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テレビ朝日でやっている「しくじり先生」に最近はまっています。個人的に最近のテレビ番組の中で一番面白いかもしれません。毎回必ず録画しています。番組の説明はこんなかんじです(番組ホームページから引用)

当学園は、過去に大きな失敗を体験した“しくじり先生”たちが「自分のような人間を増やすまい!」という熱意を持ち、生徒たちにしくじった経験を教えている学園です。

最近ですと、丸山茂樹さん(ゴルフ)、紀里谷和明さん(映画)、ヒロミさん、元猿岩石 森脇和成さんなどがでていました。

自分がした失敗経験とそのプロセスが教科書のかたちにまとまっていて、ゲストがそれを説明していくような展開で進みます。生徒役のオードリー若林さん、ノブコブの吉村さん、ハライチの澤部さんらが適宜つっこんでいくのですが、そのつっこみ方が先生役のゲストのよさを引き出していてとてもよいかんじです。

この番組が面白いのは「失敗」を面白く、かつまじめに取り扱っている点です。「失敗」をいじりながらも、反省するところは反省して、前向きに捉えていく空気感がとてもよいかんじです。

例えば、ゴルフの丸山茂樹さん、映画の紀里谷和明さんのときには「暴言で失敗したシリーズ」だったのですが、「発した暴言」だけをみて盛り上がるわけでなく、それは反省しつつも、そのときの背景や思いというものも同時に紹介されていました。

この番組をみていると「失敗」と言われる体験の見方が少しかわるのではないかと思います。一見失敗と思われる体験や、他人からみたら「そんなことしなければよいのに」と思うことの裏側にある、本人の思いや新しい世界に挑戦しようとする熱意などを見ることができるからです。普通はなかなかそういう部分は見られませんね。

個人的にこの番組は、「プロフェッショナル」や「情熱大陸」などの番組と似た感覚もあると感じているのですが、「失敗体験を振り返る」という切り口から焦点を当てているところが、これまでの番組アプローチと全然違っていて面白いです。

「失敗」というテーマを明るく扱うというのは絶妙な空気感をつくらないとできないことなので、この雰囲気作りも面白いと思ってみています。

例えば、最近教育現場の中でも「振り返り」の時間を取り入れることが増えています。「振り返り」の時間では、授業で経験したことについて、成功体験ではなく、失敗体験も同時に振り返る必要があります。

そのときの「場の雰囲気のつくりかた」は非常にデリケートで難しいと思うのですね。失敗体験をうやむやにしてしまう、もしくは失敗体験をものすごく追求してしまうということになりがちかと思います。

この番組が創り出している空気感というのは、そのどちらでもないため、なにかしらのかたちで応用できるのではないかと密かに考えています。

ということで今日は「しくじり先生」について書きました。ちょうど次回の放送は明日(8/17)ということなので、明日も楽しみです。

なんだかステマっぽい記事になりましたが、私はこの番組の関係者ではまったくありませんし、知り合いもひとりもおりませんので念のため笑

 

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