内田樹先生の「大学の過ごし方」論

内田樹のネットの記事が面白いです。

大学生活のツボのツボ

http://kobe-college.jp/tatsuru/2009_08_000458.html

個人的に面白かったキーワードは「生産的に無為な時間」という言葉です。

だから、私は学生たちに、なるべく長い時間、大学のキャンパス内にいるように言っています。それから、授業も取りすぎてはいけません。せいぜい1日に2コマか3コマまで。というのは、90分の授業を聞いたら、その授業の内容が体にしみこむのに、まで、少なくともその2倍の3時間ぐらいはかかるからです。

(中略)

高等教育には、そういう「生産的に無為な時間」が絶対に必要です。でも、こういう理屈は、大学以外ではまず通りません。社会に出れば、ビジネスの論理で、「その無為の時間のもたらす利益を数値的に実証してみろ」と言われても、答えようがありません。それが許されるのは大学にいる間だけです。大学にいる間は、市場経済の用語で考えるのは止めておきましょう。

この引用だけだとわからないと思うので、記事の前後を読んでいただきたいのですが、ここで内田先生のいう「生産的に無為な時間」は内省の時間とも言い換えられるかなと思います。

先日紹介したショーンの言葉で言えば、Reflection on action(行為についての省察)に近いかもしれません。

講義を受けるという、ある種の経験ばかりをたくさんするのではなく、それをじっくり味わったり、自分なりに意味づけることの大事さを話しているのかなと思ってとても興味深かったです。

以下の本にも大学の過ごし方みたいな話があって面白かったです。おすすめです。以前書評も書いております。

街場の教育論を読んだ!

http://d.hatena.ne.jp/asapon/20090410/1239328695

街場の教育論
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内田 樹
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4 主に教師向けかも
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4 教育は、現場(教師と生徒)が基本。
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