あけましておめでとうございます。
2011年もあっという間にすぎました。
昨年は大きな地震という非常につらく悲しい出来事がありましたが、自分自身の生き方を見直す大きな機会になりました。
新年になったということで「昨年度の振り返り」と「今年度の抱負」を書こうと思ったのですが、どちらも書くと分量が長くなりそうなので、まずは「昨年度の振り返り」を更新しておきたいと思います。
(次のエントリーで「今年度の抱負」を公開したいと思います。)
2011年を表す言葉は「充電」といえるかもしれません。
対外的に新たなことをどんどん仕掛ける時期ではなく、新しいことを生み出すために力をためていたような時期だったと思います。
(といいつつも、まあ振り返るとたくさんことをやってました)
振り返りは、
・研究面
・実践面
・その他
という3つの側面から振り返ります。
■研究面:「新たなライティング研究」と「ビジネスパーソンを対象にした研究」
まず「研究面」についてです。
ざーっと書くと以下のことをやりました。
(1)大学生のライティング支援に関する新たな研究を実施した
(2)研究室のゼミで導入しているコメントシートの実践を学会で発表した
(3)ビジネスパーソンを対象にした「職場外の学習」に関する調査をまとめた(本の一章になります)
(4)デジタルストーリーテリングに関する共同研究を行った
(5)ロボットを使った大学生のキャリアワークショップに関する共同研究を行った
(6)大学で学んだことと社会の接続に関する調査研究の共同研究を行った(調査自体は2012年に実施予定)
(7)専修大学にて非常勤講師を経験(1年生を対象にした「リテラシー演習」の授業)
メインでやっているライティングの研究については、これまでは大学の授業場面に着目していましたが、今年はライティング・センターと呼ばれる一対一の対面の指導を行う機関の指導に着目し、あらたなシステムの開発・実践を行いました。
昨年はライティング・センターを導入している早稲田大学や東京大学の施設を見学したり、指導に関わる人からインタビューを行ったりもしました。ライティング・センターはおそらく今後多くの大学で設置されるでしょう。
自分が行った実践は2012年の早い段階で論文化する予定です。
また、今年は「ビジネスパーソンを対象にした調査研究」について結果をまとめました。
「社外の勉強会に参加するビジネスパーソンの実態に関する調査研究」です。これについては2012年3月に出版される本の1つの章になる予定です。
※発表タイトル等は研究業績をご覧下さい。
■実践面:新たな場作りの萌芽としての実践
(1)イベント「PARTYstream」を2回実施
(2)場作りに関するインタビューが本に収録され、発売された
(3)先行研究のまとめ方講座を3回実施
(4)1週間アメリカのボストンで現地の研究所への訪問、学会への参加を行った
(5)TokyoArtBeatさんとイベントの企画についてコラボレーションさせていただいた
(6)アンカンファレンスという新しい場作りの作法に関するプレゼンテーションを行った(2011/12/9,10@奈良)
あまり実践はやっていないかと思っていましたが、思ったよりやってましたね。
本が発売されたのも2011年なんですね。。。もっとずっと前のことのように思っていました。
第六章 他者の目から見たラーニングバー(p192-204)に著者の中原淳先生との対談が載っています。
その他の出来事としては以下のようなことがありました。
(1)糸井重里さんにブログを読んでもらう
(2)インタビューに関する勉強会(LIVE)の立ち上げ
(3)青学院生との読書会(勉強会)の実施
(4)ボストンメンバーによる「やってみた研」を実施
まさか糸井重里さんご本人にブログ記事を読んでもらえるとは思いませんでした。きっかけはtwitterでした。ソーシャルメディアの破壊力おそるべしですね!

「いいんだけど、面白くない」を超えて – 東京糸井重里事務所に行ってきた! – tate-lab – 教育・学習について研究する院生のblog

ということで、それぞれを詳しく説明するとさらに長くなってしまうのでざっと説明しました。充電という割には色々やっていた年だなとは思いました(笑)
ただ、2011年はこれまでやってきたことと一度あえて距離をとることで、次の新しい展開を模索する年だったといえると思います。
なにかやろうと思えばできる部分はあります。
しかし「自分の核となるなにか」を大事にしないことには、いずれ先細ってしまいます。2011年は自分の中の「根」をしっかりはるための期間だったのかなと思います。
2012年も、まだ「収穫」の時期ではないと思っています。
やっと「新たな実験を行うための下地ができた」だけであり、2012年に実施することは「完成品」ではなく、多くが「実験」といえると思います。
ただ、それでも「新たな実験を行うための下準備ができた」といいますか、「自分なりに漠然としたコンセプトが見えてきた」という点では2011年は大きい一年でした。
2012年にやりたいことについては次のエントリーにまとめて書きますが、そのひとつは「Unlaboratory(アンラボラトリー)」というコミュニティでの実践です。
これまで私は「ワークショップ部」というコミュニティの部長として活動を行ってきましたが、今回覚悟を決めて新たな実践のコミュニティをつくりました。
詳しくは別エントリーで書きますが、Facebookページのリンクを貼りますので、興味ある方は以下のリンクをクリックしてみてください。
Unlaboratory Facebookページ
さて、次のエントリーでは2012年になにをやるかについてまとめます。少々お待ち下さいね。