最近リーダーシップ教育の研究で、特に興味を持っているのは「自己評価と他己評価のズレ」についてです。

・「自分はリーダーシップを発揮している!」という自己評価
・「あの人ってリーダーシップ発揮できているよね」という他者からの評価

は、必ずしも一致しません。そのズレを認識して、振り返りに結びつけるというのがリーダーシップ教育のひとつの手法ではありますが、そのあたりが具体的にどういうメカニズムで進むのかというのはとても興味深いところです。

日本の学生をみていると、どちらかというと「過小評価傾向」(周りが評価するより、自分の方ができていないと感じている)にあるように感じるのですが、それが学習にとってどのように影響するのかなどは今後取り組んでいきたいテーマです。

「自分は全然出来ていないんです」とか「周りの人の方ができているかんじがする」というのは、人とうまくやるという点では、とても有効な方略とは思います。謙虚であるとか、自分の能力を過信しないという点ではとてもよいと思いつつ、すこしひっかかるところもあるなと思っています。

しかし、そういうことが本当に成長にとってもプラスに働くのかなどはデータなどをもとにもう少し知りたいところだなと思っています。

教育実践をやるのは面白いのですが、その実践でとられたデータを注意深くみて、本当は何が起こっているのかをみるというのも、実は同じくらい面白いことでもあります。ある種の研究者的な目線をもつことで、実践に対しても「その手があったか」という面白い解決方法を生み出すことができます。

実践者的であり、研究者的であるという生き方は自分的には気にいっているので、そういうかんじでこれからも、実践、研究成果共に生み出していけるといいなと思っています。

立教のリーダーシップ教育の実践の詳細はこちらに掲載しておりますのでよろしければぜひご覧下さいませ。

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