

その「創造をつくる土台としてのシェアハウス」というのでしょうか。そういう側面はこの本には書かれていない部分であり、今後大事になる部分なのかなあと思いました。

まあ勝手な妄想かもしれませんが(笑)

もちろん、これは僕が行っている場所だけに限ったことなのかもしれません。しかし、シェアハウスにおいては、住民を中心としつつ、多様な人が出入します。なにかイベントごとを行う場合には、そのトピックやゲストにあわせて、ゆるやかな志向性をもちつつも、多様な人が集まり、対話を繰り広げます。

こうした「何かが生まれていく予感」みたいなものがシェアハウスにはあって、そういう部分に焦点を当てていくことも今後は大事なのかなと思いました。

うーん、個人的にはまだうまく考察ができないないのですが、そんな予感があるよということで(笑)

いずれにせよ、この本はコンパクトに内容がまとまっており、とてもおすすめの1冊です。

最近シェアハウスってよく聞くけど、なんなんだろうと思っている人にはかなりおすすめです。

▽以前書いたシェアハウスに関する記事

シェアハウスで感じた「知が生まれる予感」
http://www.tate-lab.net/mt/2010/03/post-168.html

シェアハウス住民に聞いてみた「シェアハウスにまつわる6つのトピック」
http://www.tate-lab.net/mt/2010/03/post-166.html

▽参考リンク

まれびとハウス
http://www.mare-bito.net/blog/

▽シェアハウスに関する別の本




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