実践にかかわりながら記録するということ: 「Academic Hack!-実践を記録すること、物語ること、コミュニティを作ること-」に参加してきた


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さきほど「AcademicHack!-実践を記録すること、物語ること、コミュニティを作ること-」というイベントに参加してきました。今日は終わった直後にブログを更新することにチャレンジしてみました(笑)イベントの詳細はこちらになります。

今回のゲストは小西貴士さんでした。小西さんは写真家・保育士をしており、清里高原で野外保育の様子を写真で記録し、子どもたちの物語を綴っていらっしゃいます。

ゴリ(小西貴士)の森のようちえん日記
http://ameblo.jp/gorilla-tarou/

ちなみに今回の会場は山梨県の清里の森をイメージしてセッティングされていました。紫陽花が素敵ですね。

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■小西さんの写真とストーリー

今回は小西さんが実際に撮られた写真を見ながら、その写真にまつわるストーリーを聞きました。状況を言葉で説明するのは難しいのですが、「映画」をみているようでした。

  • 印象的な一枚の写真がプロジェクターに映し出される
  • 写真にまつわるストーリーを小西さんが朗読
  • 印象的な言葉と音楽、スライドショー
というかたちで進んでいきます。

こちらの本の表紙のような写真とともに、ストーリーと音楽があるイメージです。

一枚一枚がすごくいい写真で、どんどんその空気にひきこまれていきます。まるで自分もそこにいるようなかんじがしてきます。

■99の友達の感覚と、1の写真

小西さんのお話の中で非常に面白かった言葉のひとつが「99の友達の感覚と1の写真」という話です。

決定的な一枚を撮りたいと思っても、カメラを構えると子どもの表情は「つくられたもの」になってしまいます。

ではどうやって、その一枚を撮るのか?

小西さんのスタイルでは、基本的に子どもたちと寄り添い、一緒に遊んでいくことが99で、その過程で「1としての写真」が撮れるということでした。

写真の枚数としてはもちろん200から300撮るそうなのですが、一緒に遊んでいく中で、「共有したい物語がひとつとれればよい」という言葉は非常に印象的でした。

■名前のついた「○○くんの、○○な話」(個別具体に根ざした写真)

さきほどの話と関連するのですが、小西さんは「名前を知らない子の写真を撮るのは難しい」と言います。例えば、自分の知らない保育園にいって写真を撮って下さいと言われるのは苦手だそうです。「その子どもがどんな子なのか」「どんな名前なのか」を知りたいというのですね。

「記録する」というと、「客観的にきれいに記録する」というイメージがあるけれど「主観的にかかわりながら記録する」というかたちもあるということをあらためて感じた気がします。

■良質な質的研究そのもの

これらのことを総合してみると、小西さんの記録は、良質な質的研究そのもののように思いました。

「対象と距離を置くのではなく、その場に一緒になってかかわる。そして、個別具体的な、目の前にいる名前のついた人の物語をつむぐ。」

これは、

「対象とはなるべくかかわらず、具体的な「○○くん」ではなく、被験者Aさんとして関わる方法」

とはまた別のアプローチですよね。

どちらがいい悪いわけではないのですが、私はもしかすると「記録」について、「客観的に撮る」ということをなんとなく勝手に思っていたような気がしました。

■まとめ

ということで、今回は実践の記録について考えてみました。

「実践の中に身をおいて、かかわりながら、記録をする」ということに自分もチャレンジしてみたいなとあらためて思いました。

他にも、記録とコミュニティの関係など色々考えたことがあるので、またあらためて記事にしてみようと思います。

ゲストの小西さん、企画をしてくださった中原先生、牧村さん、ありがとうございました!

■関連する本

小西さんの本はこちらです。

今回紹介されていたこちらの本もあらためて読みたくなりました。


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