最近ブログの文体をいろいろ試行錯誤しています。
これまでは、比較的まじめで、まとまった内容を簡潔に書いていくようなかんじがこのブログのスタイルだったと思います。(と、自分では思っているんですけどね(笑))
しかし、それだけではどうも面白くないなということで、テイストを試行錯誤しています。
よって、最近は「記事」と「記事」のあいだにテンションや文体のギャップが見られます。
これをいわゆる「ギャップの演出」と捉えるのであれば、だれでも一度は聞いたことのある恋愛テクニックであり、
「あれ、この人ふざけているかと思ったら意外にまじめなのね」 
「まじめかと思ったら、意外に抜けている一面もあるのね」
的なポジティブな意味があるのですが、最近はあまりにテンションが異なりすぎるため、むしろ「不安定な人だな」と思われかねないと心配して夜も寝られません。いや寝てますけど。
私が最近いろいろテイストを試行錯誤している理由はいろいろありますが、そのひとつは水野敬也さんのブログを読んだからでもあります。
「ウケる日記」
水野敬也さんという名前をご存じない方でも「夢をかなえるゾウ」という本のタイトルを聞いたことはあるのではないでしょうか?
最近水野敬也さんのテイストにはまり、ちょっくらマネをしているというのもあるのです。
私がテイストにこだわる理由は「同じことを伝えるとしてもわかりやすかったり、すっと入ってくる形式はないのか」を考えているからでもあるでしょう。
僕は水野敬也さん以外にも、
・戸田山和久先生の「論文の教室」
・ゆうきゆう先生の「マンガで分かる心療内科」
なども好きなんですが、これらに共通するのは
「なにかの知識やメソッド」を、「物語の形式」として「共感も含めて」伝えることができる
という点なんですね。そういう意味で、私はここで挙げさせていただいた3人は全員好きなのです。「もしドラ」もそういう意味では入ってくるかもしれませんね。
自分自身がブログに書く内容も、ある意味でいえば「何かの方法」や「知識」だったりするわけです。その方法や知識を「論文とは違うかたち」で面白く、わかりやすく伝えることができるかを考えてみたいんですね。
そうした方法は、いわゆる「論文の書き方」とは異なるものであり、さらにこうしたスキルは「書いてみながら、自分にしっくりくるように体になじませる」必要があると思うのです。
よって、最近練習も兼ねていろいろなテイストで書いています。
好評なのか不評なのかはわかりません。
「面白かった」
という感想から
「最近のあのノリなんなの!?」
的な感想まで、いろいろいただいてはおりますが、まあそのうち舘野テイストなるかたちを生み出していきたいと思っている所存です。
ブログを読んでいただく際に
今日はどんなテイストで書いているのかな?
ということもひとつの楽しみにしていただけますと幸いです。
今後とも何卒tate-labをどうぞよろしくお願いします。
水野敬也さんの本はどれも面白いのでおすすめですよ。

ウケる技術 (新潮文庫)
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水野 敬也 小林 昌平 山本 周嗣
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戸田山先生の本は「新版」がでました!すばらしいですね。レポートの書き方本ではもっともおすすめできる一冊です。

新版 論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス No.1194)
戸田山 和久
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ゆうきゆうさんの本はこちらです。漫画はネットでも見ることができますね。
ちなみに「文体」といえば、最近内田樹先生の「街場の文体論」読んでますが、この本かなり面白いです。内田先生が大学でやっている「クリエイティブ・ライティング」の授業内容を本にしたものです。これはかなりしびれたので、この本の内容についてはまた詳しく書きたいと思います。

街場の文体論
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内田樹
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