[書評]自分の感じたことを素直に伝える技法 - 依頼と説得の心理学

| コメント(0) | トラックバック(0) append.gif このエントリーを含むはてなブックマーク
「ついつい仕事を引き受けすぎてしまう」
「断るのって苦手なんだよなあ」


こんな人に今回の話はおすすめかもしれません。

今回は「依頼と説得の心理学」という本の中から「自分の気持ちを相手にきちんと伝える技術」の話を紹介したいと思います。

ちゃんと「伝える」、ちゃんと「断る」ための技法といえるかもしれません。



最近本屋で「アサーション」という言葉をよく目にするなあと思っていたんですが、このことだったのか!と個人的に納得しました(笑)アサーション等の説明を引用すると、

アサーションとは、自分と相手の権利を尊重しつつ、自分の考えていること、感じていることを相手に素直に効果的に表現することです。

この伝える技法を学ぶことをアサーション・トレーニング(平木 1993)、もしくは自己主張トレーニング(アルベルティとエモンズ 1994)というようです。

なるほど。「こういう力をちゃんと身につけようよ!」という流れがあるのかもしれませんね。

アサーション・トレーニングには以下のプロセスがあるようです。本書で書いてあることをまとめつつ紹介してみます。

a.自己主張に関する考え方の大切さを知ること
・自分に関することは自分で決断したり、責任を持てることを知る
・相手にもその権利があることを知る

b.自己主張できなくなってしまうような思考の習慣を断ち切る努力をすること
・こんなこと言ったら嫌われる(恥をかく)のではないか
・主張してうまくいかなかったら、どうしよう
・今さら訓練しても、自分を変えることはできない

c.主張を話すときに、個人的なルールを作ってそれを守ること
・自分から人に働きかけよう
・自分を大切にするために、主張しよう
・自分がどう感じているかを相手に伝えよう(I(わたし)メッセージ)

d.主張するためのスキルを学び、練習し、実践すること
・相手に主張(依頼)する価値があるかを判断します(利益とコスト)
・自分がどう感じてるのか、なぜそう感じているのか、どうしてほしいのかを相手に伝えます。また、依頼事項は肯定的に具体的に述べます。そのためにはどのような言葉や表現を用いて相手に伝えたらよいかを考えます。
・非言語的コミュニケーション(相手との距離、視線、手の動き、顔の表情、声の大きさや話す速さなど)を効果的に使います。
・相手の反応に注意し、相手の考えや気持ちを言葉や表情から読み取ります。そして、次にどのようなことを言えばよいのかを考えます。

こうしたスキルは「自分が何かを依頼するとき」だけではなく「何かを断るとき」にも多く使えるようです。

「ついつい仕事を引き受けすぎてしまう」とか、「断るのって苦手なんだよなあ」と思っている人には、参考になることが多いかと思います。

なかなか自分の思っていることを言い出せずにストレスをためすぎてしまうという人も多いかと思います。

ちゃんと思いを伝えるということは、別に「持ってうまれた性格だけ」ではないんですね。技術として習得可能なもののようです。


こういう力を身につけておくとハッピーに生きられるかも!?


関連記事

  1. 野球人の錯覚
  2. 教授・学習過程論
  3. 世界の終わりと夜明け前
  4. 学習科学
  5. クイック・ジャパン81
  6. 街場の現代思想
  7. シリアスゲーム
  8. 生涯学習理論を学ぶ人のために
  9. 「未来の学び」をデザインする
  10. 文化と状況的学習
  11. [書評]大事なことから手をつけろ!(カエルを食べてしまえ!)
  12. コミュニティ・オブ・プラクティス
  13. 企業内人材育成入門
  14. 第二弾ストーリーテラー戸田山和久-科学哲学の冒険-
  15. 第三弾 ストーリーテラー戸田山和久 -成長するティップス先生-

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.tate-lab.net/mt/mt-tb.cgi/248

コメントする



フィードメーター - tate-lab - 教育・学習について研究する院生のblog



Twitterボタン
Twitterブログパーツ






最近のブログ記事

レポートライティング教育の最前線!-日本認知科学学会「対話と学習研究会」に参加してきた
8/26(木)に行われた、日本認知科学学…
【書評】ケーススタディを具体的に知りたいあなたへ- 企業内研修にすぐ使えるケーススタディ
以前このblogでも紹介しましたが、最近…
【お知らせ】Ba Design Workshop 開催(9月2日/9月7日)
今回はお知らせです!僕がワークショップ部…

「ワークショップ」の売れ筋本



Amazonのおすすめ