プロジェクト化する大学の授業準備:50人以上で作る授業!?

4月から立教大学経営学部にうつり、授業準備を進めてきました。私が担当する授業のひとつに「リーダーシップ入門」というものがあります。この授業は、初年次生を対象にした授業で、連携する企業の方から課題をいただき、その課題をグループで取り組むことで、リーダーシップの育成を目指すものです。

授業準備の過程で何をするのかですが、この授業は単に自分の授業のスライドを作って終わりということではありません。

なぜならこの授業は約400名の学生が18クラスに分かれて同じ内容に取り組むからです。1クラス約20名で、授業は教員とSAの2名で運営します。さらに、授業を通して作成するプレゼンは、「クラス内だけ」ではなく、クラスを横断して競います。授業の後半では、18クラスの中から代表の6チームが、400人+連携企業の方を前にプレゼンするという内容になっています。

今回、私はこの授業のコースリーダーを担当しています。つまり、18クラス共通で取り組む内容を考える役割をしています。

コースリーダーとして授業を作ろうとすると、授業に関わる人が軽く50人を超えていきます。例えば、教員だけで18名、それぞれの担当SAが18名で36名です。さらに、授業運営には、職員、事務局の方々が多数協力してくださいます。さらに連携企業の方や、企業と大学の間のコーディネーターのかたまでいれると、あっという間に50人を超えます。

このように、授業を作るときに「一人でスライドを考えて実施する」のではなく、授業準備のプロセスがすでに「プロジェクト化」しているといえます。つまり、「よいプロジェクト型学習をデザインするためには、授業を作る側のプロジェクトマネジメントがうまいかどうかが問われている」といってもよいのかもしれません。

こうした授業スタイルは、特に初年次教育など、多くの学生に共通の体験をさせたいもの、かつ講義形式ではなく体験型の学習をさせたいというときに必要になってくるものといえるかと思います。

もちろん、こうしたスタイルが増えてくるからといって「ひとつの授業を一人でつくる」ということや、講義型の授業スタイルがゼロになるということはないでしょう。

しかし、確実に授業準備が「プロジェクト化するもの」は増えていくのではないかと感じています。

このような授業が増えてくると、コースリーダーを担当する人には、「一つの授業をわかりやすく伝えること」だけではなく、より上位のレイヤーとして「多様なステークホルダーと連携を取りながら、コース全体をデザインすること」が必要になってくるように感じています。

自分自身も日々こうした役割を全うすべく試行錯誤をしています。もちろん、大変な作業ではあるのですが、やりがいもあるチャレンジだと感じています。各大学でもこういった役割をされている方はすでにたくさんいるのかなと思いますので、ぜひ今後情報共有させていただきたいと考えています。

私の担当する「リーダーシップ入門」もいよいよ火曜日にスタートします。多くの方々の協力により、面白い授業ができたのではないかと思っています。

まだまだ赴任してから2週間も経っていない新任教員ではありますが、これまでの経験を活かしながら、新たなチャレンジを楽しめればと思っています!

■参考リンク

授業の準備状況はこちらのリンクをご覧ください。

2014年度リーダーシップ入門準備報告
http://cob.rikkyo.ac.jp/blp/2602.html

2014ウェルカムキャンプ準備報告記事
http://cob.rikkyo.ac.jp/blp/2605.html

■参考図書

立教大学経営学部の取り組みについては以下の図書にまとめられています。

大学教育アントレプレナーシップ―新時代のリーダーシップの涵養
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