月別アーカイブ: 2016年4月

「カード de トーク いるかも !? こんな社会人」の体験ワークショップを実施しました

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先日、新刊「アクティブトランジションー働くためのウォーミングアップ」に収録されているワークショップを体験していただくイベントを実施しました。

 

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
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イベント一週間前のタイミングでの募集でしたが、定員20名のところ2倍以上の50名を超える応募者がありました。ご応募誠に感謝いたします。

会場は上野公園内にある「上野の森パークサイドカフェ」です。自然に囲まれ、会場も木のやわらかいかんじが伝わってきてとてもよいかんじでした。

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制作チームのメンバーも多く参加しました。写真は準備中の一コマです。

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今回参加していただいた方々は、本書のメインターゲットである「大学のキャリア教育などの担当者(キャリアセンター職員含む)」「企業の採用・研修担当者」だけでなく、高校や小学校の先生、NPOでワークショップを実践されている方、看護領域の方など、さまざまでした。

多くの領域の方が興味を持って下さっているとあらためて思いました。(※ワークショップ自体も、大学・企業以外でも実践可能だと思います。)

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今回のイベントの流れはざっくり以下のように進みました。

  • イントロダクション(書籍のねらい、構成、概要についてプレゼン)
  • 「カード de トーク いるかも !? こんな社会人」ワークショップの体験
  • 会場からの質疑応答

約2時間のイベントですが、会場の盛り上がりもあり、あっという間にすぎてしまいました。

今回体験してもらった「カード de トーク いるかも !? こんな社会人」ワークショップは、一般的な組織にいる「典型的な社会人」がカードとなっており、そのカードをもとに対話を行うことで「就業観・職業観」について考えるものです。

具体的には「この人苦手かも」「この人なら働いてもいいかも」というカードを選んで、理由を話してもらうことで、自分の価値観を理解します。

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対象者は、内定者や入社直後の新入社員などを主に想定していますが、会社の中の「いるいる」という人をカード化しているので、社内でやっても楽しめるようなワークショップになっています。

今回は社会人のみなさんにこのワークショップを実践していただきましたが、あちらこちらで「あー、わかる」という声が聞こえてきました笑

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ワークショップを実践して興味深かったのは、大学生と社会人では「選ぶカード」と「その理由」など、働く人に対する「視点」が異なるという点でした。

社会人の方々の視点で面白いのは、社会人カードを選ぶときに「上司だったら、同僚だったら、部下だったら」という、自分との関係によって「働きたい」「働きたくない」を選んでいました。大学生に対して実践したときにはまだそのような視点はありませんでした。

また、カードを選ぶときに「自分にとって働きたい人かどうか」だけでなく、「その人がいることによる組織への影響」までみて判断していたのも印象的でした。つまり、「こういう人が苦手」とかではなく「こういう人がいると、組織の雰囲気がこうなるから苦手」とか、そういう理由です。

大学生と社会人を一緒にして、ワークショップを実践しても面白そうだと思いました。

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イベントの最後には、ワークショップで使用する「社会人カード」をお土産としてプレゼントさせていただきました。

カード自体は書籍にも掲載されているので、書籍をご購入いただいた方はコピーすることでそのまま利用可能となっています。

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ということで、今回書籍に関係するワークショップをはじめて実施してみましたが、私自身にも発見がある非常に楽しいイベントでした。

今回実施したワークショップのタイムラインや、教材は全て書籍に収録されているので、どなたでも同じワークショップを実施可能です。ぜひさまざまな場所で実践していただければ幸いです。

また、実践をする際には、この書籍に収録されているワークショップは「そのまま忠実に再現して欲しい」ということではなく、これをベースに「各実践にカスタマイズしてやってほしい」と思っております。その上で、そのカスタマイズした内容をぜひ共有していただきたいと思っています。

今回実施しただけでも、多様なカスタマイズ案が提案されており、実践の広がりをかんじました。

こうしたサイクルがでてくることで「アクティブトランジションを支援するコミュニティ」が生まれてくるのかなと思っています。

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ワークショップの参加者の方々から、イベント後に「●●月に、●●を対象に、ワークショップをやってみます!」という報告をたくさんいただきとてもうれしかったです。

実践報告をご自身のFacebookやBlogにアップしていただければ、アクティブトランジションのFacebookページでシェアいたしますのでぜひご連絡下さいませ。

https://www.facebook.com/activetransition/

今後もこうした体験ワークショップは引き続き実践していこうと思っています。開催情報はメルマガでも連絡させていただこうと思いますので、ご興味ある方はぜひ以下からアドレスをご登録下さい。

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書籍はこちらから購入できます。池袋のジュンク堂では目立つところに陳列されているそうです。

 

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当日のイベントについて参加者の方々が感想を書いてくださいました。ブログに書かれたものを紹介させていただきます。投稿ありがとうございます!

制作チームのみなさまも、準備期間が短い中、本当にどうもありがとうございました。

今後もこうしたイベントをどんどんやっていきたいと思います!お楽しみに!

書籍「アクティブトランジション」の表紙カバーは外してみましたか?

最近、続々と「書籍が手元に届いた」という報告や、読んだ感想が手元に届いています。本当に感謝です!

ところでみなさん、突然ですが、書籍の表紙カバーを外してみましたか?

実はこの書籍、表紙カバーを外したところにもデザインが仕込まれているのです。これは書籍のデザインチームである三宅由莉さん、いわた花菜さんのアイデアで、「アクティブトランジションすごろく」が仕込まれています。

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よかったらぜひ表紙カバーを外して遊んでみて下さいね。

書籍の購入はこちらからどうぞ。

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【関連情報】

いわた花菜さんが今回の書籍で書いて下さったイラストについてブログで記事を書いています。よろしければぜひご覧下さいませ。

Mr.Transition
https://egocoro-salon.tumblr.com/post/143154353204/mrtransition-more

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グループワーク中の「沈黙」はよくないことか?

グループワークがうまくいっているかどうかを表す言葉に「盛り上がっている」という表現があります。「今日のグループワークは盛り上がった」、「今日のグループワークは盛り上がらなかった」などの表現は、授業やワークショップ後によく聞かれる言葉ではないかと思います。

しかし、この「盛り上がっている」という言葉はくせものです。例えば、「元気にたくさんの人が話をしていたから、盛り上がっている」と判断したとしても、実は議論して欲しい目的から非常にずれているということもあるかもしれません。

一方で、「盛り上がっていない」と判断されたグループにおいても、「沈黙の時間」は長いものの、しっかり頭を使って目的を意識していて、結果的に議論の目的は果たせているというケースもあります。

このように、グループワークにおける「盛り上がり」や、「沈黙」については、慎重に判断する必要があります。

じゃあどうやって判断したらいいのっていうことですが、「これ!」というのをなかなかうまく表現することは難しいです。

ただ、「沈黙」や「無表情」は「つまらない」ということを意味するとは限らないこと、さらにいえば「盛り上がり」や「笑顔」が全て学びにつながるとも限らないということを頭の片隅にいれておくことが大事かもしれません。

今日はグループワークの「沈黙」や「盛り上がり」について書きました。みなさんはグループワークの成否をどういうところで見極めていますか?

【お知らせ】

4/15に新刊「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」が出版されました!働く前にどのようなウォーミングアップが必要なのかについて、具体的なワークショップのレシピと、調査論文を収録しています。よろしければぜひご覧くださいませ。

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「アクティブトランジション」に掲載しているワークショップの「やってみた」報告第一号をいただきました!

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昨日、新刊「アクティブトランジション」に掲載している「カード de トーク いるかも !? こんな社会人」を実践してみたという報告をいただきました!メッセージいただいてびっくりしました笑

4/15に発売の書籍で、4/19に実践報告をいただいているので、おそらく日本初だったのではないかと思います笑 Sさんありがとうございます。

今回は「新卒の新人の研修の一環」で、企業内で実践をしてくださりました。今回掲載しているワークショップは一応「大学」を想定しているものの、「企業」や「高校」でも応用可能と思っていたのですが、さっそくやってくださったのはとてもうれしいです。

今回の報告では、日本人だけでなく、中韓印の出身者とともにワークを行ったそうです。ワークは問題なく進んだとのことです。これから職場がグローバル化していくなかで、お互いの仕事観を知るという活用の仕方はとても面白いと思いました。

今回のような実践報告は非常にうれしいです。

実は書籍のエピローグにも以下の文章を書かせていただいています。

今回ワークショップを開発する上では、「研究知見に基づいていること」や「重要であるのに支援が行き届いてないもの」など、さまざまな観点から議論を行いましたが、その中でも重視したのが「各大学でこのワークショップが実践できること」でした。
なるべく多くの大学で再現ができることで、アクティブトランジションを支援する環境が広がっていくのではないかと考えたからです。

筆者らにとって、この書籍は「読んだ」という感想もうれしいのですが、それ以上にうれしいのは「やってみた」という感想です。
「やってみたらこうなったので、こういう工夫もできるよね」というやりとりを期待しています。(エピローグより)

「やってみた」ということをblogやFacebookに書いていただいた場合には、アクティブトランジションのFacebookで紹介(シェア)させていただきますので、ぜひどしどしご報告いただけますと幸いです。

今回の実践についてもFacebookで共有されています。https://www.facebook.com/activetransition/posts/803050719825722

よろしければFacebookページにぜひいいねよろしくお願いします。https://www.facebook.com/activetransition/

Amazonで書籍のレビューもいただきました!レビュー感謝です!感想お待ちしております。

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今回書籍「アクティブトランジション」のサイズを大きめに作った理由は?

みなさんに書籍の実物をみせると「思ったより大きいサイズなんですね!」と言われます。そうなんです。3秒動画を見ていただくと大きさのイメージがわくかと思います。(音声はでません)

今回の書籍はいわゆるワークブックと言われるような大きさになっています。その理由は、

  • 写真を多く使い、実践の様子を伝わるようにしたかったこと
  • 教材をコピーしてそのまま使えるようにしたかったこと
  • ワークショップのタイムラインなどをそのまま掲載して使えるようにしたかったこと

などがあげられます。

おかげでちょっぴり値段は高めなのですが、カラーページがたくさんで実践の様子が伝わりやすく、実践をマネするための工夫がたくさん仕込まれています。

書籍の構成や作り自体も少し変わった書籍となっているので、もし書店などでみかけたらぜひお手にとってみてくださいませ。

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挫折の連続が成長のバネに:立教大学経営学部BLPが「Career Guidance」誌に紹介されました

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先日高校生の保護者向けの雑誌である「Career Guidance」に立教大学経営学部の事例が掲載されました。

この記事では、経営学部のビジネス・リーダーシップ・プログラムを受講した4人の学生のインタビューが掲載されています。この学生たちは、SA(Student Assistant)として授業をつくる側でもこのプログラムにかかわっているメンバーたちです。

インタビューでは「授業が楽しい!」とかそういうことではなく笑、授業を通して自分にとってどんな学びがあったのかが率直に書かれています。例えばこんなかんじです。

「グループワークでは、とにかく失敗の連続でした。いいと思ったアイデアも、他が同じようなことを考えていてショック。自分の考えていたとおりにすすむことがなくて挫折祭(笑)。人と自分の考えていることの違い、難しさを痛感した半年でした。その後の半年では、その反省を踏まえて自分のやり方に固執せず、変えることにも挑戦しました。」

その他に、授業の体験部分だけでなく、振り返りやフィードバックについて話している部分もあります。例えばこんなかんじです。

「特に、メンバーからフィードバックを受けたのが、自分にとって新しい気づきになりました。自分では、否定的なことを発言するとグループワークの妨げになる気がして控えていたのですが、メンバーからはそれよりももっと批判的な視点ももって話に加わってほしいと指摘され、反省しました」

BLPのプログラムの特徴に加え、実際にどんな学びがあるのかをコンパクトにまとめていただいた記事となっています。

もしお手元にこちらの雑誌がある方はぜひp24を読んでみてください。

何冊か研究室にも残部がありますのでご興味ある方は研究室にお越しの際に声をかけてくださいませ。この表紙です。

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今年の授業もいよいよ今週スタートしました。今年の1年生向け授業の協力企業は「吉野家ホールディングス」様です。これから半年、授業を作る側も精一杯取り組んでいきたいと思います。

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続々と「アクティブトランジション」が届いたという報告をいただいています!

Facebookやtwitterに、新刊「アクティブトランジション」が届いたという報告がぞくぞくとアップされており、うれしい限りです!アップされた写真の一部を、アップしてくださった方々に許可をとり、まとめてみました!

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<Amazonで購入する場合はこちらをクリック!>

まだ届いたばかりなので、読んでいただいた感想はわずかですが、感想のポイントをまとめると以下になるかなと思います。

・高校生を対象にしても、掲載されているワークショップは実践できそう
・大学の初年次教育、キャリア教育担当者、キャリアセンターなど、色々な部署の人に参考になりそう
・企業の中でもこのワークショップを試せそう

思った以上に、高校教育の関係者に読んでもらえている感覚があり、これはとてもうれしいです。高校、大学、企業それぞれの場面にアレンジされた実践がなされると面白そうだと思っています。

また、論文編を読んで感想を書いて下さっている方もいらっしゃいました。研究成果は、新たな実践を生むための素材となるので、そのように使っていただけるとうれしいなと思います。

著者として、読んでもらった感想を読むのは、緊張感もあるのですが、今後の実践・研究を考える上での議論の土台になればと思っています。

Amazonでは「在庫あり」となっており、即日発送されると思いますので、ぜひぜひこの機会にお求めくださいませ。

 

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アクティブラーニング型授業を設計するときの考え方とヒントまとめ

最近書いたアクティブラーニング型授業の設計に関する記事をまとめました!目次のようなかんじで使ってもらえればと思います!

■グループワークだけをやればいいの?講義は?個人の時間は?

■授業を実施するときのポイント・コツとは?

■そもそもを問う

■授業を改善していくためには?

【お知らせ】

4/15に新刊「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」が出版されました!働く前にどのようなウォーミングアップが必要なのかについて、具体的なワークショップのレシピと、調査論文を収録しています。よろしければぜひご覧くださいませ。

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【新刊発売】「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」(舘野泰一・中原淳)の販売スタート!

先日から告知をさせていただいていた「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」の販売が4/15にスタートしました!手元に届いたらSNSなどで教えて下さいね。

 

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
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本書は、教育機関を終え、企業・組織で働き始めようとする学生が「働きはじめる前」にやっておきたいウォーミングアップについて論じています。ここ数年かけて行った調査の結果と、ワークショップのレシピ(実践例含む)の両方が含まれています。

本書のメインターゲットは、就職・採用などにかかわる大学関係者の方々、企業などで人事関連のお仕事をなさっている方々ですが、高校のアクティブラーニングに興味がある方々や、大学生にとっても意義のある書籍なのではないかと思います。

書籍を読んでいただくとともに「実際にワークショップやってみたよ」と言われるととてもうれしいなと思っています。ワークショップの流れ等について詳細に執筆されているので、実際どう進むかもイメージしやすくなっていると思います。

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実際の教材やタイムラインも掲載されていますので、ワークショップ作りの具体的なヒントにもなると思います。

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自分が主となって執筆したはじめての本なので、無事に出版されて非常にうれしく、またほっとしています。気づけば執筆チームの中では最年少だったのですが、チームメンバーのサポートのおかげで、非常に楽しく、仕事をさせていただきました。

本書は舘野がメインの編者を担当させていただきましたが、中原淳先生のサポートを得たことではじめての編者をなんとかやりきることができました。執筆陣としては、中原研究室OB・メンバーの有志、木村充さん、浜屋祐子さん、吉村春美さん、高崎美佐さん、田中聡さん、保田江美さんがかかわっています。みなさまサポート本当にありがとうございました。

また、本書の特徴であるワークショップの実践部分については、ライターの井上佐保子さん、デザイナーの三宅由莉さん、イラストをご担当いただいたいわた花奈さんのおかげですてきなデザインの書籍にすることができました。本当に心から感謝いたします。編集者の三省堂の石戸谷さん、安藤さんには、書籍を仕上げるプロセスにおいて、本当にお世話になりました。また、学生事務局としてサポートしてくれた大井竣平くんにも心から感謝します。

調査およびワークショップの開発に際しては、公益財団法人電通育英会様の多大なる支援をいただいております。心より感謝いたします。

これからみなさまのお手元に届くと思うとドキドキ、ワクワクです。届いたらぜひ教えて下さい。感想などもお待ちしております。

 

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【関連するサイト】

・書籍に関連した無料ワークショップの情報はこちらです。
https://www.tate-lab.net/mt/2016/04/activetransition_workshop.html
・中原先生のページに書籍の詳細がまとまっています。
http://www.nakahara-lab.net/blog/2016/04/_amazon.html

・モリジュンヤくんのページにも書籍が紹介されています。
http://blog.junyamori.com/2016/04/10/active-transition-book/

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教育実践と研究をどのように架橋させるのかという悩み

「教育実践と研究がうまく結びつくといいよね」ということについて否定的という人はあんまりいないと思うのですが「じゃあ具体的にどういう状態が結びつている状態で、どうしたらそうできるの?」ということについて、ぱっと答えを出すことが難しいのではないかと思います。

そしてこの問題はいまにはじまったことではなく、昔から議論されてきたことともいえると思います。例えば、1995年に書かれた「学びへの誘い」(東京大学出版会)の中にもこんな一節がでてきます。

最近、心理学会や教育心理学会で、実験室で刺激条件を統制した実験からデータ収集して仮説を検証するという「自然科学」パラダイムから脱して、もっと現場に密着した研究をしていかねばならないという声がさかんに聞かれるようになった

その理由について、研究者側、実践者側二つの理由がまとめられています。

【研究者側】実験室で得られた「心理学的知見」なるものが現実の生活やなんらかの社会的・文化的実践活動で「役立つ」ことがあまりにとぼしいことへのいらだちが、研究者たちにも募ってきたこと

【実践者側】現場の実践者たちからの不満(というより、むしろ「あきらめ」)の声が、やっと研究者たちの耳に聞こえはじめてきた、ということがあろう

私も院生の頃からずっとこの問題について考えてきています。あるときはこの問題を考えすぎて「本当に研究の意味があるのかな」と思い、この道をあきらめようと思ったこともあるほどです笑

いまも悩みはあるのですが、最近は以前に比べてなんとなく自分なりの折り合いがついてきたようなかんじがしています。その折り合いのポイントについては、うまく言語化できずにいたのですが、最近少しずつそのあたりが見えてきそうかなというかんじがしてきました。

そのきっかけは昨年度から取り組んでいた書籍「アクティブトランジション」のあとがきを書いたことがきっかけでした。

今回発売される書籍は、少し奇妙なつくりになっておりまして(笑)、いわゆる研究書でも、いわゆるワークショップのレシピ本でもありません。両方を一冊にまとめ、それらを架橋しようとがんばってみた書籍です。

なんでこういう書籍を作ってみようと思ったのかなと思うと、やはり自分なりの「実践」と「研究」の架橋へのチャレンジだったのかなと思っています。

「研究者なので研究(調査)はしっかりする。でも、その成果を実践先にお渡しするだけではない。自分たちも実践をする。ただし、私たちは実践者ではなく、研究者でもある。」

なんだか何を言っているかわからないような文章ですね笑 ただ、こういうモヤモヤっとしたなんともいえないものが自分の研究者としてのスタイルなのかなと少し見えてきたかんじがしたのでした。それは私自身が大学院を学際情報学府というところで過ごしたこととも関係するかもしれません。

教育実践と研究の架橋のさせ方というのは、ひとつの答えがあるわけではなく、その人自身のスタイルを反映したものになるのかなと最近あらためて思っています。

そうした自分なりのスタイルをあらためて意識して、とりあえず目の前の10年くらいを目安にがんばっていこうかなと最近考えています。

【関連する書籍】

研究者としてのあり方の話は、冒頭の中原章にも記述されています。私自身の実践と研究の関係についての思いはあとがきにまとめました。

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冒頭紹介した書籍はこちらです。

学びへの誘い (シリーズ 学びと文化 1)
東京大学出版会
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【関連する情報】

書籍に関する情報はFacebookページにも掲載しています。よろしければぜひ「いいね!シェア」よろしくお願いいたします
https://www.facebook.com/activetransition/

参加者募集中です!

新刊「アクティブトランジションー働くためのウォーミングアップ」に収録されているワークショップを体験しませんか?(4/22 18:30-)

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