月別アーカイブ: 2009年5月

三谷 宏治さんがゲストのワークショップに参加した! – 5/24 マインドセットスクール

5/24の日曜日に、マインドセットスクールに行ってきました!マインドセットスクールってなんじゃらほい!という方は以下をご覧あれ。

※MindsetSchoolとは※

東京大学大学院 学際情報学府 安斎勇樹が運営する、

都内の中学生と大学生を対象にした新しい学びの場。

毎月豪華なゲストによるワークショップを通して、

将来求められるスキルとマインドセットを磨く。

http://mind-set.jp/contents/school/index.htm

まあ要するに、日曜日に豪華人たちプラス中学生と一緒に、ワークショップができちゃうよ!というかんじのものですね。それに参加してきました。

詳しい内容はこちらにまとまっています。

MindsetSchool 5.24

http://mind-set.jp/contents/blog/2009/05/post-54.htm

正しく決める

今回参加してきた回のテーマは「正しく決める力」でした!

世の中意思決定の場面たくさんありますよね。それをどう考えることで、正しく決定できるかみたいなことを学びました。

今回の講師は、三谷宏治さんでした。詳しい紹介は、さきほど紹介したリンク先を見てください。三谷さんは、元々コンサルで働いていて、いまは教育に関するお仕事をしています。経歴とかを見るとびびってしまうのですが、会ってみると、とてもフレンドリーな方でした。

授業は、講師の三谷さんが一方的にお話しするのではありません。最初にイントロのお話をしてくださった後に、ワークをします。

サバイバル課題

今回は「サバイバル」という課題をやりました。

飛行機が墜落してしまって、生き延びなければならない。そのときの持ち物は14個。さて、持っていくときの優先順位はどうします?

っていう課題です。

これ決めるの大変です。しかも短時間ですから。最初に個人でやって、次はチームで決めます。チームで決めるのもなかなか大変。

大事なコトから考えよ

この課題で大事なのは、「ねー、どれもっていくー?」っていう会話じゃないのですよね。

実は、これって考えてみると、「そもそも、墜落したあとに、助けを求めに行くか、その場に留まるか」みたいな大きな決断があるわけです。

さらにいえば、ドラクエでいうところの「いのちだいじに」とか「ガンガンいこうぜ!」みたいな「一番大事な価値観」が根底にあるわけです。

そういう部分を共有しないでお話ししても、「正しい決定」はなかなかできないよねということかなと思いました。

マインドセットスクールのWebからまとまった部分をお借りすると以下のようになります。

☆ 一番大事なコト:価値観、時間など

1. 大戦略:Stay or Move

2. 効用・中目標:寒さ、飢え、発見、方向…

3. ツール・方策:寝袋など14品目

これ面白いのですが、僕がやったときに「Stay(留まる)or Move(動く)」という選択があることはまったく頭の中になかったのですよね。

「いや、なんとか助けがきそうなところまで、動くでしょ(Stay戦略)!」

というのを無意識の前提としていたので、「コンパスは当然必要だよね」と思っていました。なので、「コンパスはいらないですよね?」とグループのメンバーに聞かれても、「???」となってしまいました。これはなかなか面白かったです。

リベンジ!2回目のワーク

これを踏まえて、もう一度ワークする機会があります。今度こそは!と思い、このフレームを意識して、課題を考えました。私の思考過程はだいたいこんなかんじ。

「ふむふむ、この課題は、こっちかこっちの選択があるんだな(まずは大戦略を意識)」

「僕の価値観としてはこっちだなあ(一番大事なコトとすり合わせる)」

「よし、だったらこっちにしよう(大戦略の決定)」

「となると、このアイテムだと、発見してもらえるから・・・(効用とツール)」

「まずは、これはまったくいならないし、これは絶対にいるな(上位と下位を決定する)」

「やべえ、時間がない。重要なものと、そうじゃないものが決まったら、まああとは中盤はこのへんをならべりゃいいか(なんとかうめる)」

というかんじで、決定しました。

グループのときは、「大戦略」を別のものにしましたが、「この大戦略だとしたら、こう」という点では、間違っていないし、グループで話しているときに「どのレイヤーの議論なのか」をかなり意識できたと思います。

このフレームワークを意識したおかげで、二回目は個人トップの成績をおさめることができました!うれしい。

三谷先生の語り

マインドセットスクールでは、最後に講師の方の「語り」があります。小中高とどう過ごしてきたか、なにが自分にとって変化のきっかけだったのかなどをお話してもらえます。

この語りを聞きながら、「自分が中学の時はどうだったかな」ということをなんとなく重ね合わせて聞いていました。なぜだかわかりませんが、「自分がもし壇上で話すなら」ということを勝手に意識していましたね(笑)

話を聞いていて、「自分と一緒だ!」と思う部分があったり、「僕のときはこうだったなあ」という部分があったりで頭の中で勝手に自分の人生を振り返っていました。

質問タイム

最後に質問タイムがありました。ここでは、「質問を正しく決める!」ということで、一つだけに絞ることになりました。そして、絞るためになにを大事にしたのかを紙に書きます。

私が個人的に聞きたかったことは、

・三谷先生にとって、「正しく決められなかった体験はあるか?」

・そして、その体験は「正しく決める」ということを考えるきっかけになったのか

ということでした。

これを直接お聞きすることはできませんでしたが、今度お聞きしたいなあと思いました。

全体の感想

全体を通して思ったのは、とにかく「これでタダはありえん」という内容でした。参加するために、本を購入しましたが、それでも安い。

そして、この本がまた想像以上にためになりました。

読みやすいタッチなので、すいすい読んでいけるのですが、実は「かなり本質的なこと」が書かれているのですよね。

格闘家がよく「対峙した瞬間に強さがわかる」みたいなことを言う気がしますが、それに似た感覚を覚えました。

「ああ、やっぱりすごい人だ」

というかんじですね。

正しく決める力―「大事なコト」から考え、話し、実行する一番シンプルな方法

研究も同じ

正しく決める力というのは、「研究テーマを決める」ということとも同じだなと思って聞いていました。「自分がなにをみたいのか」ということと照らし合わせることで、「なにをすべきか」が決まるわけですよね。それは面白いなと。

もう一つは、ゼミのディスカッションですね。ディスカッションにおいても、「どのレイヤーを話しているか」を共有することはとても大事です。

「この方法にするか、否か。」

「これもできるんじゃないー?」

ということは、一番下のレイヤーであって、それを決めるためには、もっと上のレイヤーでの合意や、意識ができていないとまずいわけです。それが出来ているかはかなりあやしいよなと思いました。

大学生は手元においておいたほうがよい一冊かもしれませんね。

授業の改善案

リクエストがあったので、この点についてもちょっと書いてみます。

僕がひとつ思ったのは、「前半の活動と、後半の語りをつなぐもの」があればいいなと思いました。今回の授業だと、「前半はこれ、後半はこれ」みたいに、話が二つある構成に見えました。

それももちろんよいのですが、せっかくなので、「三谷先生の、正しく決めるストーリー」を聞きたかったですね。例えば、「進路の選択」とかですね。

もう一つは、これは時間との兼ね合いがあるので、実現性を無視して考えていますが、「参加者の、正しく決めるにまつわるエピソード」をグループメンバーと話す機会があってもよかったかなと思います。

例えば、「最近これを決めた」とか「進路決定のときに、迷ったけど、こうやって決めた」みたいなものですね。このほかにも、「これを決めるときにつかえそう」とか今後のプランを考えるというのもありかなと思います。

今後の可能性として、こういう活動を取り入れるのもありかなあと思います。

最後に

ただ、今回の活動はそれ自体、うまく構成されていて、非常に満足度が高かったことは再度述べたいと思います。

今回参加できなかった人も、本を読むことでエッセンスを得られるはずなのでオススメです。

ちなみにですが、本のなかに、「信長の野望」について紹介される部分があります。僕はそれに影響されて、PSPの「信長の野望」を買ってしまいました(笑)

重要なのは「トレードオフ思考」なんですよね。いろいろこれについてもまた語りたいので購入した方はぜひお声がけください。

それでは、おしまいです。

正しく決める力--「大事なコト」から考え、話し、実行する一番シンプルな方法
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4 シンプルでわかりやすい方法
4 決断する上での最適なプロセスの紹介
5 じっくり咀嚼しながら読み進めるべき一冊
4 繰り返し繰り返し(初心者向け)
5 心構えを身につけるための一冊☆

突破するアイデア力 ~脱常識の発想トレーニング~ (宝島社新書)
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2 タイトルと内容の因果が感じられない
3 頭の良い人が書いた本
3 良い教本であるし、良いレビュー集でもあると思う
3 着想の源泉
4 コンサルタントの考え方

トップコンサルタントがPTA会長をやってみた--発想力の共育法
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1 全くもって 期待はずれ!!
1 自分でトップコンサルタント
5 さらっと読めるが、後に残る
1 PTAの本質的な問題を理解していない
5 著者の発想力に感服!子育て中の親の必読書

コーエー定番シリーズ 信長の野望 天翔記
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ファシリテーション-実践から学ぶスキルとこころ-が出ているらしい

Amazonからのお知らせメールで知ったけど、こんな本がでているのですね。知らなかった。。。

ファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころ
中野 民夫 森 雅浩 鈴木まり子 冨岡 武 大枝奈美
岩波書店
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5 スキルばかりの時代に
4 ファシリテーションで大事なのはマニュアルじゃなくて「こころ」
5 ファシリテーションの本質がわかる
5 仕掛け人たちのこころと技。
5 今日から一歩踏み出したくなる、スキルとこころの実践書

今年の4/24に発売のようです。さっそく買って読んでみようと思います。他にも興味ある人がいればぜひ。

さらに、こんなのも出ているみたいですね。チェックしておかなきゃ。

対話する力―ファシリテーター23の問い
中野 民夫 堀 公俊
日本経済新聞出版社
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大学授業を活性化する方法を読み直した

最近、協調学習に関する本を読み直しております。これもその中の一冊です。

本書はその名と通り、「大学授業を活性化するための方法」について書かれています。

活性化するための方法のキーは、「協同学習」ですね。

 

大学授業を活性化する方法 (高等教育シリーズ) (高等教育シリーズ)
杉江 修治・関田 一彦・安永 悟・三宅 なほみ
玉川大学出版部
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おすすめ度の平均: 4.0

4 協同学習の実例集が中心

 

 

 

 

 

 

 

 

私がよく読み直すのは、4章の三宅なほみ先生の書いた部分です。ここには、「協調学習がなぜいいのか」、「よい協調学習を起こすためにはどんなことが必要なのか」がまとまっています。

例えば、協調的な学習環境が満たすべき条件としては以下にまとめられています。

・目的の共有

・初期仮説

・多様な解法や結果の公開、共有

・結果の統合(理論作り)

・多様な理論の公開、共有、統合

・協調文化の形成

それぞれ細かくここでは説明しませんが、かなりよくまとめられています。近年注目されているワークショップについても、こうしたデザインの原則みたいなものは役立つように思います。

ちなみに、僕がこの本を学部の時に読んだ感想がパソコンに残っていました。箇条書きですが、こちらにも載せておきます。たぶん、個人的に面白いと思ったところをメモしたのでしょう。

・記録と記録の共有という意味でのパソコンの持つ意味

・何かが分かると話したくなり、話すとわかっていなところがわかり、さらにわかりたくなる。

・協調的な活動をする一人一人が自分なりの考えを持っているとき働きやすく、2人とも何も考えていないというときはなかなか面白い協調活動がおきにくい

・2人の話し合いがうまくいくためには、それぞれなにをしようとしているかが見えやすいほうがいい。

・正しいか間違っているかが気にならない状況のほうがいい

・2人で考える方が時間はかかるけど、全体として整合的な考え方を求める自然な動機づけが起こり、理解が深くなる。

昔の自分はこんなことを考えていたのかと思って面白いです(笑)面白いと思うポイントはいまもあんまり変わらないですね。

協調的な学びに興味ある人は、読みやすいですし、いろいろまとまっているのでおすすめです。

追記

ちなみに、次に読もうと思っている協調本はこれです。このソーヤーさんて、学習科学のハンドブックのSawyerさんだったんですね。気づかなかった。。。

 

凡才の集団は孤高の天才に勝る—「グループ・ジーニアス」が生み出すものすごいアイデア
キース・ソーヤー
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 44232
おすすめ度の平均: 3.5

5 グループフローが紹介されている貴重な本
4 タイトルに偽りあり。正し本文からは学ぶものあり。
1 論証責任を果たしていない。

 

 

The Cambridge Handbook of the Learning Sciences
Cambridge University Press
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都内でも、新型インフルエンザが!

ひえーー。とうとう大学閉まるかな。

都内で初の感染例 女子高校生、渡航歴あり 新型インフルエンザ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090520-00000623-san-soci

新型インフルエンザ対応で20日、東京都でも感染が確認された。八王子市の女子高校生(16)。最近、米ニューヨークから帰国したという。また、同日、滋賀県でも感染が確認された。大津市の男子大学生(23)で、渡航歴はないが15?17日にかけて神戸市を訪れていた。感染確認は兵庫県、大阪府に続いて4府県目。懸念された首都でも感染が確認された。東京都感染と関西の感染の関係は不明。別ルートでの感染の可能性もある。

みなさん、YouTubeで予防策を!!!

私たちにもできる新型インフルエンザの身近な予防策

http://www.youtube.com/watch?v=f4citqUnYOk

実践者(身体)と研究者(脳)のせめぎ合い

響きあう脳と体(茂木健一郎・甲野善紀)を読みました!茂木さんは知らない人はいないと思いますが、脳科学者の茂木さんですね。

響きあう脳と身体 (木星叢書)
甲野善紀 茂木健一郎
バジリコ
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おすすめ度の平均: 4.5

4 一つの試みとして
4 身体と脳の接点
5 身体性は現代文明への対抗軸
5 人間・生命をありのままにとらえようとする対話

甲野さんは、古武術に関する著書をたくさん出している方です。昔、巨人にいた桑田さんが指導してもらったりしていたの覚えていますかね。甲野さんは、桐朋高校のバスケットボール部の指導をしたことでも有名です。

このへんはこのあたりのサイトをどうぞ。

・本人の公式ページ

http://www.shouseikan.com/

・甲野善紀(Wikipedia)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B2%E9%87%8E%E5%96%84%E7%B4%80

この本はタイトルにあるように「の茂木さん」と「身体の甲野さん」という対談になっています。

ただ、本の中身をみると、「科学者の茂木さん」と「実践者の甲野さん」の対談だなと思ってきます。

この本の出だしがいきなりすごいのですが、甲野さんがこう言います。

茂木さんと対談させていただけることが決まって、私がいちばんお聞きしたいと思ったのは、人間という複雑な存在を、科学、すなわち言葉による論理に基づいた手法で果たして読み解けるのかということです。

この一文が、一章の一番最初の文です!いきなりワクワクしますよね。茂木さんも、この問いに関して、真正面から語っていきます。

「科学が捉えられれることと、そうではないことがある。」これは当然そうだと茂木さんは言います。これに対して甲野さんが怒るのは、以下のようなメッセージがあるからだと思います。

科学者は運動のほうを「科学」にあわせようとしているんじゃないかと思うのです。

これはかなりどきっとしますよね。科学で捉えられることが「真実」。というスタンスにたってしまうことに対する怒りともいえるかもしれません。

ここでは「身体」とか「脳」ということで話をしていますが、これって「科学者」と「実践者」という抽象的なレイヤーでも成り立つ話なんじゃないかと思うのですよね。

教育に関する研究をしている人と、実践者の間にもこうした話はあるのではないでしょうか。

一流の実践者と科学者の対話は、いろいろな示唆を与えてくれます。

こんな問題に考えている人にはぜひおすすめの本です。

古武術に学ぶ身体操法 (岩波アクティブ新書)
甲野 善紀
岩波書店
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おすすめ度の平均: 3.5

5 古武術研究の入り口。具体的な身体のつかいかたは別の本で。
4 実践方法よりも、著者の考え方が分かります
2 古武術をテニスに生かす男・・・・日吉(;’Д`)ハァハァ
3 古くない、あたらしい
3 まぁ、一度読みなはれ

身体を通して時代を読む (木星叢書)
甲野 善紀 内田 樹
バジリコ
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おすすめ度の平均: 2.0

1 参考程度
2 内田さんの話が多い
3 有益4割、たわごと6割

ワークショップの源流を探る

「ワークショップ」という新しい学び方がいま注目されています。まあまだ一般的な言葉になっているかはわかりませんが、注目の方法だと思うのですね。

ただ、知っている人は知っている人で「なんとなくわかるけど」っていう人も多いと思います。僕も、その一人だと思います。ということで、あらためて源流となる本を読み直しました。

中野民夫さんの著書である「ワークショップ」「ファシリテーション革命」の二冊です。

どちらも新書ですので、こういう分野に興味ある人はいますぐ手元に置いておくといいと思います。コストパフォーマンスがハンパないです。

ワークショップ 中野民夫

ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)
中野 民夫
岩波書店
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おすすめ度の平均: 3.0

3 読み進めて行けない
1 やや主観的すぎる内容
4 ワークショップで大事なこと。
3 「個人」とセットでパーフェクト

一冊目のこちらは、「ワークショップ」の歴史みたいなものを学ぶ、それこそ源流を知るためにおすすめの本です。ワークショップという言葉は、演劇の分野からまちづくりの分野まで幅広いジャンルで使われる言葉なんですね。それについて、どんな分野でどういう文脈で行われるかの全体が整理されています。

また、ワークショップの定義もよくこの本からひかれると思います。

ワークショップとは、講義など一方的な知識伝達のスタイルではなく、参加者が自ら参加・体験して共同で何かを学び合ったり創り出したりする学びと創造のスタイル(中野 2001)

このあたりの基本的な論点を押さえるためにまずオススメです。それに、けっこう現在語られているようなワークショップの問題点やポイントについてもすでに言及されているんですよね。

例えば、ワークショップは「言語や理性偏重」から抜け出す方法とも述べています。

p.126では、ワークショップをトータルなアプローチといっているのですが、その意味は、「肉体」・「知性」・「霊性・直感」・「感情」という4つの要素をバランス良く配慮することが大事といっています。

また、p.167では「非日常」の限界ということについても語っています。ワークショップという非日常空間の持つ限界についても、この時点で議論されているのですね。

こうした論点を確認する上でも、オススメの一冊となります。

ファシリテーション革命 中野民夫

ファシリテーション革命 (岩波アクティブ新書)
中野 民夫
岩波書店
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おすすめ度の平均: 3.5

4 ファシリテーションを通じてこれからの人の在りようを考えさせられる!!
3 ビジネスの現場とは相当に隔たりがある
3 ファシリテーションやワークショップについての概括
4 ファシリテーションをやってみたい方の第1の書
4 いつかは役に立つかもしれない

二冊目は「ファシリテーション革命」です。この本は、ワークショップにおける「ファシリテーション」に特に注目した本です。

ただ、語られていることは「ファシリテーションだけ」ではありません。

元々ぼくはこの本は、「ファシリテーションだけの話」かと思って読んでいなかったのですが、ワークショップそのものの理解を深める点でよい本でした。

この本のポイントは、サブタイトルにあるのですが「参加型の場作りの技法」としてあり、ワークショップの場を具体的にはどう作るのか?ということにポイントがあるように思います。

活動はどうつくるの?、空間はどうつくるの?、ファシリテーションはなにを心がけてやればいいの?

そんな疑問に答えようとしたのかなと思います。前回の本でワークショップの歴史を知り、今回の本で具体的な方法を知るという形でしょうか。

ただし、この本も単なる「How to」というわけではないかなと思います。

ワークショップの定義や、ワークショップとはどんなものなのかというのが、前回の本を踏まえた上で、けっこうきれいにまとまっているので、前回の本とあわせて読むと理解がだいぶ深まります。

また、ワークショップにおける重要な論点をこちらもおさえていると思います。

例えば、p99には「現場への橋渡し」という話がのっています。

ここでのポイントは、要するに、ワークショップという「非日常」の空間で起こる体験を、日常にどのようにつなげていくのか?ということですね。

まあ本自体にその話がたくさん書かれているわけではありませんが、「日常と非日常をつなぐ」ために、ワークショップの終了時はすぐに終わらすのではなくて、それを参加者が自覚する時間が必要であることを述べています。

このあたりの論点はすごく重要なので、こういう話を引用しつつ、話を発展させていけると楽しいなあと思います。

まとめ

ワークショップっていろいろ言われますけど、やはりその源流は中野民夫さんの2冊にあると思います。これからワークショップのいろんな本などが出てくるかもしれませんが、それを読み解くためにも、この2冊はまず読んで、手元に置いておくべきかなと思います。

すでに持っている人も、もう一度読むとたくさん発見があるかもしれません。

オススメです。

青学でiPhoneを無料配布!!

すげー!

青山学院大学とソフトバンク、社会情報学部にiPhoneを導入

http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/45293.html

 今回の取り組みは、同大学の社会情報学部が目指す、モバイル・ネット社会を支える人材育成の一環として行われるもの。同学部の学生と教員全員にソフトバンクモバイルのiPhone 3Gが配布され、GPSなどを利用する出席通知アプリから、復習のための動画配信(ポッドキャスト)、プラットフォームとしてのiPhoneアプリや App Storeの研究、アプリやシステムの開発など、カリキュラムの内容まで深く関わる形で活用される。

まあこれで出席を確認させられるはイヤだけどね(笑)まあ、iPhoneを友達に貸せばいいのか、とかいって。

いやー、しかしiPhoneはけっこういろいろ出来るから、授業のほうもいろいろ考えられそうですね。びっくりしますた。

青山学院大学 社会情報学部

http://www.si.aoyama.ac.jp/

このホームページにいったら、面白い記事も見つけちゃった。

これからの地域教育を担うワークショップデザイナーの未来(苅宿俊文先生)

http://www.yomiuri.co.jp/adv/agu2009/research_education/vol1/

関連ニュース

青学大「iPhone」無料配布…狙いは「代返防止」

http://sankei.jp.msn.com/life/education/090514/edc0905141752003-n1.htm

青山学院大学、社会情報学部の全学生向けに「iPhone 3G」を配布

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090514-00000016-rbb-sci

関連本

基礎からのiPhone SDK
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鶴薗 賢吾
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5 iPhoneアプリ開発を始める人には良書

東北大大学院生が自殺

おそろしいし、悲しいニュースですね。

東北大大学院生が自殺…博士論文、2年連続受け取り拒否され

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090513-OYT1T00525.htm

はてブをみると、ニュースを見た人たちの感想がわかります。

はてなブックマーク > 東北大大学院生が自殺…博士論文、2年連続受け取り…

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090513-OYT1T00525.htm

大学院ていろいろ難しいというか、構造上の問題がたくさんあるよなあと思います。だから、こういうことが起こっても、ある意味驚かないところもあるかなと思います。でも、それでいいんかいなっていうことですよね。

みんながいきいき学ぶ場になればいいなあと、素朴かもしれませんが思う今日この頃です。

脳の働きをわかりやすく知りたい人へ

「脳」って世間で注目されますよねー。

でも、ちょっと深い話されると全然わからないですよね。そんなあなたへ、今回はこの本をご紹介。

その名もMIND HACKS。

入門書の一つとしてよいんじゃないかなと思います。

Mind Hacks―実験で知る脳と心のシステム
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5 オライリー的な脳へのアプローチ
4 認知心理学のサブ教材として最適
1 材料は悪くないんだけど。。。
2 全然気に入らなかった
5 ポイントは「実験」

このHACKSシリーズは、プログラムに関する本(例えば、Perl HACKSとか)をイメージする人が多いかと思いますが、本書は違います。もちろん、テイストは似てますが。

本の紹介を読んでみると以下のように書かれています。

最新の脳科学を基にした解説と簡単な実験で、脳と心のはたらきを説明する新しい脳の本。「視覚」「運動」「記憶」等をテーマに、脳のはたらきを、Webサイトの動画や身体を使った「ハッキング(実験)」で明らかにする。

脳科学の知見を簡単に解説しているというのもスバラシイのですが、簡単な実験がどれにも紹介されています。読者は実際に、Webにアクセスしたりすることでそれを体験できるんですよね。

扱っているテーマについてもう少し詳しく書かれているのは以下の説明でしょうか。

本書で扱うテーマは「脳の構造」「視覚」「聴覚」などの基礎的なものから、それらを統合して行われる「運動」「推論」「記憶」、さらに実生活に必要な「他者との関係」まで。自分の頭のなかでは何が起こっているのかを知りたい方、心の成り立ちを知り、その知識を仕事に役立てたい方におすすめです。

参考リンク

http://www.oreilly.co.jp/books/4873112710/

認知心理学の話もちょっとでてきたりします。

fMRIとかなんとなく聞いたことがあるような単語についてもちゃんと説明してくれます(笑)脳の動きを映像化する技術をいくつか紹介してくれますし、それぞれのメリット、デメリットなんかも書いてあって、初心者にもやさしいなと思いました。

脳は興味あるけどちょっと・・・。

という方は、ちょっと手をとってみるとよいかもしれません。

KOKUYOをくわしく知りたいあなたへ?

今回のほぼ日の連載はKOKUYOさんをターゲットとしているみたいです。おもしろいですね。

あの会社のお仕事。コクヨ株式会社編

http://www.1101.com/oshigoto/kokuyo/2009-05-07.html

ほぼ日で行った、「社会人がえらぶ人気企業アンケート」によると、ユーザーとして、製品もしくはサービスに好感が持てるからという理由で得票数が多かった企業の第三位だそうで。

任天堂、オリエンタルランドの次だそうです。すごいですね。その理由は連載をみれば明らかに?

たしかにKOKUYOさんは最近、いろんな分野で面白いことしてますよね。東大生の美しいノートに関連したやつを作ったのもKOKUYOさんでしたね。うーむ、興味深い。

はたらきたい。
はたらきたい。

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3 ほぼ日大好きだけど
5 仕事がつらいと感じている人におススメ
2 糸井さんは好きなんですが・・・
2 外野からの理想論
5 未来の自分が変わる1冊

東大合格生のノートはどうして美しいのか
太田 あや
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1 いかにも二番煎じ
5 東大ノートの更に向こう側
5 是非学習に役立てて欲しい1冊

東大合格生のノートはかならず美しい
太田 あや
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おすすめ度の平均: 3.0

3 ドット入り罫線ノートも試しましたが、、、
3 一度は読んでみる価値はあると思います。
3 立ち読みで十分の内容です
2 参考にはなりますが・・・
2 誤解を招く