本書「発想する会社!」は世界でも有名なデザイン・ファームであるIDEOが行っている「イノベーションの技法」を惜しみなく紹介してくれている本です。

実はこの本自体、ずいぶん前に読んだのですが、最近出た「デザイン思考が世界を変える」を読んだので、久しぶりに読み直してみました。こちらの書評も数日中にアップする予定です。

この本の書評は、もうすでにかなり多くの有名ブロガーさんたちが書評しているので、いまさらな感じも否定できないですが、まあよしとしてください(笑)

今回は自分の復習も兼ねて「ブレストをよりよく行うための7つの秘訣」をおさらいしてみます。
7つの秘訣はこちらのようです。

1焦点を明確にする
2.遊び心のあるルール
3.アイデアを数える
4.力を蓄積し、ジャンプする
5.場所は記憶を呼び覚ます
6.精神の筋肉をストレッチする
7.身体を使う

簡単に解説します。自分の言葉で書いているので少し本書のニュアンスと異なる部分もあるかもしれません。

1.焦点を明確にする

テーマ設定は、具体的になりすぎてきも、曖昧になりすぎてもよくないそうです。
焦点をしぼった良い問いを設定するからこそ、いいブレストになるのですね。

2.遊び心のあるルール

例えば、「アイデアの量をねらう」といった、楽しいルールを設定しすることが大事だそうです。
しかもちゃんとみんなの目の見えるところにルールを書いておくそうです。
シンプルですが大事なことですね。

3.アイデアを数える

これはつまり「質」にこだわりすぎることなく、まずは「量」を意識してみるということですね。
そもそも「量」がでているかどうかが、このブレストがうまくいっているかの尺度になるとのことです。
量にすればアイデアを可視化できますよね。

4.力を蓄積し、ジャンプする

これは司会の腕の見せ所のようです。
アイデアに詰まったら別のアイデアへ目先をかえたりすることが大事だよということですね。

5.場所は記憶を呼び覚ます

会議のプロセスは、ローテクなものにメモするのが大事とのことです。
ポストイットとかですね。
よいメモをしておくことが、結果的にアイデアを捉え直すきっかけになるとのことです。

6.精神の筋肉をストレッチする

体のストレッチも大事なのと同様に、精神(メンタル面)のウォーミングアップも大事とのことです。
言葉遊びをしてみたり、会議の前になにかの課題をしたりすることが、ブレスト自体を有意義にするのですね。

7.身体を使う

よいブレストは、言葉だけじゃないんですね。
とりあえずいろいろなものを持ってきたり、試しに作ってみたり、体で表現してみたり、視覚を使った表現をすることが大事だそうです。

ブレインストーミングという方法自体は、名前を知らない人はほとんどいないと思いますし、やったことのある人も本当に多いと思います。

しかし、本当にアイデアがでるブレストや、ブレストを日常的にやっているという人たちはそうはいないのかなと思います。

「イノベーションの技法」とはなんなのか?

これをもう一度問い直したいという方におすすめの本です。

こちらの本もいまさらあらためて書評を書きたいなと思っています。
IDEO本をいろいろ復習したいなと思う今日この頃です。