グループワークが楽しくなくなってきたら

グループワークって最初はなんとなく楽しいですが、進んでいくうちに大変な部分もたくさん見えてきますよね。

そうなってくると「やだな」とか「グループワークむいていないかな」と思うかもしれません。ただ、これは必ずおとずれるフェーズなのかなと思っています。

例えば、新しいスポーツをはじめたとき、最初は全てが新鮮でやることが全て楽しいと感じるでしょう。しかし、だんだん慣れてくると、面白さだけでないものが見えてきます。

「成果がでない」ということに悩むかもしれませんし「同じチームの人とうまくいかない」ということで悩むかもしれません。自分がなにで貢献したらよいのかを悩む人もでてくるでしょう。

「サークル的にスポーツそのものを楽しむ」という段階から、「部活的に成果を出す」というフェーズに移行しようとすると、必ず一度は大変な時期を迎えるのではないかと思っています。

ぼくはこれ自体悪いことではないと思っています。「楽しさ」から、現実的な「大変さ」も感じられるようになってきたということは、しっかりとグループが次の第二フェーズに移行できてきた証拠だと思います。ある意味で「勝負のモード」に入ってきたということでしょう。

でも、ずっとこの時期が続くとちょっとつらいですよね。

次の第三フェーズに進むためにはどうしたらよいのでしょうか。

ぼくとしては、実はここで、第一フェーズの体験が生きてくるのではないかと思います。「初心にもどる」ってかんじでしょうか。例えば以下の点が挙げられます。

・人と協力してなにかをやることの楽しさを思い出す
・自分がなにかを成し遂げたいという目標を考える
・チームの目標・理念は?
・よいリーダーシップとは?
・お互いがどんな人なのかをもう一度知る(考えること)

実は、これらについては、グループが第一フェーズの「楽しさ」を感じているときに一度全てやっています。

これらを「勝負モード」に入った第二フェーズになってから本当に向き合うことで、第三フェーズに進めるのではないかと思います。

今日はグループワークについて書きました。なんでもやり始めると、少しずつ「楽しいこと」だけではなくなってきます。

しかしこれは悪いことばかりではなく、真剣になれた証拠ともいえます。まずこのモードに入れたことを一つのステップとしてポジティブに捉える必要があるかなと思います。

一方で、「勝負モード」のときは全部ガツガツやればいいのかとそうではありません。実はそれを乗り越える鍵がフェーズ1の「楽しさ」の中に詰まっているのかなと思います。

楽しさと勝負という一見矛盾するものを上手に折り合いをつけられるチームというのが、グループとしてもう一つ上の段階にいけるのかもと思います。

困ったときには上手にまわりの支援を受けながら、なんとかグループを前に進めていってほしいなと思います。

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