就職活動がはじまると、自己理解をしておかないとと思う人は多いのではないかと思います。社会人の方でも、自分のことについて時々考えることはあるのかなと思います。そういう機会に自分のこれまでを振り返っておくということは悪いことではありません。

しかし、自己理解のために色々と考え始めたことでかえって不安になったり、本当の自分ってなんなのか等を考えすぎてしまう人も多いのではないかと思います。

本当は自分のことを少しずつ理解していく過程はそんなにつらいことではないはずなのに、やればやるほど不安になってしまうのはなぜなのでしょうか。

これを解くひとつの鍵は「自己理解のゴールをどこにおくのか?」なのかなと思います。

自己理解が終えた後の状態というのはみなさんどのような状況をイメージしていますか?

意外とそのイメージ自体を持っていないケースが多いのかなと思います。どうなったら終わりなのかということがわからず「自分の本当の姿」などを探してみても、最初から答えのない場所に迷い込んでいるようなものかもしれません。何を見つけようとしているのか少しイメージを持ってみてもよいと思います。

また、イメージを持っていたとしても、「だれにも左右されない確固たる自分」のようなかたちで、「どこかに1つの真実」があるようなイメージをもっているケースも多いように感じています。

しかし、ある意味で人間の自分らしさというのは「あいまい」でもあります。どんな人といるかでも自分の特徴は変わります。なので、実際につかむのは「おおよそのイメージ」でよいと思います。

「何か一つのバシっとした真実」を求めにいくのではなく、ぼんやりあいまいでいいので、「少なくともこっちの方向だ」ということがわかれば最初のステップとしてよいと思います。ある種のゆるやかさを許容しながらも、自分自身にとっての納得感を第一に考えることがポイントになるのかなと思います。

実際、自己理解というのは終わりがあるわけではありません。ぼく自身も、日々生活するなかで、「ああ、自分てこういうの大事にしているんだな」という発見をしながら過ごしています。一度で一気に発見しようとするのではなく、徐々にやるものという感覚を持っておくのも大切だと思います。

今日は自己理解について書きました。自分を理解することは大切なのですが、意外とやり方が難しいのかなと思います。

このあたりを楽しみながらやれるようなワークショップのツールを学生と共に開発中なので、できたらここでも紹介しようと思います。楽しみにしていてくださいね。

自己理解はリーダーシップ教育においてもキーとなる活動です。

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