研究室に関する「ケーススタディ型ワークショップ」を開発しています!

最近密かに「ケーススタディ型ワークショップ」を開発しています。ケーススタディはハーバードビジネススクールなどで使われてきた学習方法です。

誤解を恐れずすごく簡単に言ってしまえば「現実の状況にありそうなケース」を用意し、参加者はそれを読み、自分の知識や経験をいかして、問いや答えを見つけるといった方法です。

いま私が作成しているのは「研究室のマネジメント」に関するケーススタディです。平たく言えば、「研究室をどう運営するか」という話ですね。これって実は非常に難しいことだと思うのですが、これまであんまり焦点が当てられてこなかったように思います。

そこで、その研究室の運営方法について、考えを深めたり、新たな知見を得られるような契機をつくりたいと思い、ケーススタディの開発をはじめました。

このケーススタディは「いきいき研究室増産プロジェクト」のメンバーと共同で開発しています。http://www.ikiiki-lab.org/

私は主に、

・ケーススタディのネタになるような素材の提供
・ケーススタディを使ったワークショップのプログラム案の作成

などを協力させてもらっています。

先日、実際に開発したケーススタディのプレ実践を行いました。今回のケースは「うまくいかないのは誰のせい!?」というお題です。

主人公はM1の大木昌子さんという女の子です。登場人物としては、指導教員、助教、先輩、同僚などが登場します。

登場人物はみな悪気なく普段を過ごしているのに、昌子の研究はうまく進まない・・・。そんな状況をどう改善するか?を考えるワークショップとなります。

このケースを考えることで、「自分の研究室運営に関する価値観の前提」などに気づき、その後の運営に役立ててもらおうというのが目的です。

ケーススタディは、変容学習を促す方法としても紹介されており、自己を批判的に振り返る1つの素材になると考えられます。

<事例研究(case study)>

学習者に、典型となる(ときには現実そのままの)状況についての情報を提供する。学習者は、決められた問題への回答や行動計画の作成など、何らかの方法でその事例を「解決する」。学習者の前提を問い直し、学習者がその前提をほかの人とのやりとりの中で検討する機会を与えられるならば、いっそう批判的に自己をふり返ることになる。

プレ実践の様子は、いきいき研究室増産プロジェクトのWebに詳しく掲載されています!

研究室ケーススタディワークショップのプレ実践(報告)
http://www.ikiiki-lab.org/2010/08/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4%E5%AE%A4%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AC%E5%AE%9F/

なかなかこうした実践を作ることは初めてなので試行錯誤しながらやっていますが、手応えも感じ始めています!

このケーススタディに関して3つお知らせがあります!

1.このケーススタディは9/18日(土)に開催される教育工学会第26回全国大会ワークショップで実施予定です。ご興味のある方はぜひご参加下さい。
http://www.jset.gr.jp/taikai26/program/program_w.php

2.9月上旬に教員の方を対象にワークショップの実践を行います。こちらもご興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。
→info at(@に変換) ikiiki-lab.org まで

3.この「ケーススタディ」に関するお問い合わせは
→こちらのフォーム https://www.tate-lab.net/mt/contact/
→もしくは、info at(@に変換) ikiiki-lab.org までお願いします。

面白い実践が作れればと思います!

▼ケーススタディについて考えるきっかけになった記事

NAKAHARA-LAB.NET 今一度、「ケース」を考える
http://www.nakahara-lab.net/blog/2009/06/post_1526.html

NAKAHARA-LAB.NET 2010年5月Learning bar報告記:酒井穣さんご講演「ケーススタディで新たな人材開発を構想する」
http://www.nakahara-lab.net/blog/2010/06/20105learning_bar.html

▼関連書籍

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