先日たまたま入ったハンバーガー屋で、この雑誌が置いてありました。ふと目にはいったので、食事がくるまでの間ぱらぱらと見ていました。

雑誌の表紙に載っている人たちが「二十歳」というか、正確にいうと「20代からいままで何をしていたのか」が語られています。わりと赤裸々にうまくいかなかったこともしっかり書かれていて、ついつい引き込まれてしまいました。

みんないろんな下積みがあったんだなと思いつつ、自分自身の20代の大学院生活も一緒に思い出しながら読んでいました。

研究者になる過程というのは、一般的にあまり知られていないと思うのですが、ぼく個人としては、いわゆる企業に入社してその中でおこなうキャリアの進め方とは全然違い、この雑誌にでているような職業の人たちのほうが比較的近いのではないかとも感じています。(領域にもよるでしょうが)

20代の頃は、就職して稼いでいく仲間たちをみながら、自分は本当にこの先食っていけるのかという不安と戦いながら生活をしていました。自分はいつまでたっても大学生みたいな生活水準でやっている中、徐々にみんなと行くお店や趣味などもずれていくのをさびしく感じつつ、その中で、やれることをがむしゃらにやっていたような気がしています。

それが楽しかったという部分もありますが、「もうあのときには戻りたくない」という時期も当然あったりして、なかなかディープな体験であることを思い出しました。

このインタビューでは、そういう葛藤が赤裸々に書かれていて、自分も共感しながら読むことができました。

面白いと思ったところはいくつもあるので、全部紹介できないのですが、例えばバカリズムさんのインタビューが面白かったです。

バカリズムさんがコンビ結成3年目を過ぎたころ、テレビでは、若手はネタだけでなく、過酷なロケやリアクションを求められる風潮もあり、テレビに使いづらいと言われることも増えてきたというエピソードが紹介されていました。

そのときに「なぜテレビに合わせるという選択肢をとらなかったのか?」とインタビューアーから聞かれ、

「それは楽しくないじゃないですか!自分が面白と思うことを優先さえなかったら、意味がない。”しんどいこと”をやるなら、お笑いの世界でなくてもいい。好きなことをやりたくてこの道に入ったわけだから、そこに迷いはなかったですね。」

と答えていたのが印象的でした。自分もこの道を選んだのは好きなことがやりたくてなので、単にしんどいことやるだけなら、この道じゃなくていいんだよなとか、そんな気持ちを思い出しました。

不安なときやうまくいかないときは、ついつい目先の安定さをもとめて、そもそもなぜその選択肢を選んだのかを忘れがちです。でもそんなときこそ、最初の志に立ち返ることが大切なんだよなと思いました。

他にももっと紹介したいエピソードがあるんですが、あまりに増えてしまいそうなので、今回は1つだけにしておきます。

ちなみにこの雑誌は最新号じゃないので買えないのかなと思ったのですが、ネットで調べたら売っていたので手元においておくことにしました。個人的には、ムロツヨシさんや、サンドウィッチマンさん、坂本龍一さんとかの話も好きでした。

今日は「二十歳(はたち)のとき、何をしていたか?」について書きました。

いまは名前を知っている人たちであっても、ある意味で何者でもなかった時代があるわけで、そのなかでどのように生きたのかというのはとても面白く読めました。

何者かになることをあせるのではなく、いまできることを一つ一つ積み重ねていくことが結局のところ近道なのかもしれません。

それと、ふとした偶然の本の出会いというのは面白いですね。食事がでてくるまでスマホをいじっていたら気づかなかったでしょうから、たまにスマホをおいて、まわりに目をむけてみると意外な出会いがあるかもしれませんね。

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