先日出版された「The Oxford handbook of Recruitment」をもとに、採用研究について議論する研究会に参加しています。合宿なので、今日は初日で、明日もあります。二日間でハンドブックの全体の一気に押さえてしまおうというなかなかハードな合宿です。まあだいたい合宿をやるときにはそういうことが多いのですが(笑)

The Oxford Handbook of Recruitment (Oxford Library of Psychology)
Oxford University Press Inc
売り上げランキング: 61,523

今回は組織論や組織社会化などに関連する若手の研究者があつまり研究会をおこなっています。メンバー的には、ぼくが一番若いくらいのかんじでしょうか。

今日取り扱ったテーマは、たとえばこんなかんじです。

  • 応募者の仕事選択に関する研究
  • 採用活動における感情の役割に関する研究
  • 採用と戦略に関する研究
  • 採用の研究方法に関する研究
  • 採用における口コミに関する研究
  • 採用面接における印象操作に関する研究
  • インターネットを使った採用活動に関する研究

かなりいろいろな側面から研究がされています。基本的には、企業にとってよい採用活動をするためにどうしたらよいのかという視点で研究がなされています。

もちろん採用活動は国によって異なるため、結果をそのまま日本に適応するわけにはいきません。日本の新卒一括採用という文脈にあわせたときになにができるのかを頭の中で置き換えながら議論をしていきました。

「採用」は、単純に「企業がいかによい採用活動をするのか」ということにとどまらず、大学・企業・社会の変化が表出してくる場所なので、いろいろな研究アプローチがあるかと思います。私はどんな立場で、どのような研究をしようかなと思いながら研究会に参加していました。

大学と社会の接続(トランジション)については、数年前から中原先生や、研究室の保田さん、木村くんや、京都大学の溝上慎一先生たちとともに研究をしていますが、今後どのように発展させていこうかなということを考えています。

明日も研究会はつづくので、たのしみたいと思います。

■関連するブログ記事

中原先生のブログ:今年は「採用研究会」で仕事納めです!:The Oxford handbook of Recruitmentを揉む会
http://www.nakahara-lab.net/blog/2013/12/the_oxford_handbook_of_recruit.html

関根雅泰さんのブログ:The Oxford Handbook of Recruitment 研究会
http://learn-well.com/blogsekine/2013/12/the_oxford_handbook_of_recruit.html