月別アーカイブ: 2016年12月

【高校生対象】「立教生1日体験イベント」を実施します!(1/7土曜日)

1月7日(土)14:00~17:30に立教大学で「立教生1日体験イベント」を実施します(参加費無料)!対象は高校生(学年は問いません)です。毎年高校生が300人くらい集まるイベントで、今年も200人以上の応募がきています。

「これってオープンキャンパス?」と思われるかもしれませんがちょっと違います。(詳細は以下に書きます)

高校生の参加者を募集中なので、興味があればぜひリンクからお申し込みくださいませ。応募は先着順なのでお早めにお申し込みください。

【お申し込みサイトはこちら】
http://cob.rikkyo.ac.jp/blp/3158.html

このイベントでは、当日経営学部の1年生約300名が参加し、80グループくらいにわかれて「大学生が考えた論理思考を学ぶオリジナル授業(55分)」を高校生に対して実施します。

経営学部の1年生はいま授業で論理思考を学んでいるのですが、その成果として「高校生にも論理思考のよさがわかる」ように教材作りに励んでいます。

文化祭やテスト、部活や恋愛など「高校生活にありそう!」という場面を題材にした授業なので、きっと「面白い!」と思っていただけると思います。

昨年の様子はこちらをご覧ください。

このイベントと、普通のオープンキャンパスとの違いはこんなところかなと思います。

  • 大学生と高校生の数がほぼ同数!(毎年大学生300名・高校生300名くらいです)
  • 大学の授業内容がわかる!(オープンキャンス用ではなく通常授業の延長の内容です)
  • よりリアルに現状を知れる!(よそ行きではない、普段の大学生と話をする機会となります)

例年、参加者の満足度は「4.8(5点満点中)」前後なので、非常に満足度の高いイベントです。絶対損はさせませんので、よろしければぜひ多くの高校生に参加してもらいたいと思います。

イベントの詳細とお申し込みは文末のリンクからお願いします。

高校生にチラシを配りたい!という方はチラシを高校にお送りすることも可能なのでぜひおっしゃっていただければと思います。

こちらの記事のシェア大歓迎ですので、よろしければぜひ拡散していただければと思います。

今年もすでに200人を超える人たちの応募がありますので、興味がある方はお早めにお申し込みください。参加は先着順です。

たくさんの方のお申し込みお待ちしております!

【お申し込みサイトはこちら】
http://cob.rikkyo.ac.jp/blp/3158.html

「BEAMSっぽい」ってどんなかんじ?:BEAMSのみなさまと合同研修をしてきました

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先日、BEAMSさんの研修に学生とともにお邪魔してきました。今回私は研修の一部を担当させていただきました。

今回の研修で実施したのは2つのワークショップです。1つ目は、書籍「アクティブトランジション」に掲載した「社会人カードワークショップ」を実施しました。(ぼくは大学の授業があった関係で、実践女子大学の松下先生にファシリテーションをしていただきました。)

このワークショップは「職場にいそうな社会人」を11枚のカードにしており、そのカードをもとに対話をすることで自分はどんな仕事観をもっているかを理解するというものです。

元々書籍では「大学生の内定者」を対象につくったものではありますが、「大学生と社会人の対話場面」で使うとお互いの価値観が分かってとても面白いので、こういう場面でよくつかっています。今回もなかなか盛り上がったようです。

このカードは書籍に同じものが掲載されており、商用利用でなければコピーして自由に使えますのでよろしければぜひご使用くださいませ。(このカードは著者チームの、浜屋さん、田中さんが中心になって作成いたしました。)

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2つ目に実施したのは、「●●っぽい」ということをテーマに、「外から見られる組織・個人のイメージ」と「自分が認識している自分の組織・個人のイメージ」のギャップを理解するワークショップを実施しました。こちらは私がファシリテーションをおこないました。

例えばみなさん「BEAMS」と聞いてどんなイメージを持ちますか?「BEAMSっぽい人」の特徴を想像すると、何をしていそうな人というイメージがありますか?

ワークショップでは、こうした「BEAMSっぽい」「立教生っぽい」「女子大っぽい」という「ぽい」をテーマに対話をした上で、実際の日常場面の「写真」をもとに対話をおこないました。「想像していたイメージ」と「実際のイメージ」の共通点・相違点がいろいろでてきてとても面白かったです。

ちなみにこのワークショップも、アクティブトランジションに掲載している「ネガポジダイアログ」というワークショップを応用してつくっています。

今回の合同研修ではBEAMSのみなさんだけでなく、立教生、実践女子大の学生、産能大の学生など、かなり多様なメンバーで実施しました。

仕事に対する考え方や、組織や個人に対するイメージなどについては、なかなか同一の組織内のひとたちでの対話では理解できないことが多いと思います。なぜなら、同一組織にいる人たちにとってはなにもかもが「当たり前」であって、何が「当たり前なのか」すら、理解することが難しい状況になっているからです。

これに気づくためには「文脈を共有しない他者」を混ぜて対話することが大切なのですが、これも上手に場を作らないと「前提が共有できなさすぎて対話ができない」ということになります。

よって「多様性を担保しながら、共通基盤をつくる」というのが、ワークショップデザインのポイントとなります。カードや写真はそうしたツールとして活用できるというわけです。

BEAMSさんの研修は以前も見学させていただいたのですが、学習理論や手法を非常によく勉強されており、それを自社の文脈にあわせてカスタマイズして実践されているので、とてもクオリティが高いです。また、BEAMSの社員さんたちはとてもアクティブで、準備されたワークを「言われたからただやる」という姿勢でなく「用意されたものの30%増しで楽しむ」くらいのノリのよさがあるのがすごいなと思います。

結局よく学べる人というのは「よく学べる環境がある」というのもそうですが、「周りの環境を楽しもうとする姿勢」がそうさせている部分が大きいはずで、そういうマインドをみなさんもたれているのかなと感じました。

ということで、BEAMSさんとの研修について書いてきました。

BEAMSさんは、ぼくが大学院生のときに、同じ院生の安斎君や牧村さんと開発した「15の夜ワークショップ」(『ワークショップと学び 第2巻』東京大学出版会に収録)を実施してくださるなど、色々なところで縁があって面白いです。

ぼくがはじめてBEAMSで買い物をしたのは高校1年生くらいのときだと思うのですが「かっこいい」とあこがれたお店の人たちに対して、自分の専門領域でお手伝いできるのは、とてもうれしいです。まさか自分がBEAMSのみなさんにワークショップをすることになるとは、高校生のときのぼくは想像すらしていませんでしたから、人生面白いものです。

ひとつひとつの出会いを大切にしながら今後も色々なお仕事をしていけるといいなと思っています。

お声がけしてくださったBEAMSの長谷さん、橋本さん本当にありがとうございました。

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音楽座ミュージカルさんが実施する研修を見学して度肝を抜かれた

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先日、音楽座ミュージカルさんが実施する研修を見学してきました。「ミュージカルなのに研修?」と思われる方も多いかもしれませんね。

もちろん音楽座ミュージカルのみなさんは、普段はミュージカルをされている方々です。ただ、そのエッセンスを上手に活用した研修もされていて、最近企業や学校現場に取り入れられています。

私も音楽座のみなさんと色々お話をさせていただく機会があったり、周りのとてもよい評判を聞いていたのですが、実際の研修の様子を見るのははじめてでした。今回見学させていただいた研修は教員約150名を対象にしたものです。コミュニケーションについて、座学と実学をあわせて学ぶ4時間の研修となっています。

今回この研修を見学して度肝を抜かれました。

まず、よい意味で「研修」という言葉がとても合いません。「トレーニングされる場」というよりも、ひとつのエンターテイメントの場なんですよね。ファシリテーションをつとめる役者のみなさんのふるまい、音楽などは、まさにミュージカルそのもので、自分たちがミュージカルの一部に取り入れられ、舞台に一緒にあがっているのではないかと錯覚するような場作りをされていました。

その場にいるだけで、ワクワクする、安心する、ドキドキするというかんじで、「頭で知識をインプットする」のではなく、「感情を通して感じた上で、理解にもっていく」という場作りが徹底されていました。

コミュニケーションの「手法やスキル」を学ぶというよりも、その前提になる「あり方」を体得するというのがポイントとなっていました。

全体としてとても楽しくてエンターテイメント的なのですが、学びのための仕掛けがいろいろなところになされていました。「体験」と「講義」と「振り返り」がバランス良くブレンドされていたり、それぞれが15〜20分などの時間で、上手に区切られて設計されています。

メインファシリテーターの藤田将範さんが場を進行させていくのですが、時間とかを気にしている様子はなく、さらにアドリブ的にお話ししているように見えるのに、ぴったりと15分、20分というかんじでプログラムが進行していくのに驚きました。きれいにペースを刻んで進めていくのは、競馬の騎手が体内時計にしたがってペースを刻んでいくようなかんじに見えました。

場の作り方などについてとても勉強になることが多かったのですが、この場作りは「音楽座ミュージカルさんだからこそできる」というかんじで、強みを最大限に活かしている場になっていました。ロールプレイング的なワークなどもあるのですが、本物の役者さんがやるからこそできる、あの雰囲気というのがあるので「ここでしか体験できない価値」を作り出していると感じました。

色々話は聞いていたものの、この場の持つ意味はやっぱり自分が参加してみないとなかなかわからないものだと思いました。

参加してみてわかったことは、音楽座さんにとっては「ミュージカルに加えて、研修もやっている」というよりも、どちらも音楽座さんが大事にされている「表現のコア」を実現するための方法なのかなと思いました。なので、一見別々のことをやっているように見えて、一貫したことをされているのかなと感じました。

もうひとつ感じたのは、「教育の手法や原則」は色々あれど、それをベースにしながらも「その人たちだからこそできる場作り」をするのがやはり大事なのだろうということです。

この場は「音楽座さんだからこそできる場」となっているので、そういう意味ではマネできません。ただ、基本的な設計の原理原則(講義と演習のブレンドや振り返りをいれる)などは取り入れられることが色々あります。

「事例くれくれくん」になるのではなく「学びの原理原則を学び、それを自分たちの強み、そしてターゲットにあわせて上手にカスタマイズしていく姿勢」が求められているのだろうなと思います。アクティブラーニング的な学びの場をつくろうと思うわれわれが、「答え教えて」ではなく、アクティブな学習者である必要があるってことをあらためて感じました。

今度ぜひ音楽座ミュージカルさんと一緒にコラボレーションしたワークショップなどを実施できればと考えています。今回機会をくださった石川聖子さん、藤田将範さん、本当にありがとうございました!

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※研修で流れていたこの音楽がいまも頭から離れません笑