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先日、来年度の授業の詳細について検討するワークショップを学内で行いました。このワークショップでは、教員と学生(Student Assistant)が一緒になって、昨年度の授業の問題、そして来年度の授業の詳細について提案を行うようなものでした。今回は産学連携のプロジェクト型授業を対象にしています。

ワークショップを行うにあたって、授業デザインをするときに毎年議論の論点となるものはなにかを洗い出しました。そうするとだいたい以下のようなことが常に論点として挙がってくることがわかりました。

・学生が「自分の頭をつかって」プランを考えるためにどこまで教えて、何を考えてもらうべきか?
・振り返りをどのようなタイミングで、何に対して、どういう形式でデザインするか?
・フィードバックをどのようなタイミングで、何に対して、どういう形式でデザインするか?
・この授業と、他の授業や、大学生活(バイトなど)を結びつけてもらうためにどうするか?
・プランを考える上でも、リーダーシップを伸ばす上でも効果的なビジネスコンテストの形式とは?

ここで示した5つは一部であり、実際はさらに多くの論点があります。

このそれぞれについて、学生と教員が一緒になって議論をおこなっていきました。

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大学の授業はだいたい15回くらいあると思うのですが、その機会の中に上記のポイントを押さえながら、上手に活動やレクチャーを配置していくのはなかなかにハードです。

限られたスペースの中で、学習効果を最大化するための活動の選択、配置は、非常に難解なパズルのようなものですが、ここをつくるのが一番ワクワクするところでもあります。

このプロセスを一人で全て抱え込むとなかなかきついのですが、学生や教員と一緒にワークショップをすることで「重要な論点」があぶり出されていくので、それが考える素材となります。

あとはこの素材をもとに、自分の経験や学習支援のための研究知見をもとに、全体像をつくっていくというかんじになります。

大人数に対して、一方的なレクチャーではなく、体験を通してしっかり学んでもらうような授業をつくるためには、教える方も個人ではなく、チームとして取り組まなければ難しい状況なのだろうなと思います。ある種の分業も必要になります。

学生が授業でチームワークを発揮できるような環境を作るためには、まず教え手の方がチームワークを発揮することがどうしても前提となってきてしまうのだと思います。

その意味で、教え手が学生に対してファシリテーションをしたりするスキルも重要なのですが、それと同時に教え手たち同士がチームワークを発揮できるような、組織開発的な視点もあわせてもっていかないとなかなか厳しいのかなと感じています。

今回紹介したのは、プロジェクト型授業の事例なので、大学の授業全てにあてはまるわけではありません。こうした活用をメインにした授業とともに、講義型の授業もどちらも重要です。

ただ、大人数に対して、体験型の授業をしっかりつくっていこうと思うと、授業づくりの体制そのものも、チームとしてやっていく必要がでてくると思います。

こうした教える側のチームとしての体制をどのようにつくるのかというのは今後のポイントになってくるのだろうなと思っています。

【関連する書籍】

 

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