【参加者募集】アクティブトランジション体験会!? 学生から社会人への移行を支援するために企業・大学ができることとは?

‘ΏÛ1ƒvƒŠƒ“ƒg

7/13(水)にイベントを実施します!

上記のイメージに当てはまる方に特におすすめのイベントです!よろしければぜひご参加下さいませ。

※定員に達したため応募は締め切りました(6/20(月) 19:00)

===================================

アクティブトランジション体験会!?

学生から社会人への移行を支援するために企業・大学ができることとは?
〜内定者の育成と大学時代の過ごし方について考える〜

日時:2016年7月13日(水曜日)午後7時から午後9時まで
場所:株式会社内田洋行 東京ユビキタス協創広場 CANVAS 2F
参加費:3000円(軽食+フリードリンク+カードdeトークカード)
定員:100名
主催:書籍『アクティブトランジション』制作チーム
舘野 泰一 (立教大学)
中原 淳 (東京大学)
木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
井上佐保子、三宅由莉、いわた花奈

共催:内田洋行教育総合研究所
協力:株式会社 三省堂

====================================

「6月の選考解禁」とともに、新卒採用活動が本格化してきました。企業にとって、内定者フォローをどのように行うべきか、せっかく採用した貴重な人材をどのようにかにひきとめ、早期戦力化していくのかは重要な課題です。

一方、大学は、今後の就活支援をどのように行うべきしょうか。

学生から企業でしっかりと活躍できる人材へと変容していく移行期(トランジション)をどう導くかは、大学においても企業においても大きな課題です。

本イベントでは、

・どのような大学生が社会で活躍しているのか?
・どのような内定者フォローが有効なのか?

といった、大学生に対する縦断調査の結果の報告と、研究知見に基づいたキャリアワークショップを体験いただきます。

今回体験していただく
「カード de トーク いるかも !?こんな社会人」ワークショップは、一般的な組織にいる「典型的な社会人」がカードとなっており、そのカードをもとに対話を行うことで「就業観・職業観」について考えるものです。主に内定者向けに開発しています。

当日ご体験いただくワークショップに関するガイド、使用するツール、理論的背景となる研究論文等は、筆者らが著した新刊『アクティブトランジション』に収録されているものです。

本イベントでは、

1.企業で採用・内定者フォロー・新入社員研修をされている方
2.大学・高校でキャリア教育にかかわっている方
3.ワークショップを体験してみたい大学生
4.アクティブラーニング型の授業・研修設計に興味を持っている方
5.書籍『アクティブトランジション』について詳しく知りたい方

などにおすすめです。もちろん、ここにあてはまらない方も大歓迎です。

『アクティブトランジション』(三省堂)をお持ちでない方も、お持ちの方も、ご参加頂けます。当日、ご希望があれば、会場にてお買い求めいただくこともできます。

企業、大学、高校など、さまざまな実践に関わる方々と、
ワークショップの体験、議論ができることを楽しみにしております。

◆スケジュール

・ウェルカムドリンク
・アクティブトランジションとは何か(中原・舘野)20分
・ワークショップ体験(ファリシテータ 舘野)1時間
・インタラクティブセッション(制作チームによる論文解説など)20分
・ラップアップ 20分

※スケジュールは変更になる可能性があります

◆日時
日時:2016年7月13日(水曜日)午後7時から午後9時まで

◆会場
場所:株式会社内田洋行 東京ユビキタス協創広場 CANVAS 2F

協賛:内田洋行教育総合研究所

◆参加費

3000円(軽食+フリードリンク+カードdeトークカード)
※社会人カードセットのお土産がつきます。

◆書籍について

『アクティブトランジション』(三省堂)をお持ちでない方も、お持ちの方も、ご参加頂けます。当日、ご希望があれば、会場にてお買い求めいただくこともできます。

書籍を事前購入されたい方はこちらをご利用ください

「アクティブトランジション」(Amazonのサイトへ飛びます)

◆募集人数
100名(人数を超えた場合には抽選とさせていただきます)

◆参加条件

1.本ワークショップの様子は、予告・許諾なく、写真・ビデオ撮影・
ストリーミング配信する可能性があります。
写真・動画は、舘野泰一研究室ないしは中原淳研究室が関与する
Webサイト等の広報手段、講演資料、書籍等に許諾なく用いられる場合があります。マスメディアによる取材に対しても、許諾なく提供することがあります。参加に際しては、上記をご了承いただける方に限ります。

2.応募が多い場合には、〆切前であっても、予告なく応募を停止する可能性がございます。あしからずご了承下さい。

◆応募は以下のリンクからお申し込みください

※定員に達したため応募は締め切りました(6/20(月) 19:00)

 

同世代の活躍を力にすること

IMG_0241

今週末は、自分と近い世代の研究者の書籍を読みました。

1冊目は、服部泰宏さん(横浜国立大学)の「採用学」です。日本の中で「採用」を科学的な視点からまとめた書籍というのは他にないのではないでしょうか。

読みやすいながら骨太の書籍で、読んでいてこちらも力が入ってくるような書籍でした。服部さんは直接的な研究室の先輩ではありませんが、以前から学会や研究会などでご一緒させていただいており、いつも刺激を受けています。今回の書籍も、文章の所々に服部さんぽいなあということを感じながら読むことができました笑。

2冊目は、落合陽一さん(筑波大学)の「これからの世界をつくる仲間たちへ」です。「コンピューターと人のかかわり」など、世界がどのように変化するかをわかりやすい言葉で説明していきつつ、今後どのように生きていくべきかについてメッセージがまとめられています。

こちらも平易な文章で書かれていますが、世界観の広さや熱量を感じる書籍であり、読んだ後に自分の考えが広がるような書籍でした。感化されてついつい読後に関連するツイートを連続してしてしまいました。大学生にはぜひ読んでもらいたいと思っています。落合陽一さんとは一度会ったことがあるくらいではありますが、同じ大学院出身ということもあり、普段からとても刺激を受けています。

(※それぞれの書籍の詳細な感想・書評はまたあらためてエントリーを書きます)

今回この2冊は内容的に面白いのはそうなのですが、やはり近い世代の研究者の書籍というのは、こちらも熱が入ります

これは自分としても少し変化がでてきたのかなと思っています。20代前半の頃は、同世代というより、自分より上の世代で活躍している人たちにもっとも刺激を受けていた気がしますが、30代になってくると同世代の活躍が一番刺激を受けるようになってきました。週末にこの2冊を読んで、頭だけでなく、気持ちの面でかなりモチベーションがあがりました。

この2冊の書籍の内容にも関連すると思うのですが、やはり何かを成し遂げるためには圧倒的な熱量(モチベーション)が必要になってきます。それはもちろん自分自身で熱量を上げていく必要があるわけですが、仲間の存在はそれを一層高めてくれるものだと思います。世代の持つ熱量というのはやはり自分にとってもパワーになるのかなと思います。

自分も刺激を受けているだけでなく、同世代の刺激になるようにがんばっていきたいところです。

私も4月に書籍を出版しましたが、あとがきの中で「実践と研究の架け橋のかけ方」について、自分なりの研究者としてのスタイルについて書いてみました。

書籍を「出版して終わり」ではなく、出版をきっかけに実践が広がっていくような仕掛けをいれるなど、新しい挑戦をたくさん取り入れているので、そのあたりあらためて今後も力をいれてやっていきたいところです。

ちなみに来月7/13(水)にも新しいイベント(19時-21時)を東京で実施しようと思っています。日時は確定です。イベントの詳細や申し込み方法のアナウンスは数日以内に正式に行いますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

30代に入ってからの仕事は、自分の生涯の中でもひとつの節目になるような大事な役割を担うものだと思うので、自分自身もさらに熱量をあげて研究に取り組んでいきたいところです。

またあらためて気持ちを入れ直して、がんがん研究・実践をしていきたいと思います。

 

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
三省堂
売り上げランキング: 12,969

 

採用学 (新潮選書)
採用学 (新潮選書)

posted with amazlet at 16.06.13
服部 泰宏
新潮社
売り上げランキング: 360

 

これからの世界をつくる仲間たちへ
落合 陽一
小学館
売り上げランキング: 3,520

 

不満を提案に変えるのがリーダーシップ

412560_10151131470611357_442844148_

これは立教大学でリーダーシップ教育を始めた日向野幹也さんの写真です(日向野さんのウェブからお借りしました

日向野さんの講演を聴いたことがある人は一度は見たことがある言葉(写真)かもしれません。立教大学経営学部の学生にとってはおなじみかもしれませんね。

シンプルで、わかりやすいメッセージで、リーダーシップにおける基礎ともいえるかもしれません。しかしその基礎こそが本当に難しいですよね。

スポーツでもなんでもそうかもしれませんが、基礎をおろそかにしないこと、そして、常に基礎となるものを高めていくことがリーダーシップにおいても重要なのかなと最近あらためて思います。

基礎をおろそかにしていませんか?

という質問はちょっとどきっとする言葉ですが、時々自分に問いかけたいものです。

大学教育アントレプレナーシップ―新時代のリーダーシップの涵養
日向野幹也
ナカニシヤ出版
売り上げランキング: 225,070

【お知らせ】

4月に新著「アクティブトランジション」が出版されました。企業で採用や内定者教育に関わっている方や、大学でキャリア関連のお仕事をなされている方におすすめの一冊です。

縦断調査の結果に加え、書籍に掲載されているワークショップはそのままコピーして実践できるようになっていますので、ぜひご覧くださいませ。

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
三省堂
売り上げランキング: 11,697


グループワークが楽しくなくなってきたら

グループワークって最初はなんとなく楽しいですが、進んでいくうちに大変な部分もたくさん見えてきますよね。

そうなってくると「やだな」とか「グループワークむいていないかな」と思うかもしれません。ただ、これは必ずおとずれるフェーズなのかなと思っています。

例えば、新しいスポーツをはじめたとき、最初は全てが新鮮でやることが全て楽しいと感じるでしょう。しかし、だんだん慣れてくると、面白さだけでないものが見えてきます。

「成果がでない」ということに悩むかもしれませんし「同じチームの人とうまくいかない」ということで悩むかもしれません。自分がなにで貢献したらよいのかを悩む人もでてくるでしょう。

「サークル的にスポーツそのものを楽しむ」という段階から、「部活的に成果を出す」というフェーズに移行しようとすると、必ず一度は大変な時期を迎えるのではないかと思っています。

ぼくはこれ自体悪いことではないと思っています。「楽しさ」から、現実的な「大変さ」も感じられるようになってきたということは、しっかりとグループが次の第二フェーズに移行できてきた証拠だと思います。ある意味で「勝負のモード」に入ってきたということでしょう。

でも、ずっとこの時期が続くとちょっとつらいですよね。

次の第三フェーズに進むためにはどうしたらよいのでしょうか。

ぼくとしては、実はここで、第一フェーズの体験が生きてくるのではないかと思います。「初心にもどる」ってかんじでしょうか。例えば以下の点が挙げられます。

・人と協力してなにかをやることの楽しさを思い出す
・自分がなにかを成し遂げたいという目標を考える
・チームの目標・理念は?
・よいリーダーシップとは?
・お互いがどんな人なのかをもう一度知る(考えること)

実は、これらについては、グループが第一フェーズの「楽しさ」を感じているときに一度全てやっています。

これらを「勝負モード」に入った第二フェーズになってから本当に向き合うことで、第三フェーズに進めるのではないかと思います。

今日はグループワークについて書きました。なんでもやり始めると、少しずつ「楽しいこと」だけではなくなってきます。

しかしこれは悪いことばかりではなく、真剣になれた証拠ともいえます。まずこのモードに入れたことを一つのステップとしてポジティブに捉える必要があるかなと思います。

一方で、「勝負モード」のときは全部ガツガツやればいいのかとそうではありません。実はそれを乗り越える鍵がフェーズ1の「楽しさ」の中に詰まっているのかなと思います。

楽しさと勝負という一見矛盾するものを上手に折り合いをつけられるチームというのが、グループとしてもう一つ上の段階にいけるのかもと思います。

困ったときには上手にまわりの支援を受けながら、なんとかグループを前に進めていってほしいなと思います。

【お知らせ】

4月に新著「アクティブトランジション」が出版されました。大学でキャリア関連の授業を持っている方や、キャリアセンターなどの職員さんにおすすめです。また、企業で採用担当をしている方や、新人の育成に関わるお仕事をされている方にもあわせておすすめできる一冊です。

縦断調査の結果に加え、書籍に掲載されているワークショップはそのままコピーして実践できるようになっていますので、ぜひご覧くださいませ。

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
三省堂
売り上げランキング: 11,697

情報を「取りに行く」姿勢はどうやって身につくか?:何でも楽しんじゃう力とは

自分から新しい情報を探しにいったり、観察したり、フィードバックをもらいにいったりする、いわゆる「取りに行く」姿勢はどうやったら身につくのでしょうか?

授業をデザインしている立場としていつも迷うところは、色々なことをこちらが準備しすぎて、学生自身が「自分から情報を取りに行く」というタイミングや姿勢を失わせているのではないかという点です。

あまりにこちらが先取りして、情報をだしてあげたり、フィードバックをしてあげてしまうと、それが結果的に「待ち」の姿勢を生み出してしまいます。

だからといって、「君たちが動くのを待っている」といって、ずっと何もしないというのも考えものだと思います。そもそも自分から動き出せるような状況になっていないというところもあるでしょう。

授業をつくる側としてはいつもこのあたりのところに難しさを感じながらやっています。

一方、授業を作る側ではなく、自分をひとりの学習者としてみたときに、「自分からどんどん取りに行くとき」はどんなときかを考えてみます。ブレスト的に箇条書きしてみると以下のようなことが思いつきました。

・本気になっているとき
・しょうもないプライドが邪魔しないとき
・それ自体にとてもワクワクしているとき
・かっこいいところを見せたいとき
・どうしてもやりとげたいとき

一方で、自分がとても受け身になっているときについて箇条書きしてみると以下のようなことを思いつきました。

・こなしているとき
・とりあえずカタチになればいいと思うとき
・恥をかきたくないとき
・だれかがやってくれると思ったとき
・自分である必要がないと思ったとき

こんなときはスイッチがオフになってしまうような気がしています。

今回のブログに答えはないのですが、取りに行くモードをうまく誘発するような環境というのはどのようなものなのでしょうかね。

こうやって書いていると、環境よりも個人の「なんでも面白がれる力」が大事なような気がしてきます。しかし、その一方で、じゃあ「なんでも面白がれる力」はどう身についたのというループに入るわけですけどね笑

こういう話を書いているときにいつも思いつくのが以下のリンク先です。

みんながつまらないと思うことでも、面白がってしまう友人の話が書いてあります。自分がイメージしているのはこんなかんじなのかなあと思っています。

何でも楽しいという友人
http://anond.hatelabo.jp/20070823233243

ちなみに、自分から動き出す行動は、アカデミックワードでいうと「プロアクティブ行動」といいます。

新刊「アクティブトランジション」の中で、ぼくはこの行動をできる人はどんな人かについて論文を書きました。そういうこともあって、「自分から動ける人ってどんな人なのよ」ということが、ずっと頭の中でぐるぐるまわっているようです。このあたりは研究的にも今後なにかやっているといいなと思っています。

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
三省堂
売り上げランキング: 7,748



「それ本当に自分で面白いと思っていて、どうしてもやりたいの?」という質問に自信を持って「はい」と言えるか

世の中プランを考えるためのテクニックなど、いろいろあるわけですが、「人を動かすプランになっているかの最低限の条件を一つ挙げろ」と言われたら、結局こう答えるのかなと思います。

「それ本当に自分で面白いと思っていて、どうしてもやりたいの?」という質問がきたときに、自信をもって「はい」といえること、ですね。

プレゼンテーションに何か具体的に明示したりすることではないのですが、プレゼンの背景にそういった気持ちがあるかどうかが明暗を分けるのかなと思います。

ここ数年で多くの企業の方々と産学連携のプロジェクト型学習をやってきました。その過程で、いろいろな業界の方々とお話しさせていただいたのですが、この部分だけは本当にみなさん共通しておっしゃるなと思うんですね。

「もし、お金を全部出すよと言われたら実行してみたい?」
「きれいにまとめることも大事だけど、それ自分でもやってみたい?」

もちろん、気持ちだけで全てうまくいくわけではないのですが、この部分がないと、どうしても全てのプランが上滑りしてしまうのかなと思います。

きっとプランを作るときにも詰め切ろうとという気持ちになれなかったりするし、プレゼンテーションでもどこか自信のなさが伝わってしまうのかもしれませんね。

自分の考えをみんなに理解してもらったり、ファンになってもらいたいと思ったら、まずは自分自身が自分のプランのファンになることが大事なのかもしれません。

これは以前書いたこの記事で書いていることと同じかもしれません。

「いいんだけど、面白くない」を超えて – 東京糸井重里事務所に行ってきた!
http://www.tate-lab.net/mt/2010/10/hoboniti.html

ちなみに、個人的に、これは研究テーマを決めるときも同じだなあと感じています。卒論、修論、博論などのテーマ決めはとても大変なのですが、自分で本当にそれをやりたいという気持ちを持っていないとなかなかがんばれないんですよね(特に文系はそうかもしれません)。小手先に流されないように自分自身もがんばっていきたいところです。

【お知らせ】

4月に新著「アクティブトランジション」が出版されました。大学でキャリア関連の授業を持っている方や、キャリアセンターなどの職員さんにおすすめです。また、企業で採用担当をしている方や、新人の育成に関わるお仕事をされている方にもあわせておすすめできる一冊です。

縦断調査の結果に加え、書籍に掲載されているワークショップはそのままコピーして実践できるようになっていますので、ぜひご覧くださいませ。

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
三省堂
売り上げランキング: 11,697

ビジネスコンテストのプラン作成・発表で気をつけたい3つのポイント

ここ数年、さまざまな大学でビジネスプランの発表を見る機会が増えてきました。プランをつくるときのコツは色々あると思うのですが、最低限押さえるとよい3つのポイントをまとめておきたいと思います。

1.「出された課題に答えているか?」を丁寧にチェックする

当たり前なのに意外に押さえられていないのがこれです。ビジネスコンテストの課題には、さまざまな条件が提示されています。プランの方向性、期間など条件はさまざまなのですが、練られていないプランは、そもそも課題に答えていないと感じることが多いです。

課題の条件を一つずつ吟味して、まず「何に答えるべきか?」を整理し、それぞれについて自分たちのプランは端的に「どう答えているか」の答えを書いてみて、その後に「根拠(なぜそう答えているのか?)」を整理してみるだけでもだいぶ違うのかなと思います。

2.「具体的な状況を聞き手がイメージできるか?」をチェックする

プランの発表を聞いていて「強いな」と思うプランは「具体性」が高いなと思います。それは「プランの内容」もそうですし、プランの受け手となるターゲットが「どううれしいのか」もそうです。

聞いているときに、自分の頭の中に「きっとこういうかんじでプランが流れて、ターゲットとなる人はこう動くんだろうな」という情景を描かせるようにできると勝負ありかなと思います。

3.グループ全体で「こうしたい!」という方向性の意識統一ができているかをチェックする

プランに力強さを感じるグループというのは、「こういうふうにしたい!」とか「こうなればいい!」という想いがプランの根底にあり、それがチームで共有できていると思います。これはプランの作り方というよりも、チーム内でのリーダーシップの問題ともいえると思います。

チームで向かうべき方向について、目標を上手に設定・共有ができているのかによって、プランの持つ力強さが変わってきます。向かうべき方向性をみんなで共有できているかをチェックするといいでしょう。

今日は3つのポイントについて書きました。どれも当たり前といえば当たり前なのですが、こういうポイントをしっかり押さえているチームはやはり強いなと思います。

プランを作る上でチェックしてみるのはいかがでしょうか?

ちなみに、ビジネスプランを作らせる授業をしている先生方にも、教えるときにどういうことをポイントとしているのかも聞いてみたいところですね。

そういう情報交換会もやりたいと思う今日この頃です。

【書籍のお知らせ】

新著「アクティブトランジション」が出版されました。大学でキャリア関連の授業を持っている方や、キャリアセンターなどの職員さんにおすすめです。また、企業で採用担当をしている方や、新人の育成に関わるお仕事をされている方にもあわせておすすめできる一冊です。

縦断調査の結果に加え、書籍に掲載されているワークショップはそのままコピーして実践できるようになっていますので、ぜひご覧くださいませ。

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
三省堂
売り上げランキング: 11,697

当日のファシリテーションを楽にするためのコツとは?

1つ前に、ファシリテーションのコツについてブログを書きました。今回の記事では、当日のファシリテーションを少しでも楽にするコツについて書いてみます。

例えば、当日に以下のような状況が起こった場合には、「次回のワークショップではファシリテーション以外」で対応した方がよいのではないかと思います。

・「何をやればいいんですか?」といきなり聞かれる
・「意図した話以外」をしている班が多い
・そもそもあんまり盛り上がっていない

どういうことかというと、こういう事態が起こるのは、むしろ企画や設計など、ファシリテーション以外の問題が大きいのですよね。

当日はもちろんファシリテーションで対応する必要はありますが、次の企画ではなるべくファシリテーションに頼らないことが重要かと思います。

上記のような状態を避けるための、ファシリテーション以外のコツは以下の3つです。

1.ワークの目的や指示を明確に伝える(プレゼンテーション力でカバー!)
2.アイスブレイクのワークを入れ、メインワークと関連づけておく
3.メインワークの活動では、必ず「書く・つくる・動く」などの活動をいれる

1つ目は、ファシリテーション前のプレゼンテーションをしっかりするというものです。グループワークの目的や指示を伝えるのは「簡単だ」と思っている人が多いですが、やってみると実はすごく難しいです。

「なぜやるのか?」「何をやるのか?」を明確に指示するのはファシリテーション力というよりも、プレゼンテーション力ですが、これが大事になってきます。しっかり指示を伝えることで、ファシリテーションはだいぶ楽になります。

2つ目はアイスブレイクの工夫ですね。アイスブレイク集などはたくさんでているので、それを必ずいれたほうがいいと思います。

ただし、メインワークと関係のないワークをいれると、結局また緊張関係になることが多いです。メインワークから逆算して、自己紹介のトピックを工夫するなど「メインワークとの関係性」を意識することが重要です。

3つ目はメインワークの工夫です。フリー(書いたり、作ったりせず)で対話をするというのは、なかなか高度です。話があっちこっちに飛びがちでもあります。

なので、必ず「書く、つくる、動く」など、「思考が外から見える」ような仕掛けをいれることが重要です。そうするだけで、かなり議論が構造化されていきます。

今日はファシリテーションを楽にするための方法について書きました。インタラクティブな場にすればするほど、即興的に対応しなくてはいけないことは増えるのですが、事前の準備をしっかりしておくと、対応することが限定されてきます。

事前に作り込んでおけることは作り込んでおき、即興でやるべきことを即興でやるということが大切になってくるのではないかと思います。

ワークショップの作り込みについては、事例をベースに学んだり、最初はマネから入るのが一番かと思います。

新刊「アクティブトランジション」の中にも3つワークショップの事例が載っていますので、こういう視点からみてもらったり、マネしていただけると「企画のコツ」が見えてくるのかなと思います。ぜひたたき台にしていただければと思います!

 

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
三省堂
売り上げランキング: 12,488

ファシリテーションをするときに押さえたい5つのポイント

「ファシリテーションをするときにどんなことを気をつける必要がありますか?」と聞かれることがよくあるので、今回ポイントをまとめてみました。アカデミックなまとめというよりも、私の経験則になりますが。

5つのポイントは以下になります。

  • 安心させる
  • 引き出す
  • 深める
  • 広げる
  • つなげる

1つずつ、説明していきたいと思います。

1.安心させる

ファシリテーションの大前提は「安心・安全の場」にすることだと思います。「安心して意見を言える」という状態でなければはじまりません。

そういう場にするためには、自分の価値観はちょっと脇においておくことが大切です。「そういう見方もあるよね」と素直に思えるような状況を作ることが大切です。フラットに場に接しましょう。

2.引き出す

これは相手に現在の状態や意見を説明してもらうときにつかいます。「いまグループの状態どう?」「順調?」「どんな意見出てきた?」というイメージです。一番ライトな関わり方といえると思います。

グループワークが少し停滞していそうなグループを見かけたら、こんなかんじで軽く声をかけてみるといいと思います。自分たちの状況を説明すると、勝手に解決策に気づいたりするものなので、そのきっかけをつくってあげましょう。

3.深める

これが一番重要かもしれません。グループワークでの議論は一見盛り上がっていても「表面的」になっている可能性はよくあります。例えば、本当は「なぜそうなったのか?」という要因にまで踏み込んでほしいので、「出来事の共有」だけで盛り上がっているということはよくあります。

そういうときに、「どうしてそういう状況をつくることができたんでしょうね?」というかんじで、一歩抽象化(要因の探究)になるような問いかけを行うことはファシリテーターにとって重要な役割です。

4.広げる

グループでの議論が収束しているときに、広げる関わり方は有効です。例えば「他に可能性はない?」「こういう可能性は考えた?」という質問をすることで、「あっ、それは考えてなかった」ということになります。思考を広げる関わり方をするのもファシリテーターの役割だと思います。

5.つなげる

最後は「つなげる」です。つなげるのは、「他班で出た意見とつなげる」場合もありますし、「その会の目的と、議論の内容をつなげる」ということもあります。例えば、「その意見は、さっき他の班が言っていたこういう意見と一緒?」とか、「今回のワークショップの目的は○○だから、そういう意見をどんどん出せるといいよね」といった関わり方があると思います。

なにかをつなげて考えるというのは、認知的に負荷のかかる作業なので、つなげるきっかけをファシリテーターが作ってあげるのは時に重要なことだと思います。

以上、5つのポイントについて書きました。本当はもう少しそれぞれについて説明したかったのですが、長くなるのであきらめました笑

ファシリテーションは即興的にやるものではありますが、この5つの視点をもっておくだけで少し安心して実施できるのではないかと思います。

また、チェックポイントにもなると思うんですね。「今日は引き出すはできたけど、もう少し深めるとかつなげるを意識したいな」とかですね。

ファシリテーションをするときに、なにかのヒントになればと思います。

【お知らせ】

4月に新著「アクティブトランジション」が出版されました!大学でキャリア関連の授業を持っている方や、キャリアセンターなどの職員さんにおすすめです。また、企業で採用担当をしている方や、新人の育成に関わるお仕事をされている方にもあわせておすすめできる一冊です。

縦断調査の結果に加え、書籍に掲載されているワークショップはそのままコピーして実践できるようになっていますので、ぜひご覧くださいませ。

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
三省堂
売り上げランキング: 11,697

アクティブトランジションの新聞広告に登場しています!

shinbun

先日のことになりますが、新刊「アクティブトランジション」が新聞広告に登場いたしました!5/23の神戸新聞、京都新聞、静岡新聞、河北新報などに掲載されていたようです。新聞にのるはうれしいですね。

おかげさまで、さまざまな方から書籍の感想・実践した感想が寄せられています。

本書は大学・企業の方々をメインに執筆したのですが、意外なことに「高校の先生方」からの反響も大きいです。

高校でのキャリア教育やアクティブラーニングの流れがあるからでしょうか。やはり現場の先生方から発表をいただけるのはとてもうれしいことですね。

近年の教育改革は、高校-大学-企業が連動して起こっている部分もあるので、セクションを超えて人々の交流があることも大事かもしれませんね。

ちなみに、復習ですが、アクティブトランジションとは以下のことを指す概念です。

1)「教育機関を終え、仕事をしはじめようとしている人々が、働きはじめる前に、仕事や組織のリアルをアクティブに体感し、働くことの準備をなすこと」
2)教育機関から仕事領域への円滑な移行(トランジション)を果たすこと

まだ読んでないよーという方は、よろしければぜひご覧下さいませ^^

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 浜屋 祐子 吉村 春美 高崎 美佐 田中 聡 保田 江美
三省堂
売り上げランキング: 17,080

立教大学経営学部助教:教育・学びに関するブログ