ブログを書いていると色々な反応をいただきます。会ったときに「ブログ見てますよ」と言ってもらえたり、「あの話に関連する本としてこれあるよ」みたいに情報をもらえることもあります。
ブログの書き手としては、どんなコメントであれ「見てますよ」みたいな反応があるだけでうれしいものなんですが、その中でも個人的に特にうれしいコメントもあったりします。
それは「同世代学くらいの男性」から「面白いとか、勉強になる、勇気づけられる」といったコメントをもらうことなのです。もう少し具体的にいうと
「年を取った有名な先生がいうのではなく、同じくらいの年で、色々試行錯誤している人が言うからこそ、すっと入ってくるものがある。同じ目線な気がする。」
などと言ってもらえると、なんだかとてもうれしい気持ちになります。
そのうれしい気持ちは、
若い女性から
「舘野さんのブログってすごーく面白いですね!いつも共感しちゃいます!よろしかったら今度一緒にお食事でもして、ブログを書くノウハウを個人的に教えてもらえませんか??」
と言われることよりも100倍うれしいです。
それはうそでした。
それはまあそんなこと言われたらうれしいですよね。
いまだかつて一度も言われたことがないですけど。
まあ冗談はさておき、同世代の方からこういったコメントをもらえたときのうれしさをもう少し掘り下げると、
「いまの自分だからこそ書けることがあるんだ」
と思えるからなんですよね。
「有名でもない自分」が、あれやこれや書くのはある意味でおこがましいことかもしれません。
「研究の仕方もわからんやつが、研究の仕方に関する記事書くな、ボケェ!!」
と言われてもしょうがないようなかんじもします。
僕もブログをたくさん書いていますが、やはりアウトプットに対する恐怖感はたくさんあります。
しかし、自分もまだそれを上手にやれるかどうかわからず、やっとそれなりにできるようになって「こういうの大事なんじゃないの?」と書くからこそ伝わることもあるんじゃないかと思うんですね。
それは、僕がそれを当たり前のように出来てしまってからでは、決して書くことができないんじゃないかと思うわけなのです。「そもそも何が難しいのかよくわからん」みたいな状態になってしまうと思うのです。
僕がもっと成長することで「書けるようになること」はもちろんでてくるでしょうが、それによって「書けなくなること」「わからなくなること」「心に響かなくなること」はたくさんある気がするんです。
つまり、どんな人にとっても、
「いまのあなただからこそ書けること」
「いまのあなただからこそ書けないこと」
の2つを持っているのかなと思うのです。
成長していけば「書けること」が増えるわけでなく、書けなくなることもたくさん増えていく、そんな関係なのではないでしょうか。
だから「こんなことを書いて意味あるかな」「俺がこんなこと書いていいのかな」という不安はたしかにあるんですが、それでもブログを書こうと思えるんですね。
そしてそういう不安を払拭させてくれるのが、さきほどのようなコメントなのです。
おそらくどんな人にも「いまのあなたが書くからこそ響く言葉」を持っていると思います。
アウトプットすることに躊躇を感じたら、ふとその言葉を思い出してみると、ちょっとだけ勇気を持つことができるのではないでしょうか。
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