どうやったら組織になじむことができるのか?:組織社会化という研究

最近「組織社会化」という研究キーワードについて色々調べているので、せっかくなので調べたことをお裾分けしようと思います。どういう研究領域なのかを簡単に説明してみることにします。ブログなので厳密性についてご容赦くださいませ。

■組織社会化って何?

「組織社会化」と言われると難しそうなかんじがしますが、厳密性をおいてすごく簡単に説明すると「ある個人が新しく参入する組織に適応していく過程」といえると思います。ある組織になじんでいくプロセスってことですね。

例えば、会社に就職した場合、その会社に適応していくプロセスは組織社会化といえます。そう定義すれば、この過程を経験したことがないっていう人はほとんどいないんじゃないかなと思います。

「組織になじむこと」は、個人を受け入れる「組織」にとっても、組織に入る「個人」にとっても大事なことです。例えば、自分が企業の立場にたってみた場合に、入社した人たちにしっかりと自分の組織になじんでもらうことは重要ですよね。組織になじまずやめられたりすると困りますよね。

一方、個人の立場にたってみても、最低限組織になじむことは大切ですよね。「組織社会化」に関する研究は、こうした「組織になじむプロセス」について探究している分野といえるかもしれません。

■組織側と個人側、どっちの立場に立つのか?

研究のアプローチはさきほどいった「組織側」、「個人側」のどちらの視点に立つかで異なります。

(1)「組織になじんでもらうために、組織がなにをするか?」という視点

組織側の視点に立った研究では「なじんでもらうためにはどういうことをしたらいいの?」ということが問いになります。例えば、入社直後に何をすればいいのかとかに関することですね。こうした企業からの働きかけは「社会化戦術」と言われ、さまざまな研究蓄積があります。これらの研究は「なじませたい側」に情報提供するものですね。

(2)「組織になじむために、個人がなにをするのか?」という視点

一方、個人方の視点に立った研究では「なじむためには何をすればいいの?」とか「なじんでいる人はどういう特性を持っているの?」ということが問いになります。例えば、組織社会化を促進する要因として、自ら自発的に情報を集めたりする「プロアクティブ行動」が有効であるという研究や、組織に対する「期待と現実が一致すること」が大事とする研究などがあります。これらの研究はどちらかというと「なじむ側」の個人に情報提供するものになります。

■とりあえずのまとめ

これ以上説明するとだいぶ長くなりそうなので、今回はここで一度切ろうと思います。

組織社会化というテーマについては、私たちは常に「組織側」「個人側」どちらの立場も経験することがあるんじゃないかなと思います。

例えば、採用担当者ではなくても、自分の大学に後輩が入ってくる、自分のサークルに新しい人が参加する、自分の職場に新人がやってくるなどなど、色々な場面がありますよね。そのときにどうやって新人のひとたちにうまくなじんでもらいますか?その方法を探究しているのが組織側の研究といえると思います。

一方、個人側の立場になってみると、私たちは色々な節目で新たな組織に参入しますよね。高校から大学、大学から企業というのもそうでしょう。企業のなかでも違う部署に異動するとなれば、またその組織になじむ必要があるでしょう。そんなときにどうやって組織になじもうとしますか?その方法を探究しているのが個人側の研究なのかなと思います。

「新人になじんでもらうためにどういうことに気をつけているか?」
「組織になじむためにどのようなことを意識しているか?」

についてもしみなさんの経験があればぜひ教えて下さい。現時点でどんな方法が有効といわれているか、組織社会化の問題点、気をつけなくてはならない点などについては、また余力があったらブログを書こうと思います(笑)。

今回は組織社会化に関する研究のお話でした。

■関連する記事

「組織社会化」を学ぼう!
https://www.tate-lab.net/mt/2010/03/post-167.html

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