順調に更新しているブログですが、今日は土曜日なので軽い話題を。
twitterやblogなどでも書いていますが僕は漫画が好きです。もういい年になったなんだから漫画なんて読むのやめなさいという声も聞こえてきそうですが、やっぱり好きなんですねえ。
実際、漫画からアイデアをもらうことも多いです。漫画は成長を具体的に描くものも多いので、本や論文では得られない具体的なイメージを想像できるのもいいところです。まあ言い訳かもしれませんが(笑)
ということで、最近読んでいる漫画は実は10個あるのですが、ひとつのエントリーで全部紹介するのは多いので、5つずつに分けて紹介したいと思います。
1.グラゼニ
グラゼニ (1)
これは最近読み始めた漫画です。一風変わった野球漫画で面白いです。普通野球漫画といえば、エースや4番のバッターの話になると思うのですが、この漫画の主人公である凡田(ぼんだ)は、「高卒でプロ入りした8年目の中継ぎ投手」です。左のサイドスローなので、「ワンポイントのリリーフで登場」という渋い役割です(笑)
そして、彼の趣味は、登板前のブルペンで選手名鑑を読み、各選手の「年俸」を見るということなのです。この漫画では「プロ野球選手とお金の話」がリアルかつシビアに、そしてコミカルに描かれます。
グラゼニとは「グラウンドには銭が埋まっている」という意味なのです。
凡田の年俸は1800万円。年齢は26歳で独身なので、稼いでいる方ですが、体を壊したらそこで終わりというシビアな環境の中で戦います。でてくる選手たちも、1軍と2軍を行ったり来たりする選手だったりします。でも、彼らは全員、高校や大学では間違いなく一流の選手たちでした。甲子園の優勝経験があったりもします。
年末にテレビでやっている「戦力外通告」とかが好きな人は、この漫画も楽しめると思います。
2.闇金ウシジマくん

闇金ウシジマくん 25 (ビッグ コミックス)

とうとう映画にもなるというウシジマくん。昔から好きで1巻から全て読んでます。闇金を「貸す方」がウシジマという名前なのですが、どちらかというと「借りる方」が主人公のようなかたちで進みます。
普通のOLから、ニート、サラリーマン、タクシードライバーなどなど、いろんな理由でお金を借り、落ちていく様が描かれていきます。
最新刊のストーリーは「生活保護を受けている若者」の話です。謎の「DQNバスター」なるものがでてきます。漫画全体としてめちゃ怖いのだけど、なぜか読んでしまい「お金だけは借りちゃいかんな」と思える漫画です。
この漫画に出てくる言葉で考えさせられる言葉があります。それは以下の言葉です。
「人生はどこに落とし穴があるかわからない。でも、誰かがほんの少し手を差し伸べてくれれば這い上がれる程度の穴なのかもしれない。」
自分は教育とかの研究をしていることもあり、この言葉はささります。
3.べしゃり暮らし
べしゃり暮らし 14 (ヤングジャンプコミックス)
主人公は、お笑い芸人を目指して、高校から養成所に行ってプロを目指す、という過程を描く漫画です。ROOKIESの森田まさのりさんの漫画なので、すごく熱いし、リアルです。「お笑い」という一見華やかな世界の裏舞台が描かれます。面白いのですが、泣けるシーンがたくさんあり、電車の中で読んでいると涙をこらえるのが大変です。
4.へうげもの

へうげもの(15) (モーニング KC)

「お茶」をテーマに書かれた歴史物の漫画です。時代的には、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という3人が活躍する時代です。
主人公は古田織部で、戦をしながらも、新しい「お茶の世界」を切り拓こうとしています。千利休とかもでてきますね。歴史物は普通、戦いがメインで書かれることが多いですが、戦いとともに、お茶の世界を詳細に描くというのが面白いです。「場をどうやってつくるか」に関しても示唆を得る事ができる漫画です。
5.たいようのマキバオーW
たいようのマキバオーW 4 (プレイボーイコミックス)
あのマキバオーの続編になります。「つの丸」さんの漫画です。
ちなみにマキバオーといえば、この動画が有名ですね。ニコニコ動画の初期のころにアップされた動画で、作者のつの丸さんが単行本のカバーで「それはそうと、この「GONGのマ●バオー」って動画凄いね・・・。」といっていた動画です。泣けます。
みどりのマキバオーが流行った時代は、ゲームでも「ダービースタリオン」が流行った時代で、僕もよくやっていました。
たいようのマキバオーは、みどりのマキバオーの続編になります。舞台を中央競馬から「地方競馬」へと移して物語が進みます。主人公のヒノデマキバオーくんは、マキバオー産駒なので、あの風貌をしています(笑)
この漫画のスタートは、どちらかというと「一生懸命出来ないつらさ」みたいなところからはじまります。
最近僕がブログに書いた内容にからめれば、学びのトリガーになる「本気で○○したいという気持ち」になるまでの葛藤を描いているといってもいいかもしれません。
学習を駆動する「本当に○○したい」思いとは?
一生懸命走りたいと思うまでの葛藤、葛藤を乗り越えた努力、そして、もう一度自分の中で「走りたい」という気持ちを確認するまでのプロセスがとても面白いです。おすすめですよ。
ということで、今回は5冊紹介しました。2〜5の本は以前からずっと継続して読んでいる漫画ですね。1のグラゼニだけが最近あらたに読み始めた漫画になります。グラゼニはまだ4巻までしか読んでいないので、先を読むのが楽しみです。
残りの5つの漫画はまた別のエントリーに書きます。
やはり漫画は没頭して読みつつ、時にいまの自分と重ね合わせながら読むのが楽しいですよね。漫画は、ひとつの「自分の鏡」のようなものだと思います。
「自分もそういうところがある」「自分もこうしなくては」ということを、「頭でわかる」というよりも「感情としてわかる」のが大事なのかもしれません。
その意味で、当たり前かもしれませんが、人の成長というのは「理性的な部分」だけでなく「感情的な部分」がすごく大きいのでしょうね。
研究ではどちらかというと「理性」の方に目がいきがちだと思うので、そのへんをうまく捉えられると面白いと思うのですが。
なにかおすすめの漫画があったらぜひ教えて下さいね。