【高校生対象】「立教生1日体験イベント」を実施します!(1/7土曜日)

1月7日(土)14:00~17:30に立教大学で「立教生1日体験イベント」を実施します(参加費無料)!対象は高校生(学年は問いません)です。毎年高校生が300人くらい集まるイベントで、今年も200人以上の応募がきています。

「これってオープンキャンパス?」と思われるかもしれませんがちょっと違います。(詳細は以下に書きます)

高校生の参加者を募集中なので、興味があればぜひリンクからお申し込みくださいませ。応募は先着順なのでお早めにお申し込みください。

【お申し込みサイトはこちら】
http://cob.rikkyo.ac.jp/blp/3158.html

このイベントでは、当日経営学部の1年生約300名が参加し、80グループくらいにわかれて「大学生が考えた論理思考を学ぶオリジナル授業(55分)」を高校生に対して実施します。

経営学部の1年生はいま授業で論理思考を学んでいるのですが、その成果として「高校生にも論理思考のよさがわかる」ように教材作りに励んでいます。

文化祭やテスト、部活や恋愛など「高校生活にありそう!」という場面を題材にした授業なので、きっと「面白い!」と思っていただけると思います。

昨年の様子はこちらをご覧ください。

このイベントと、普通のオープンキャンパスとの違いはこんなところかなと思います。

  • 大学生と高校生の数がほぼ同数!(毎年大学生300名・高校生300名くらいです)
  • 大学の授業内容がわかる!(オープンキャンス用ではなく通常授業の延長の内容です)
  • よりリアルに現状を知れる!(よそ行きではない、普段の大学生と話をする機会となります)

例年、参加者の満足度は「4.8(5点満点中)」前後なので、非常に満足度の高いイベントです。絶対損はさせませんので、よろしければぜひ多くの高校生に参加してもらいたいと思います。

イベントの詳細とお申し込みは文末のリンクからお願いします。

高校生にチラシを配りたい!という方はチラシを高校にお送りすることも可能なのでぜひおっしゃっていただければと思います。

こちらの記事のシェア大歓迎ですので、よろしければぜひ拡散していただければと思います。

今年もすでに200人を超える人たちの応募がありますので、興味がある方はお早めにお申し込みください。参加は先着順です。

たくさんの方のお申し込みお待ちしております!

【お申し込みサイトはこちら】
http://cob.rikkyo.ac.jp/blp/3158.html

「BEAMSっぽい」ってどんなかんじ?:BEAMSのみなさまと合同研修をしてきました

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先日、BEAMSさんの研修に学生とともにお邪魔してきました。今回私は研修の一部を担当させていただきました。

今回の研修で実施したのは2つのワークショップです。1つ目は、書籍「アクティブトランジション」に掲載した「社会人カードワークショップ」を実施しました。(ぼくは大学の授業があった関係で、実践女子大学の松下先生にファシリテーションをしていただきました。)

このワークショップは「職場にいそうな社会人」を11枚のカードにしており、そのカードをもとに対話をすることで自分はどんな仕事観をもっているかを理解するというものです。

元々書籍では「大学生の内定者」を対象につくったものではありますが、「大学生と社会人の対話場面」で使うとお互いの価値観が分かってとても面白いので、こういう場面でよくつかっています。今回もなかなか盛り上がったようです。

このカードは書籍に同じものが掲載されており、商用利用でなければコピーして自由に使えますのでよろしければぜひご使用くださいませ。(このカードは著者チームの、浜屋さん、田中さんが中心になって作成いたしました。)

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2つ目に実施したのは、「●●っぽい」ということをテーマに、「外から見られる組織・個人のイメージ」と「自分が認識している自分の組織・個人のイメージ」のギャップを理解するワークショップを実施しました。こちらは私がファシリテーションをおこないました。

例えばみなさん「BEAMS」と聞いてどんなイメージを持ちますか?「BEAMSっぽい人」の特徴を想像すると、何をしていそうな人というイメージがありますか?

ワークショップでは、こうした「BEAMSっぽい」「立教生っぽい」「女子大っぽい」という「ぽい」をテーマに対話をした上で、実際の日常場面の「写真」をもとに対話をおこないました。「想像していたイメージ」と「実際のイメージ」の共通点・相違点がいろいろでてきてとても面白かったです。

ちなみにこのワークショップも、アクティブトランジションに掲載している「ネガポジダイアログ」というワークショップを応用してつくっています。

今回の合同研修ではBEAMSのみなさんだけでなく、立教生、実践女子大の学生、産能大の学生など、かなり多様なメンバーで実施しました。

仕事に対する考え方や、組織や個人に対するイメージなどについては、なかなか同一の組織内のひとたちでの対話では理解できないことが多いと思います。なぜなら、同一組織にいる人たちにとってはなにもかもが「当たり前」であって、何が「当たり前なのか」すら、理解することが難しい状況になっているからです。

これに気づくためには「文脈を共有しない他者」を混ぜて対話することが大切なのですが、これも上手に場を作らないと「前提が共有できなさすぎて対話ができない」ということになります。

よって「多様性を担保しながら、共通基盤をつくる」というのが、ワークショップデザインのポイントとなります。カードや写真はそうしたツールとして活用できるというわけです。

BEAMSさんの研修は以前も見学させていただいたのですが、学習理論や手法を非常によく勉強されており、それを自社の文脈にあわせてカスタマイズして実践されているので、とてもクオリティが高いです。また、BEAMSの社員さんたちはとてもアクティブで、準備されたワークを「言われたからただやる」という姿勢でなく「用意されたものの30%増しで楽しむ」くらいのノリのよさがあるのがすごいなと思います。

結局よく学べる人というのは「よく学べる環境がある」というのもそうですが、「周りの環境を楽しもうとする姿勢」がそうさせている部分が大きいはずで、そういうマインドをみなさんもたれているのかなと感じました。

ということで、BEAMSさんとの研修について書いてきました。

BEAMSさんは、ぼくが大学院生のときに、同じ院生の安斎君や牧村さんと開発した「15の夜ワークショップ」(『ワークショップと学び 第2巻』東京大学出版会に収録)を実施してくださるなど、色々なところで縁があって面白いです。

ぼくがはじめてBEAMSで買い物をしたのは高校1年生くらいのときだと思うのですが「かっこいい」とあこがれたお店の人たちに対して、自分の専門領域でお手伝いできるのは、とてもうれしいです。まさか自分がBEAMSのみなさんにワークショップをすることになるとは、高校生のときのぼくは想像すらしていませんでしたから、人生面白いものです。

ひとつひとつの出会いを大切にしながら今後も色々なお仕事をしていけるといいなと思っています。

お声がけしてくださったBEAMSの長谷さん、橋本さん本当にありがとうございました。

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音楽座ミュージカルさんが実施する研修を見学して度肝を抜かれた

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先日、音楽座ミュージカルさんが実施する研修を見学してきました。「ミュージカルなのに研修?」と思われる方も多いかもしれませんね。

もちろん音楽座ミュージカルのみなさんは、普段はミュージカルをされている方々です。ただ、そのエッセンスを上手に活用した研修もされていて、最近企業や学校現場に取り入れられています。

私も音楽座のみなさんと色々お話をさせていただく機会があったり、周りのとてもよい評判を聞いていたのですが、実際の研修の様子を見るのははじめてでした。今回見学させていただいた研修は教員約150名を対象にしたものです。コミュニケーションについて、座学と実学をあわせて学ぶ4時間の研修となっています。

今回この研修を見学して度肝を抜かれました。

まず、よい意味で「研修」という言葉がとても合いません。「トレーニングされる場」というよりも、ひとつのエンターテイメントの場なんですよね。ファシリテーションをつとめる役者のみなさんのふるまい、音楽などは、まさにミュージカルそのもので、自分たちがミュージカルの一部に取り入れられ、舞台に一緒にあがっているのではないかと錯覚するような場作りをされていました。

その場にいるだけで、ワクワクする、安心する、ドキドキするというかんじで、「頭で知識をインプットする」のではなく、「感情を通して感じた上で、理解にもっていく」という場作りが徹底されていました。

コミュニケーションの「手法やスキル」を学ぶというよりも、その前提になる「あり方」を体得するというのがポイントとなっていました。

全体としてとても楽しくてエンターテイメント的なのですが、学びのための仕掛けがいろいろなところになされていました。「体験」と「講義」と「振り返り」がバランス良くブレンドされていたり、それぞれが15〜20分などの時間で、上手に区切られて設計されています。

メインファシリテーターの藤田将範さんが場を進行させていくのですが、時間とかを気にしている様子はなく、さらにアドリブ的にお話ししているように見えるのに、ぴったりと15分、20分というかんじでプログラムが進行していくのに驚きました。きれいにペースを刻んで進めていくのは、競馬の騎手が体内時計にしたがってペースを刻んでいくようなかんじに見えました。

場の作り方などについてとても勉強になることが多かったのですが、この場作りは「音楽座ミュージカルさんだからこそできる」というかんじで、強みを最大限に活かしている場になっていました。ロールプレイング的なワークなどもあるのですが、本物の役者さんがやるからこそできる、あの雰囲気というのがあるので「ここでしか体験できない価値」を作り出していると感じました。

色々話は聞いていたものの、この場の持つ意味はやっぱり自分が参加してみないとなかなかわからないものだと思いました。

参加してみてわかったことは、音楽座さんにとっては「ミュージカルに加えて、研修もやっている」というよりも、どちらも音楽座さんが大事にされている「表現のコア」を実現するための方法なのかなと思いました。なので、一見別々のことをやっているように見えて、一貫したことをされているのかなと感じました。

もうひとつ感じたのは、「教育の手法や原則」は色々あれど、それをベースにしながらも「その人たちだからこそできる場作り」をするのがやはり大事なのだろうということです。

この場は「音楽座さんだからこそできる場」となっているので、そういう意味ではマネできません。ただ、基本的な設計の原理原則(講義と演習のブレンドや振り返りをいれる)などは取り入れられることが色々あります。

「事例くれくれくん」になるのではなく「学びの原理原則を学び、それを自分たちの強み、そしてターゲットにあわせて上手にカスタマイズしていく姿勢」が求められているのだろうなと思います。アクティブラーニング的な学びの場をつくろうと思うわれわれが、「答え教えて」ではなく、アクティブな学習者である必要があるってことをあらためて感じました。

今度ぜひ音楽座ミュージカルさんと一緒にコラボレーションしたワークショップなどを実施できればと考えています。今回機会をくださった石川聖子さん、藤田将範さん、本当にありがとうございました!

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※研修で流れていたこの音楽がいまも頭から離れません笑

自分の文章に対する他者からのアドバイスをどのように受け取るべきか?

文章を書いたときに、だれかに見てもらうということはよくあると思います。むしろ、他人に見てもらう機会をしっかり持つということはとても重要です。

ただ、他人にみてもらってコメントをもらったときに、その全てのコメントを言われるがまま直してしまうと問題が起こることも多いです。そもそもコメントが的外れの可能性もありますし、ついつい「他人任せ」になってしまいがちになってしまいます。

「こう直したらいいんじゃないの?」というコメントは、あくまでひとつの意見であり、それを受け入れるかどうかというのは、自分の責任を持って判断する必要があります。

先日村上春樹さんの「職業としての小説家」という本を読んでいたときにも似たような話がでていました。自分が「あわない」と感じている編集者から、「ここをこうした方がよい」と指摘されたときに、村上さんがどう対応したかという話です。

結果からいうと、「短くした方がいい」と言われたものは「長く」、「長くした方がよい」といわれたものは「短くした」とのことです笑(p.166)

このエピソードは「他人の意見は必要ない」ということを表したものではありません。他人の意見は重要ではあるのですが、それを鵜呑みにするのがよいわけではないということを表しています。

「どう直すか」はさておき、「読んだ人が違和感を感じた」ということは事実です。その違和感の意図を推測しながら、自分で考えて何度も何度も書き直していくことが大事ということでした。

このエピソードは個人的にとてもささりました。

今回の話をざっくりまとめると、以下のようになるのかなと思います。

・文章を他人に読んでもらうことは重要
・他者から率直に違和感を伝えてもらい、それをしっかり聞くことは重要
・しかし、「どのように直すか」は自分の頭で考えることが大切
・「直す方向性」は自分で考えた上で、「しっかり書き直す」という行動こそが大事

自分もこういうポイントを意識して、「書く」という行為と向き合っていきたいです。

文章の書き方に関する記事はこちらにまとまっているのでよろしければどうぞ。

【大学生・院生向け】文章の読み方・書き方・考え方・発表の仕方まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2133342163910863801

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リーダーシップ教育とICTの活用

先日、International Leadership Associationのカンファレンスに参加してきたことをブログに書きました。今日はその中でも「オンラインの学習環境」に関することを書いてみたいと思います。

カンファレンスで感じた感想のひとつとして、リーダーシップ教育をテクノロジーを使って支援するアプローチは思った以上に多いという印象を受けました。テクノロジー活用のパターンとしては、1.オンラインのリーダーシップ学習プログラムの提供、2.e-portfolioの活用、3.オンライン上でのコミュニケーション(skypeなど)を活用すること、などがあったように思います。

海外ではすでにそれぞれのパターンについて実践が行われ、どのような利点や改善点があるのかが議論されていました。日本と比べてここも進んでいると感じた点です。

もちろん日本の実践(自分が関わっている立教大学経営学部の事例)を考えても、ポートフォリオシステムの活用や、LINE・Facebook・skypeなどの活用は当たり前のように行っているわけですが、海外と比較してしまうとまだまだやれることがありそうです。

テクノロジーを活用した教育という意味では、私は教育工学の研究をしてきたということもあり、これまでのノウハウを活かしてリーダーシップ教育を発展させることもできるかもしれないと思っています。

なぜテクノロジーが必要かといえば、単純に仕事をする上でテクノロジーの活用が当たり前になっているということ以外にも、リーダーシッププログラムの拡大といった状況的な理由や、リーダーシップ教育における振り返りの重要性、メンバーの多様性の担保、など色々な点が考えられそうです。

テクノロジーはツールなので、それを使うこと自体が目的化するとややこしくなってはしまいますが、よりよい学びを支援するためのテクノロジーのあり方というのは、リーダーシップ教育の文脈でもキーになるのではないかと感じました。

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海外の大学におけるリーダーシップ教育とは?:ILAに参加してきました

先日、International Leadership Associationのカンファレンス(アトランタで開催に)に参加してきました。ILAに行くのは今年で3回目です。今回ははじめて日向野先生とともにプレゼンテーションもしてきました。

3回目の今回は一番学会にきてよかったと感じました。最初の二回は海外と日本との文脈の違いなどがわからず、前提の部分で色々とわからないことがあったり、自分もまだ自分の実践について話すことがなかったりでしたが、今回は自分がどんな情報を聞きたいや、自分が話したいことも明確だったので、よりアクティブに参加することができたと思います。

ILAでは海外(特にアメリカ)の大学におけるリーダーシップ教育に関する事例や研究が豊富に報告されます。色々感じたことはあるのですが、今回はざっくり2点だけ感想を書きます。

1.アメリカではリーダーシップ教育が大学の中に根付いている

ILAに参加して思うことは、明らかに日本とはフェーズが異なるという点です。日本でリーダーシップ開発をメインにしている実践というのは数少ないと思うのですが、アメリカでは本当に多くの大学で実践されています。

そのため、「どうやって授業をスタートしようか?」といった悩みのフェーズではなく、いろんなところで実践始まっているけど、「実際効果はどうでているか」、「どんな要因がリーダーシップ教育を促進するのか」、という点までだいぶ踏み込んできているという印象を受けました。これは昨年よりも明らかにそういった発表が増えているかんじがしましたね。

あらためて「圧倒的に進んでいる」ということを感じたというのが率直な印象です。日本ではどこからどう手をつけるとよいのかということは色々と考えることになりました。

2.リーダーシップを巡るシチュエーションの違い

ILAに参加して毎回感じることではありますが、「リーダーシップ」という言葉に対する認識や、文化(?)など、前提が日本と色々異なるということをあらためて感じます。

日本人の感じる「リーダーシップ」という言葉から連想されるイメージ、そして、「リーダーシップ行動をとるためにハードルとなること」というのはやはりだいぶ違うのだろうなというかんじです。

その違いの部分がけっこう面白いポイントになるはずなので、具体的にどう違って、違うからこそどう面白いのかという部分を切り出していくことはひとつ重要なことなのかなと思いました。

以上、まずはざっくり大きな印象を2つ書いてみました。

この2つは毎年感じることではあるのですが、日本でリーダーシップ教育の実践に約3年関わってからきてみると、いつもとは違ったインパクトがありました。

やはり海外の文脈を踏まえて、自分たちがやっている日本での実践をみていると、色々相対化される部分がたくさんあります。日本よりも明らかに進んでいる実践がある中で、どのようにそれらと関連づけ、どのようにこちらの強みや特徴を活かしていくのかというのは、難しいものの面白い問いだとあらためて感じました。

具体的に色々感じたポイントについてはあらためてまた記事にしようと思います。

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「グループワークが苦手な子に対してどうしたらいいですか?」と質問されたときに思うこと

アクティブラーニングなどに関する研修をしたときに、必ず聞かれる質問のひとつが「グループワークが苦手な子に対してどうしたらいいですか?」というものです。

こう聞かれたときに考えることは2つあります。

1つ目は、グループワークの得意・不得意の差が出ないような参加の構造をつくることが、アクティブラーニングのデザインのしどころだということです。

例えば、4人グループ場合に、4人それぞれ別々の資料を配って、協力することが必要になる環境をつくるなどの方法があります(ジグソーメソッドと言われたりします)。こうした方法を取り入れると、全員が参加しやすくなります。

こうした方法以外にも、そもそも間違った意見をいっても大丈夫と思えるような、心理的に安全な場作りをするというのもあります。

全員の前で発言をさせて「それは間違っている」など恥をかかせられたりすると「だったらだまっておこう」と思ってしまうでしょう。まずは意見の言いやすい雰囲気を作ることも大切です。

このように参加を促すための仕掛けや知見は現在いろいろと蓄積されてきています。これらを活用してみるのがよいように思います。

ただ、それをするときに前提として重要になるのは「本当に学生たちはグループワークが苦手なのか?」という視点を頭の片隅においておくことです。苦手だとこちらが思い込んで、機会を渡せていないだけの可能性も検討することが必要です。

2つ目はグループワークのプロセスそのものも学習(成長)できるということです。

「グループワークが苦手な子に対してどうしたらいいですか?」という質問をする場合、全てではありませんが「苦手な子は変わらない」というニュアンスが含まれていることがあります。

しかし、実際はグループワークのプロセスそのものを上達させることは可能です。そのためには、グループワークを終えた後に、学習内容だけでなく、グループワークのプロセスそのものも振り返る必要があります。

「あのときこういう質問してくれたのがよかった」
「よい意見を持ってるから、早めに言ってくれてもいいよ」

というかんじで、グループワークそのもののフィードバックと振り返りの仕組みをいれれば、グループワーク自体が得意になる(少なくとも苦手ではなくなる)可能性があります。立教大ではこれをリーダーシップ教育として実施しています。苦手でもやれば成長するという視点を持つことが重要だと思います。

今日は「グループワークが苦手な子に対してどうしたらいいですか?」という質問について考えてみました。

前提として言えることは「その子は本当にグループワークが苦手なのか?」をまず疑うこと、そして「苦手でも上達は可能である」と考えることがスタートではないかと思います。その上で、すでに蓄積されているさまざまな技法や考え方を上手にご自身の実践のなかに埋め込むとよいのかなと思います。

「グループワークが上手になる」というのは、なにも「ものすごく明るくなる」とか「すごく社交的になる」といったことではありません。静かであっても、人と協力して理解を深めることや、物事を達成するためになにかしらの役割を担うことができればOKだと思います。

こうした視点を持っておくと、グループワークも授業の中に取り入れやすいのかなと思っています。

 

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「ついついやってしまう」を促す「仕掛学」という発想

松村真宏先生の「仕掛学」を読みました。

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この本は我々が「ついしたくなる」行動の裏にある「仕掛け」に着目して、人を動かすためのデザインについて書いています。例えば、この表紙にあるように、ゴミ箱の上にバスケットゴールがついていたらついついゴミを投げたくなりますよね。他の例として、男の人にしかわからないかもしれませんが、トイレに「的」をつけられるとついつい狙いたくなるというのも、仕掛けです。

この本では「仕掛け」の要素や、「仕掛け」をするためにどんな発想が必要かがまとめられています。「なるほどその手があったか」というかんじで見ているだけでも面白いです。

「なにかやってほしい行動」があったときに、「それをやれ!」といって強制するのではなく、自然とその行動をいやな気持ちなくやってしまうようにデザインできることは、色々なことに通じる考え方だと思います。目的を押さえて「その手があったか」という方法で実現するということですね。

学びの場をデザインするときにも「みなさん活発に話して下さい!」というよりも、自然と話したくなるような場をデザインしたいと思うわけで、そういう意味でもこの本の発想は役に立ちました。

この本を読むと、自分も何か仕掛けてみたい!と思えます。おすすめの1冊です。

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課題の提出が遅れるメカニズムと解決策について考えてみた

「課題の提出が遅れた!」というのは学生にとって非常にあるあるなのではないでしょうか。社会人にとってもどきっとする話題かもしれません。ぼくもどちらかというとギリギリにやるタイプの人なので気持ちはよくわかります。

今回は「提出遅れがなぜ起こるのか」「起こらないために何をしたら良いのか」について自分なりに考えてみたことを書いてみようと思います。

まず提出遅れが起こる一番の原因は結局のところ「スタートの出遅れ問題」なのではないかと思います。最初に手をつけるのが遅いことで、課題を進める上での深刻な問題が引き起こり、締め切りに間に合わなくなるということです。具体的に想定できる深刻な問題は3つです。

1.課題に取り組む時間が長くなる
・課題や授業の内容を忘れてしまうので、資料を見直したりする時間が増える
・困ったときに人に助けを求める時間がとれないのでひとりで抱えるしかない

2.見積もりが不正確なのでスケジュールが立てられなくなる
・課題が具体的にどのくらいの時間がかかるかわからないので予定が立てられない

3.間に合うかなという焦燥感のなかで過ごすことが増えてしまう
・課題やっていないという後ろめたさや焦燥感のなかで課題に取り組むので集中できない

このように「初動が遅い」ということで「時間がかかり、予定が読めなくなりなり、あせる」という悪循環にはまっていくわけです。

ではなぜそもそも「スタート出遅れ問題」が起こるのでしょうか。それには3つの理由があると思います。

1.課題についての考え方の問題(そもそも)
・初動の遅れが深刻な問題につながることに気がついていない
・完璧主義傾向がある(中途半端にやれない・他者に見せられない)

2.課題に対する自分なりの意味づけの問題(なんで?)
・「なぜこの課題に取り組むのか?」の自分なりの意味づけができていないので後回しになる
・授業を通して何を得たいのか、どんな自分になりたいかが不明確

3.時間の確保に関する問題(いつやるの?)
・課題が出された直後にとりかかる時間を取っていない
・課題に取り組む時間を確保できていない
・締め切りに間に合えばよいと思っていて、「自分なりの前倒しした締め切り」を設定できていない

おそらく「そもそも」初動の遅れがこういうことにつながるということに気がついていなかったり、完璧主義ゆえに中途半端に手をつけるのがいやというパターンがあるのではないかと思います。できていないのを人に見せるのもいやなので、どんどん問題を抱えてしまうという傾向もあるかもしれません。

次に「なんでこの課題をやるの?」という自分なりの意味づけができていないケースも多いと思います。「出されたからやる」という受け身の姿勢では「あとでやればいいや」となりがちです。

最後に、結局のところ「いつやるの?」というスケジューリングに問題があると思います。課題に取り組む時間を確保できていなければ、当たり前ですがどんどんあとまわしになってしまうのです。

これらを踏まえ、解決策を考えてみました。要は以下ができていれば大丈夫ということになります。

1.初動の遅れが全ての原因であることを知る
2.課題をやることについて自分なりの意味づけをする
3.課題をいつやるのか時間を確保する

まずこの文章を読んで「初動の遅れ」が全ての原因であることを知ります。その上で、「自分なりの課題の意味づけ」をする必要があります。

そのためには、要は「なりたい自分に近づいている!」という感覚を得ることが大切ではないかと思います。「自分はこの授業が終わった後にどんな状態になっていたのか?」や「こんな大学生になれたらいいな」というワクワクする目標を立ててみて、この課題がそこにつながっているという感覚を得えます。

なので、まずは「自分はどんな人になりたいのかな?」ということを考えてみるといいでしょう。一人で考えるだけでなく、友達と話してもいいかもしれません。また、教員や先輩に「こういう力はどういうときに使えますか?」などを聞いてみてもよいかもしれません。

次にやることは、課題が出されたら完璧でなくていいので、まず最初にざっくりと課題に手をつけて、締め切りも少し前倒した日程にしておくことです。具体的なステップは以下です。

1.課題がだされてなるべく早い段階で一度課題に手をつけて以下の3つを考える

  •  (1)どのくらい時間がかかりそうか
  •  (2)何がわからないか(他者の助けが必要そうか)
  •  (3)いつ時間を確保するか、を決める

2.定期的に課題をだされるのであれば「何曜日のいつはこの課題のための時間」と最初から決めておく

3.困ったときに他人に聞けるように、友達と一緒に空きコマを使って課題をやる

  • 助けてくれる人(先輩など)の空いている時間も事前に確認

4.「最低限提出できるもの」を一日前につくっておく

5.提出日は手直しをするくらいにしておき、提出時間の2時間前を「自分締め切り」としておく

最初のうちは「自分がこの作業にどのくらい時間がかかるか」という見積もりがたいてい甘いです。自分で「1時間かかる」と思ったら「1.5倍」くらいの時間を確保しましょう(1時間30分)。そして、毎回自分が課題にどのくらい時間がかかっているかを記録しておくことも大事です。

こういう流れを作れるように意識してみると、締め切りよりも早く、質の高い課題を提出できるのではないかと思います。

いかがでしたでしょうか。なんとなく起こってしまう「仕事の遅れ」も、こうやって考えてみるとわりとシンプルな現象であり、ちょっと意識すればできそうな気がしてきませんか笑?

これらを意識して「短い時間で、計画通り、気持ちよく」課題に取り組んでいけるようお互いがんばっていきましょう!

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言葉を「他者への説明」ではなく「自分の学び」のために使うことの意義

「言葉にする」というと、反射的に「他者への説明」という文脈が思いつきます。しかし、言葉にするということは必ずしも「説明」だけを意味するのではなく、「自分自身の学び・気づき」にも使うことができます。こういう視点は当たり前に見えて、意外に忘れがちなのかなと思います。

例えば、授業の振り返りの場面を考えてみましょう。あれは本来だれのため・何のためにやっているのでしょうか?

ともすると「教員に対して、自分はちゃんとやってるよ」ということを伝えるメッセージになってしまうのではないかと思います。しかし、本来的に振り返りは「自分の学びを深めるため」に使ってもらえばよいので、メッセージになってなくてもかまわないと思います。

自分なりに理解を深めようとしたときにどう考えたのか。自分なりのちょっとした違和感や疑問などを言葉にするとどうなるか。こういうことにトライする機会になることが望ましいのだと思います。

つまり、振り返りで対話すべきは「他者」ではなく「自分」なのです。自分なりの理解の断片をなんとか言葉として表出してみるという自己内対話こそが理解を統合させるキーになるのです。

このように考えたときに、教え手の態度としては「振り返りが他者に伝わるかどうか」は「結果」であって、まず第一の目的は「自分なりのもやっとした理解を言葉にしようと試行錯誤してみることなのだ」ということをしっかり伝え、「自分と向き合うこと」を推奨することが大切になってくるのかなと思います。

今日は学びを深める振り返りについて書きました。こんなことを思ったのは、先日、慶應義塾大学の諏訪正樹先生の講演を聞いたからです。諏訪先生は「身体知における言語化の意義」について研究をされています。例えば、ボウリングの熟達において、言語化(振り返り)がどう影響を与えるか等の研究があります。研究内容はこちらの書籍にまとまっています。

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あらためてこうした知見はいろいろなところに活用できるなと思いました。授業のなかでもいろいろとあらたな工夫をしていきたいなと思っています。

■お知らせ

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