リーダーシップっぽい行動はとれているけど、人がついてこない理由とは:あり方の重要性

リーダーシップというと、ついつい「どういう行動をしたらいいの?」という行動に着目しがちですが、どういう「価値観」を持つのかも重要です。例えば、ある研究によると以下の3つの価値観がリーダーシップの成功に寄与することが指摘されています。

・誠実さ
・正直さ
・謙遜

Reave, L.(2005)Spiritual values and practice related leadership effectiveness. The leadership quarterly. Vol.16 pp.655-687

この論文は先日ある研究会で中原先生が紹介してくれたものです。

この3つは言われてみれば当たり前かもしれませんが、個人的には納得度が高い要素ではあります。たしかに、自分が尊敬できる人たちはこの3つの要素をもっていると感じるからです。こういう要素を持っている人は、自分より年齢や立場的に下の人であっても、自然と尊敬し一緒に仕事をしたくなる気がしています。

逆に、能力が高くても人がついてこないケースというのは、そもそもこうした点でひっかかっていることも多いのではないでしょうか。

リーダーシップのスキルはたしかに重要ですし、行動がとれることは大切です。しかし、その「あり方」を抜きに語ってしまうとややおかしなことになってしまいますよね。

研究的にも「行動論」から「倫理面」などが注目されるようになったのは、行動だけの限界や世の中の状況によってということでしょう。

「リーダーシップってこういう行動すりゃいいんでしょ」ではなく、自分自身のあり方そのものもあわせて考えていきたいものですね。

■参考書籍

こちらの書籍のなかで「大学生のリーダーシップ教育」に関する章を書いておりますのでよろしければご覧下さいませ。

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