月別アーカイブ: 2009年12月

「はじまらないシンポジウム」してきました!

先日、「はじまらないシンポジウム」というイベントの企画・運営のお手伝いをしてきました!
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はじまらないシンポジウム –まれびとカンブリアン2009』
ホスト:安斎利洋・中村理恵子
ナビゲータ:木原民雄
協力:ワークショップ部(東京大学)
この企画の趣旨を誤解を恐れずいうならば「シンポジウムの前の盛り上がり」を「シンポジウム本番という場でやってしまおう」ということなのです!概要はこんなかんじです。

 シンポジウムはたいてい、控室での雑談に華があります。本番が始まり伝達の場が立ち上がると、送り手と受け手の分断が生じ、楽屋の面白さは急速に冷えてしまいます。
<筆者中略>
どこまでいっても登壇しないゲストをお招きし、控え室のようなゆるやかな生成的な場で、人と人、話題と話題をつなぐ「まれびとカンブリアン」の座を企みます。
座に着いたゲストによるごく短いツィート(話題提供)を種にして、その人の話につけたい人の話が、ゆったりとつながっては離脱していきます。「人」と「話題」を素材にしたブリコラージュによって、カンブリアンゲームの樹のような連鎖反応の地図を育てていきます。
僕はワークショップ部として、企画、ゲスト、当日のファシリテーションの3つをお手伝いさせていただきました。
ゲストはこんなかんじの人たちでした。豪華!僕も載せていただけました(笑)
飛鳥井正道
石塚徹
稲垣諭(東洋大学)
犬塚潤一郎(実践女子大学)
小川克彦(慶応義塾大学)
幸村真佐男(アーティスト・中京大学)
小林龍生
高野明彦(国立情報学研究所)
登崎榮一(アーティスト・モナシュ大学)
西野順二(電気通信大学)
古川柳子(テレビ朝日)
光島貴之(アーティスト)
三宅芳雄(中京大学)
みやばら美か(アーティスト)
内田洋平
もりやひでよし(慶応義塾大学・SFC在学)
渡井大己(早稲田大学在学)
舘野泰一(東京大学大学院博士課程)
安斎勇樹(東京大学大学院修士課程)
当日の様子は動画でも見ることができます。イベント当日もネット中継がされていました。
「はじまらないシンポジウム ――まれびとカンブリアン2009」をダダ漏れしました
今回僕たちはツイートファシリテーションなる試みをしてきました!ちなみに名付けたのは安斎勇樹くんです。コンセプトや活動のイメージもほとんど彼のアイデアです。当日の仕切りもやってくれました。きっとあとで本人がblogで詳細を書いてくれると思います(笑)僕は簡単な紹介とやってみた感想ということで。
ツイッターとイベントというと、一般的に「tsuda(つだ)る」っていうのが有名ですよね。要するに、イベントの状況を実況中継するかんじですね。
【今週のネット語】tsuda(つだ)る
今回のイベントでは、そうではなく、当日の参加者も、ネット中継で見ている人たちも、どんどんゲストの議論に関連したつぶやきをしていきます。そして、その議論を、私たちワークショップ部が付箋にして、対面での議論とダイレクトに関連づけをしていきます。
時々ネット上で盛り上がっている話題を、会場にフィードバックし、ネットの議論を受けて、また対面の議論が盛り上がっていきます。
そうした「オンラインとオフラインのダイナミックな循環をつくる」というチャレンジをしたというわけです。こんなかんじです。黄色の付箋が会場の議論で、青色の付箋がTwitter上での議論です。
IMG_2980.jpg
これをワークショップ部メンバーで必死につくってきました(笑)
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当日は、うまくいった点も、そうでない点もあります。こちらについては、また記事をあらためて詳しく書こうと思います。
非常にざっくり書いておくと、
▼よかった点
・シンポジウムが終了した後に、今回どんな議論で盛り上がったのかの振り返りになった
・シンポジウムの議論の記録として面白いものが出来た
・ツイッター上の議論も、対面とある意味同列に扱うかたちを模索できた
▼改善点
・オンラインと対面の議論の相互作用をうまく引き起こせなかった
→これに尽きるかな
こう見ると、よかった点のほうが多く見えますが、改善点としてあげている一つがキモなので、大成功!というわけではないです。むしろたくさん課題が見えました。
このイベントに参加することで非常に多くの人と出会うことができました。またイベントの後にも、今回の活動や、自分の研究の話などをゆっくりすることが出来、大変有意義

医学教育と問題解決学習(PBL)について勉強中

今回は、医学教育と問題解決学習(PBL)について記事をちょっと書いてみました。というのも、中原ゼミの英語文献発表があるのでレジュメ作成中なのです(笑)文献は以下を読んでいます。
この本はいわゆる「熟達研究」に関する本です。エリクソンさんといえば、「熟達の10年ルール」などが有名ですよね。
年明けのゼミで僕が17章を発表する予定なのですが、その章は「問題解決学習」に関する章です。PBLとか言ったりしますね。特に僕の担当の章は、医学教育に関連して書かれています。
ということで、ネットでちょっとPBLに関する記事を調べてみたのでお裾分けです。けっこう広くとった情報です。
まずは去年のBEATセミナーの情報です。聖路加看護大学の実践なども紹介されています。
BEATセミナー2008年度 第2回:プロジェクト学習が大学を変える
今回のBEAT Seminarでは、社会で活躍できる人材を育成するために「プロジェクト学習」を行っている大学の教員をお招きし、「プロジェクト学習」の成功の鍵について議論しました。
<中略>
「プロジェクト学習」とは、複雑な課題や挑戦に値する問題に対して、学生がデザイン・問題解決・意志決定・情報探索を一定期間自律的に行い、リアルな制作物もしくはプレゼンテーションを目的としたプロジェクトに従事することによって学ぶ学習形態です(Jones 1997)。
こちらは八重樫先生のインタビューですね。
2008年度Beating特集「5分で分かる学習フロンティア」
第10回:高等教育のフロンティア 「人」
2008年9月のBEATセミナー「プロジェクト学習が大学を変える」
(http://www.beatiii.jp/seminar/035.html)でもご登壇いただいた、
立命館大学経営学部 環境・デザインインスティテュート准教授の
八重樫文(やえがし かざる)先生に、さらなるお話をうかがってきました。
論文も調べてみると、まさにというかんじのものがでてきます。これは2009年の論文ですね。
鈴木 学, 細木 一成, 福山 勝彦, 郭 丹, 橋谷 美智子, 安村 寿男, 二瓶 隆一, 木村 哲彦, 丸山 仁司: “PBLテュートリアルの自己学習達成レベルとグループ学習達成レベルとの比較“. 理学療法科学, Vol. 24: No. 1; (2009). 59-64 .
まだこの章のレジュメが完成していないので、内容の詳細は少々お待ち下さい(笑)また少しずつ情報をお裾分けしていきたいと思います。

このへんの昔書いた記事も関連するかも。
書評:「経験」から人はどうやって学ぶか?
http://www.tate-lab.net/mt/2009/05/post-92.html

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4 思考している時の頭の中身が分かります。

サードプレイスコレクション2010の内容が徐々に明らかに!

2010年1月23日のサードプレイスコレクションのご案内です!
先日は、VJをお願いしている光学姉妹の大房さんとMTGしてきました!
初回広報時からパーティは「進化」し続けています!是非ご確認下さい!
 
☆ ゲストプレゼンターがほぼ全員、出揃いました!(現在14名)
  中原淳、上田信行、鈴木菜央、黒崎輝男、熊倉敬聡
  長岡健、中村繁、遠藤幹子、安斎利洋、中村理恵子
  森玲奈、飯田美樹、美馬のゆり、苅宿俊文、+???
☆ ゲストによる「プレゼンテーションテーマ」発表!!
☆ 終了時間を延長し、22時まで会場を開放!(途中参加・離脱自由)
☆ 募集期間「12月31日まで」です!お申し込みはお早めに! 
 
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★ サードプレイスコレクション2010 ★
家庭でもない、職場でもない、「第3の場」の可能性について考え、
これからの時代に必要な「新しい学び」を探究するパーティー
 
2010年1月23日(土曜日)午後6時-9時 @六本木superdeluxe
Directed by ワークショップ部
=================================================
 
家庭でもない、職場でもない、「第3の場」の可能性について考える
パーティー「サードプレイスコレクション2010」のご案内です。
 
2010/1/23に六本木のクラブsuperdeluxeにて、
サードプレイスに関する多くの実践家の方をお呼びして、
「学びのサードプレイス」の可能性について考える
パーティーを開催いたします。
 
 
いま、時代は急速に変化しています。多くの企業では、
これまでと同じやり方・考え方をしていては生き残れない
状況に直面しています。
 
こうした状況により、企業で働く大人たちは、
「働くことの意味」を自ら問い直すことや、いままでに
ない新しい価値を創り出すことが求められています。
このような状況の変化に伴う「問い直し」や「新しい価
値の創出」は、企業の中だけで求められているものでは
ありません。まちづくり、教育、科学、環境など、様々
な分野で求められています。
 
 
私たちは、これらを乗り越える一つの方法として
「サードプレイス」という概念に注目しました。
元々、「サードプレイス」とは、アメリカの社会学者
であるオルデンバーグが提唱した概念です。
 
オルデンバーグは、家庭でもない、職場(企業・学校)で
もない、「第3の場」が、人々の憩いの場になると指摘
しました。このコンセプトを元に成功したのが、
スターバックスです。
 
今回のパーティーでは、このサードプレイスを
「憩いの場」ではなく、「対話・創造・学びの場」
すなわち「学びのサードプレイス」として捉えます。
 
家庭や職場から離れ、多様な他者とゆるやかにつながり、
対話・交流する中で、改めて自分の仕事の意味を問い直
したり、新しいアイデアや気づきを得るための場。
それが、「学びのサードプレイス」です。
 
 
現在、「Learning bar」「シブヤ大学」「三田の家」な
ど、すでにこうした実践の「場」が増えてきています。
これらの多くは「カフェ」「バー」「大学」等のメタファー
を用いて「学びのサードプレイス」を実現しています。
 
また、研究の分野においても、
この学びのサードプレイスの効用に注目が集まってきて
います。例えば、企業で働く大人が社外に出て、多様な
他者と出会うことが、キャリアの確立に有効であるとい
う研究知見もでてきているのです。
 
既存の考えを根本から問い直すようなイノベーションの
きっかけも、もしかすると「学びのサードプレイス」に
存在するかもしれません。
 
 
当日は、「学びのサードプレイス」に関わる豪華ゲストが
次々とショートプレゼンテーションを行います。(後述)
 
本パーティは、ゲストが「登壇」し、一方的に「講義」をする
シンポジウムのような場ではありません。
 
あくまでゲストのショートプレゼンは考えるための「種」であり、
ゲストプレゼンターも一人の参加者として、会場でパーティを楽しみます。
もしかすると、ステージでのプレゼンを終えたゲスト陣が
パーティ会場に降りてからが、本パーティの本番かもしれません!
 
また、参加者のみなさまに楽しく対話をしていただくために、
おいしい料理にお酒、そしてsuperdeluxeという素敵な空間を
ご用意しております。
 
いつもと違う場で、いつもと違う人たちと対話し、
いつもと違う考えに触れてみる。
 
そうした中で、次への新しい「つながり」を作りませんか?
 
 
○企画&ディレクション
ワークショップ部
舘野泰一(東京大学大学院博士課程 中原研究室)
安斎勇樹(東京大学大学院修士課程 山内研究室)
牧村真帆(株式会社リサ・パートナーズ)
 
◆WEB:http://utworkshop.jimdo.com/
◆Twitter:http://twitter.com/workshop_bu
 
 
○ステアリングコミッティ
長岡健(産業能率大学)
上田信行(同志社女子大学)
熊倉敬聡(慶應義塾大学)
飯田美樹(カフェ文化研究家)
大西景子(SODA design research)
北本英光(株式会社電通)
 
 
○主催
NPO法人EduceTechnologies
http://www.educetech.org/
 
EduceTechnologiesは、「学び」に関する調査、研究開
発、コンサルティング、実務家と研究者が集まる学術イベント
(Learning barやWork Place Learning)を行う
非営利特定活動法人(NPO)です。
 
副代表理事 中原 淳
 
 
○日時
2010年1月23日(土)18:30-22:00 (開場:18:00)
 
 
○場所
六本木superdeluxe http://www.s
uper-deluxe.com/
 
 
○パーティの内容(予定)
 
□開場〜ウェルカム・ドリンク (6時00分-6時30分)
 
□イントロダクション (6時30分-6時40分)
 ・舘野泰一、安斎勇樹、牧村真帆(ワークショップ部)
 
□ショートプレゼンテーション(7時〜8時15分)
 
 〜 Part1:新しい場のスタイル 〜
 まずはパーティそのものを楽しみましょう!
 サードプレイスの”新しいスタイル”はどんなものがあるのでしょうか。
 ・特別ゲストによるSPECIAL SECRET LIVE!!
 ・上田信行(同志社女子大学/neomuseum) 
 〜 part2:カフェの可能性 〜
 サードプレイスの本質的機能を「カフェ文化」から学びます。そして、
 現在の「カフェ」や「カフェイベント」にはどんな可能性があるのでしょうか。
 ・飯田美樹(カフェ文化研究家/『caf´eから時代は創られる』著者) 
 ・遠藤幹子(office mikiko 一級建築士事務所/Camo-Cafe)
 ・森玲奈(東京大学/Utalk)
 〜 part3:企業の未来を切り拓く第3の道 〜
 急速な時代の変化、組織に蔓延する閉塞感、求められる変革。
 こうした現状を打開するために、求められる「学び」とは何なのでしょうか。
 ・中原淳(東京大学/Learning bar)
 ・中村繁(株式会社リクルートエージェント/ちゑや)
 ・長岡健(産業能率大学/イヴニング・ダイアローグ) 
 〜 part4:創発的な場のデザイン 〜
 サードプレイスで起きていることは「学び」だけではありません。
 新しい価値が創発的に生まれる場とは、どんな場なのでしょうか。
 創発が生まれる場はどのようにデザインできるのでしょうか。
 ・熊倉敬聡(慶應義塾大学/三田の家) 
 ・中村理恵子(アーティスト)
 ・安斎利洋(システムアーティスト)
 〜 part5:地域と社会を場が変える 〜
 part4までで場の「中」で起きている「学び」や「創造」を考えます。
 それでは、場は地域や社会(=外)に対して何が出来るのでしょうか?
 場作りを通した地域活性化、社会変革の可能性を探ります。
 ・苅宿俊文(青山学院大学/Heu-LE)
 ・美馬のゆり(公立はこだて未来大学/科学フェスティバル)
 ・鈴木菜央(株式会社ビオピオ/greenz.jp/green drinks)
 ・黒崎輝男(流石創造集団株式会社/世田谷ものづくり学校/自由大学)
 
 ※ Partの構成、担当は変更する場合があります ※
 
□フリーダイアローグ(8時15分〜8時50分)
 ・参加者のみなさんが楽しく対話できる仕掛けをご用意いたします。
 
□ラップアップ(8時50分-9時00分)
 ・舘野泰一、安斎勇樹、牧村真帆(ワークショップ部)
 
□フリーダイアローグ(9時00分-10時00分)
 ・ラップアップ後も、会場は1時間開放します!最後までお楽しみ下さい。
 
 
○参加費(予定)
6000円(1名様・一般)/ 4000円(1名様・学生)
※ゲスト招聘費用、会場費、飲み物、食べ物、運営費等に支出いたします
 
 
○食事
ソフトドリンク、ビールなどの飲み物、および
軽食をご準備いたします。
 
 
○参加条件
下記の諸条件をよくお読みの上、参加申し込みください。
申し込みと同時に、諸条件についてはご承諾いただいて
いるとみなします。
 
1.本ワークショップの様子は写真・ビデオ撮影します。
写真・動画は、NPO Educe Technologies、本イベントの
企画関係者が関与するWebサイト等の広報手段、講演資料、
書籍等に許諾なく用いられる場合があります。
マスメディアによる取材に対しても、許諾なく提供することがあります。
 
2. 欠席の際には、お手数でもその旨、
sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpまで
ご連絡下さい。
人数多数のため、多数の方の参加をお断りしている
状況です。繰り上げで他の方に席をお譲りいたします。
 
3.本イベントで剰余金が発生した場合は、NPO法人
Educe Technologies、本イベントの企画関係者が関与する、
組織人材育成・組織学習に関係するシンポジウム、研究会、
ワークショップ等の非営利イベント等の企画費用、準備費用、
運営費用等に充当します。
 
 
○どうやって参加するのか?
下記のフォームに必要事項をお書き入れの上、
sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpまで
12月31日までにお申し込み下さい。
 
なお、定員を超えた場合は、抽選となるため、すべての方々のご希望には
お答えできない状況になっております。
 
主催者としては心苦しい限りですが、なにとぞお許し下さい。
 
〆ココカラ=======================================
 
参加申し込みフォーム
sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpまで
12月31日までにお申し込み下さい
 
抽選の上、1月9日までに参加の可否をご連絡
させていただきます
 
 
上記の参加条件を承諾し、参加を申し込みます。
 
○氏名:(            )
○フリガナ:(          )
○ご所属:(            )
○メールアドレス:(       )
○参加動機
(                 )
 
○業種の選択:下記の11つの属性から、あなたに
最も近いものをひとつお選びください
 
1.研究者
2.学生
3.民間教育会社勤務
4.民間コンサル会社勤務
5.事業会社勤務(人事・教育部門)
6.事業会社勤務(事業部門)
7.個人事業主(教育・コンサル)
8.経営者
9.初等・中等教育の学校勤務
10.公務員・公益法人等勤務
11.その他
 
○もしあれば・・・一言コメント
(                )
 
〆ココマデ=======================================

ゼミで使用している「プロセス重視のコメントシート」を公開しました!

先日中原淳研究室のゼミの特徴をblogでまとめました!
中原淳ゼミの特徴 プチまとめ2009!
その際に、ゼミで使用しているコメントシートのことを書きました。

今回はせっかくなので、普段ゼミで使用しているコメントシートのpdfを公開しようと思います!!
(pdfで2枚ですが、普段は両面印刷して1枚で使用していますが、表部分(p1)だけつかってもよいと思います)
こちらからダウンロードできますのでご自由にお使い下さい。
スライド1.jpg
—————–
このコメントシートはゼミのときに使用しています。研究発表後に、それぞれ聞いてる人たちが、このコメントシートに感想を記入して発表者に渡します。コメントシートの内容は、基本的に発表者だけが見るかたちになります。
このコメントシートの目的はずばり
「ポジティブな意見も伝えよう!そして、のびのびゼミしよう!」

ということです。
ゼミは、その性格上、改善点にコメントが集中してしまいます。これはこれでとても大事なことです。「いやー、いいんじゃないのー?」「よくできたねー」というコメントだけでは、研究が進まず、困ります(笑)
しかし、ゼミはあくまで「プロセスの場」であって、ここでみんなを納得させることが目的ではありません。ともすると、研究に対してどうもノビノビできなくなってしまう可能性があります。
そこで、コメントシートでは、デュエックさんの「しなやかマインドセット」の話を応用して、「プロセスに対してコメントすること」を促すような仕掛けをいれてみました。まあ簡単なコメントシートなのですけどもね。
書評:「やればできる!」の研究
シートを見ていただければわかりますが、このコメントシートには、「発表そのものの評価」を直接するような欄は設けていません。発表の点数をつけたりはしないのです。
あくまで、
・前回から今回まででどんな努力ができたか?
・今回から次回までにどんな努力が必要か?
という2点に焦点をあてています。
もちろん、発表自体の感想も聞きたいと思いますので、下部には感想欄を設けています。
このようにして、コメントシートではなるべく、発表の「結果」だけではなく、どういった努力をしてきたのか、そしてどのような努力が必要なのかという「プロセス」に焦点を当てることを目的としてます。
この他の副次的なメリットとしては、
・議論のときに話せなかったことを伝えられるという点
・紙でもらうと後に残るという点
などがあるでしょう。
効果をしっかり計測してはおりませんが、個人的には発表が終わった後にコメントシートを読むのが楽しみだったりします。メンバーからも好評のようです。
コメントシートを使ってみた方などがおりましたら、ぜひ感想やコメントをぜひメールいただければと思います。
tatthi [アットマーク] gmail.com までよろしくお願いします。
※アットマーク部分を、@にしてください。
よろしくお願いします。
「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力
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中原淳ゼミの特徴 プチまとめ2009!

年内のゼミが終了しました!まだ1月のゼミが残っているので、振り返るのは少し早いかもしれませんが、ある意味節目なので、中原ゼミの紹介をかねて、特徴をまとめてみましょう!
中原淳先生のblog
中原研究室が単独でゼミをスタートしてから今年で2年目となります(研究室が出来てからは3年目)。私はゼミ開始からのメンバーであり、ゼミ長などもしているのですが、まだ本当に始まったばかりなのだと、あらためて思います。
毎回のゼミは、
・研究発表が2時間(1人の持ち時間は1時間で、発表20分、ディスカッション40分)
・英語文献の発表が1時間(発表20分、ディスカッション40分)
という形式で行われます。
僕自身が、たくさんの先生のゼミに参加したことがあるわけではないので、中原研の特徴がなにかを正確に把握しているかあやしいですが、気づいているものだけいくつかピックアップしてみましょう。
▼時間がきっちり!
中原ゼミの特徴の一つはなんといっても「時間がきっちり」です。全部で3時間ですが、3時間を超えることはほぼありません。時間がきっちりしているからこそ、議論がズレまくったりしません。もちろん、ほどよくズレますが(笑)
時間がきっちりしていることは、よい緊張感につながっていると思います。ダラダラしてしまうと、どうしても集中力がきれてしまいますし、話が長くなってしまいます。その意味でも、これは継続していったらいいなと思う特徴の一つです。
▼課題を明確に!
研究発表に関する議論は、いろいろ広げますが、最終的に「課題を明確にする」というのはひとつの特徴かもしれません。議論の最後に、中原先生が「○○くんの課題」というかたちで、議論をまとめ、これをメーリングリストで共有します。これによって、「やらなければならないこと」を明確にします。また、これを共有することで、文献等の情報共有などがスムーズになります。
▼なるべく共有!
上記と関連しますが、うちのゼミの特徴は「なるべく進捗を共有する!」ということがあると思います。これは、メンバーの状況を可視化しておくことで、協調しやすくすることを目的としています。隣で研究している人がいまなにをやっているのか?これが見えないとなかなかよいコラボレーションができませんよね。具体的には、研究相談の議事録を送ったりしています。
▼コメントシートの導入!
これは自分で提案したことなのですが、今年度から、中原ゼミでは「コメントシート」を導入しています。メリットとして、
・議論のときに話せなかったことを伝えられるという点
・紙でもらうと後に残るという点
などがあるのですが、一番私が伝えたかったことを平たくいうと、「ポジティブな意見も伝えよう!そして、のびのびゼミしよう!」ということなのですね。
ゼミは、その性格上、改善点にコメントが集中してしまいます。これはこれでとても大事なことです。「いやー、いいんじゃないのー?」「よくできたねー」というコメントだけでは、研究が進まず、困ります(笑)
しかし、ゼミはあくまで「プロセスの場」であって、ここでみんなを納得させることが目的ではありません。ともすると、研究に対してどうもノビノビできなくなってしまう可能性があります。そこで、コメントシートでは、デュエックさんの「しなやかマインドセット」の話を応用して、「プロセスに対してコメントすること」を促すような仕掛けをいれてみました。まあ簡単なコメントシートなのですけどもね。
書評:「やればできる!」の研究
効果をしっかり評価しているわけではありませんが、個人的にコメントシートはけっこううれしく、かつ、次の発表の準備をするときに読み直して、自分の課題を確認することにつかっています。来年度もなにか改良して、継続的にやっていきたいなと思っています。
※追記 コメントシート公開しました!
ゼミで使用している「プロセス重視のコメントシート」を公開しました!
▼気が付くと「生き方論」に!?
これは中原先生の特徴なのかもしれませんが、特に英語文献の議論はなぜか「生き方論」になります(笑)
英語文献の内容の確認・質疑応答が終わると、文献をベースに少し広げた話になってきます。時には「教育のあり方」のような大きなテーマになります。そうすると「生き方論」になってしまうのですよね(笑)
なんとなく「生き方論」の話をしないと、ゼミが終わった気がしないというのが最近の傾向です。
▼まとめ
ざっとまとめてみました。こうしてみると、けっこう色々ありますね(笑)
しかし、僕は結局このゼミが立ち上がってからずっといるので、きっと気づいていない特徴も多いのだろうなと思います。
例えば、こないだ来年から入学する方に以下のようなコメントをいただきました。
「中原ゼミは先生以外も、よくしゃべりますね!ゼミは全員の意見交換の場といいつつ、やっぱり先生がたくさんしゃべるのだろうと思っていたので、びっくりです!」
なるほどーと思いました。中にずっといると、全てが段々アタリマエになってきてしまいます。そういうときは、またいろいろな意見を聞いたり、自分が外にでていったりすることで、また自分が所属している場の意味を問い直せるのかもしれません。
▼変わり続けること
もう一つ、ゼミの特徴を忘れていました。それは「変わり続けること」です。これは中原先生の信念のひとつかもしれませんね。
中原ゼミは、半期ごとに毎回新しい仕組みを導入し、場にアレンジを加えています。昨年も、年度の終わりに、ゼミ運営についての感想をみんなで共有し、来年度どのように進めるのかの検討を行いました。
今回紹介した特徴も、1年目から全てこうだったのではなく、いろいろな改良のもと、現在はこうなっているというものです。
開始から全てがうまくいっているわけは当然なく、毎年、いいところは残し、改善点については出来るだけ対処するというスタンスではないかと思います。
来年の今頃、中原ゼミの特徴を紹介するときにはきっとまた新しくなっていることでしょう!
そうじゃないと中原研らしくない!?
ということで、プチまとめでした。
▼追記
中原先生からコメントがきました(笑)こうやって、ゼミ運営の方法について先生とオープンに議論できるのも特徴の一つかも!?
最後に中原先生の著作が売れるように、アマゾンのリンクをはっておきましょう(笑)
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5 評価が割れていることに驚き
5 名著です。
2 うーん、これは厳しい。
3 さらっと読んだのですが・・・
4 学習する組織のための対話とは

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ステキな実践はチームだからこそ生まれる?

宮原詩織さん、三宅なほみ先生が中心になって進めてくだっているDigital Habitatsを読む勉強会の第二回に参加してきました。この勉強会は、私が所属している学際情報学府だけでなく、東京大学の教育学研究科の方や、ベネッセの方など多様なメンバーで行っています。今回は第4章から6章まで読んできて議論を行いました。
 

Digital Habitats; Stewarding Technology for Communities
Etienne Wenger Nancy White John D. Smith
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前回の勉強会の様子はこちらにまとめています。
「テクノロジーの導入屋さん」を超えて
今回の勉強会で面白かったと思ったことを3つのポイントでまとめてみました。今回は本の内容というよりも、内容に関連して出てきた議論に関するものが中心です。
・「先生は1人」である必要があるか?
・「学習」という言葉で想起するイメージとは?
・研究のルーツを探ることの意味
それぞれの感想を書いていきましょう。
▼「先生は1人」である必要があるか?
今回の勉強会の議論で面白かったことの一つに、「先生はいつも一人である必要があるか?」という話がありました。これをタイトルでは「ステキな実践はチームだからこそ生まれる?」と表現してみました。
どういうことか?
僕は教師教育などの専門家ではないので、間違っていたら申し訳ないのですが、日本の場合、教師を育てる場合に、どうしても「なんでもできる一人の先生を育てる」というイメージがあるのではないかという話でした。
今回読んでいる本と関連させるならば、「テクノロジーの専門家と一緒に協同して学習環境をつくる」ということになるのですが、日本の場合は、「テクノロジーにも詳しく、授業にも詳しい、ひとりの先生」を求めがちではないか?という指摘ですね。これは面白いなと思いました。
海外のいくつか有名な実践においては、様々な専門家が協同して授業を作っていたようです。例えば、Knowledge Forumなども一つの例といえるかもしれません。
『Knowledge Forum』
もしかしたら、日本でもすでにやられているかもしれませんし、自分はこの分野の専門外かつ、現場も知らないので、チンプンカンプンなこと言っていたらすんません。
ただし、考えてみると、重要な指摘じゃないかなと思ったのです。
例えば、ワークショップの話をしているときにも思うのですが、面白いワークショップをする人たちは、必ずメインでファシリテーションする人がいるだけではなく、「よいチーム」が出来上がっていますよね。

例えば、デザインをアドバイスしてくれる人、システムに強い人、食事のデザインができる人など、様々な人が関わって、ひとつのワークショップを作っている場合があります。このあたりは一つのポイントかなと思いました。

多様な専門家と協同しつつ、なにかを成し遂げていくというイメージなのかなと思うのですが、これは重要なトピックかなと思いました。山形大の酒井先生が取り組んでいるテーマは、まさにこういうことなのでしょうかね。

研究においても、共同研究というかたちが少しずつ広がっていることも、これに関連するのかもしれません。

▼「学習」という言葉で想起するイメージとは?
この議論は何の文脈でできたかは忘れてしまったのですが(笑)、「学習」という言葉を聞いたときに何をイメージするのか?という話です。
みなさん、どうでしょうか?
「学習」とは、ひとつのゴールに到達することをイメージするようなものでしょうか。はたまた、一生、更新していくような「変わり続けるようなイメージ」をお持ちでしょうか。
普段、ほとんど自覚することなく使っている「学習」という言葉ですが、この言葉にまつわるイメージは実はかなり多様であるという話がでて、非常に面白かったです。
「学習」という言葉をキーワードに、ワークショップ出来るなとふと思いました(笑)
勉強会では、ウェンガーの「実践共同体」の概念で言う、「実践」とはなにか?についても議論を行いました。「実践」ってなにを指すのか?これも面白いです。
書評:コミュニティ・オブ・プラクティス
コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (Harvard Business School Press)
エティエンヌ・ウェンガー リチャード・マクダーモット ウィリアム・M・スナイダー 櫻井 祐子 野中 郁次郎 野村 恭彦
翔泳社
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おすすめ度の平均: 4.5

5 地に足の着いた方法論
5 今こそ学ぶべきところは多い
4 実践コミュニティのデザインと発達
4 知識ってマネージメント可能なんですね
4 自由なコミュニティーを用いたナレッジマネジメントの影響力

▼研究のルーツを探ることの意味
勉強会をやるときに学生同士でやるのも楽しいのですが、先生と一緒にやると、これまた違った面白さがあります。その面白さの一つとしてあげられるのは「ルーツを知ることが出来る」という点です。
勉強会の途中に何気なく、三宅先生が「この話は、こういう流れがあって、いまにつながっているのよ」というヒトコトをつぶやいてくださるのですが、これは激しく理解を促します。
今回でいえば、「テクノロジーと学習」というテーマや、「学習者中心」という概念がでてきた流れなどを、議論の途中で、補足してくださったのが印象的でした。知識を「点」ではなく「線」として捉えるという意味で、ルーツを語れる人が勉強会に参加して下さるというのは非常に意味のあることだと思いました。
ということで、勉強会の感想をまとめてみました。今回の記事では4章から6章の詳しい内容がなくすいません(笑)
4章から6章にかけては、かなり具体的な内容になってきました。例えば、具体的に、「テクノロジー・スチュワードが、こういうことをしたい場合に、何を気をつけるべきか?」というレベルで文章が書かれています。マニュアル的なかんじなので、「使える」情報がまとめられています。かなりビジネス書的なかんじになってきました。
この勉強会は、夜に開催されているのですが、気づけば3時間くらい議論が白熱してしまうという、なかなか熱く、面白い場となっています。次回は1月です。楽しみ。また内容をまとめて報告しようと思います!
▼三宅先生に関連する記事はこちら
「わからない人は質問して下さい」という問いは本当に意味があるか?
大学授業を活性化する方法を読み直した
▼Twitterはじめました!

アカウントはこちら!
舘野泰一:http://twitter.com/tatthiy

大学授業を活性化する方法 (高等教育シリーズ)
杉江 修治・関田 一彦・安永 悟・三宅 なほみ
玉川大学出版部
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おすすめ度の平均: 4.0

4 協同学習の実例集が中心

博報堂関連のワークショップ プチまとめ

先日、博報堂の方とお会いしたときに、博報堂関連のワークショップに関する情報を教えていただきましたので、それをシェアしつつ、これまで書いたブログ記事ちょっと関連させて、まとめておこうと思います。
▼博報堂オリジナルワークショップ HOW
HOWのオリジナリティを支える要素は3つ。一つはヴィジョニングベクトルに基づくプログラム。 二つ目はそのプログラムの中で活用される議論の促進ツールであるモジュール。そしてワークショップ全体を共創の場にいざなうファシリテーターです。
HOWのサイトをみると、オリジナリティや効果などについてまとめられているのですが、一番僕が面白いと思ったのは、「モジュール」の部分です。
各ステップに合わせて、会話を引き起こすための道具がきれいに自作されていますよね。こうした会話を促す人工物をこだわって作成するのは面白いなと思いましたし、マネしたい部分でもあるなと思いました。
このチームの著作として「わかる!ビジネスワークショップ」があるそうです。
わかる!ビジネス・ワークショップ―「共創型」戦略構築プロセスが実行力を生む
博報堂HOWプロジェクト
PHP研究所
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おすすめ度の平均: 4.0

3 う?ん。もったいないなあ・・・。
5 社内会議の話
4 楽しい仕事。

中野民夫さんとも早くから一緒にコラボレーションしていたとのことでした。
以前書いた書評:ワークショップの源流を探る
ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)
中野 民夫
岩波書店
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おすすめ度の平均: 3.0

5 感受性に働きかけるワークショップ
3 読み進めて行けない
1 やや主観的すぎる内容
4 ワークショップで大事なこと。
3 「個人」とセットでパーフェクト


▼東大 i schoolとの協業

東京大学i.schoolは東京大学知の構造化センターの実施する教育プログラムであり、知の構造化技術をイノベーション教育に活かすことを目指しています。
i.schoolの名前は聞いていたのですが、これも博報堂さんが関わっているのですね。ワークショップの様子がWebにのっていますが、これを見るだけでも楽しそうです。僕も参加したい。ワークショップの記録の写真を見るだけで、なんとなく雰囲気つたわりますよね。
▼博報堂ブランドデザインチーム
20名くらいのチームで、毎年ワークショップを20本くらいこなしているそうです。すごいです!上記のサイトをぜひみてください。
「気になる”ふせん”を上の枠内に3つ並べてください。」
という、これまたおしゃれで面白いサイトになっています。
▼こどもごころ製作所
こどもごころ製作所のサイト。あなたが忘れてしまった「こどもごころ」を、私たちといっしょに探してみませんか。そしてもう一度、あなたの中に立ち上げてみませんか。もっと毎日を楽しむために。もっと大人を楽しむために。
まずネーミングが秀逸ですよね。僕がこどもごころ製作所関連で参加したことがあるのは、「クラヤミ食堂」です。
クラヤミ食堂
目隠しをして、食事を楽しむのですが、これまた新感覚!!色々感想はあるんですが、なにはともあれ、体験していただきたい!というヒトコトにつきますね。
ということで、本日はプチまとめでした。またいろいろ情報をまとめていきたいと思います。

今年やった新しいチャレンジと、次のチャレンジに向けて!

さて、気づけば12月ということで、今年も残りわずかです。ゆっくり今年を振り返る時間をとりたいところですが、最近も目まぐるしく日々が進んでいくので、blogにざっと思いつくところをメモ的に振り返ることにしてみました。
今年は博士課程1年ということで、これまでの修士の生活とは心機一転ではじまった年でした。気づけば自分より若い人たちが増え、同世代や年下が少なくなってきました。相談することよりも、相談されることのほうが多くなった年ともいえるかもしれません。研究相談だけでなく、相談される内容も多様になった気がします。
そんな今年は、研究活動、それ以外の活動と、「新しいチャレンジ」をすることが多い年でした。
研究だけでも、初めての論文投稿、学会での課題研究の発表、学振の書類の提出、新しい研究計画の作成、初めての博士コロキウム・・・、と初めてのチャレンジが多く続きました。
その他に、研究や学校での活動に近いことでは、共同研究としてFDに関するプロジェクトに参加したり、統計のTAをしたり、iiionlineのバイトをしたり、学環の入試説明会お手伝いをしたり、いろんなことをしました。中原先生の授業の関連で、いろんなホテルのウェディングプランナーのみなさんにインタビューしていたのも今年ですね。懐かしい。
研究以外の活動、これは主にワークショップ部の活動ですが、自分たちで作ったワークショップの実施、メルマガの配信、大きなイベントを場作りする経験、出版社に企画書をもっていく経験、企業や個人を対象にしたコンサルテーションの経験等、多様な経験をすることが出来ました。学環の学生同士が交流するHappy Hourの活動は、学環ニューズレターで取り上げていただくまでになりました。
自主的な勉強会も多く開きました。Learning barの登壇のタイミングに合わせて、溝上慎一先生の著作を読み倒す勉強会、金井壽宏先生の著作を読み倒す勉強会、文脈越境や場に関する勉強会などを開催したりしました。それ以外にも、三宅なほみ先生や宮原詩織さんが開いてくださっている学習科学の勉強会に参加させていただいています。
考えてみれば、このblogも今年はじめたことですね!いきなりアクセスが集まり、とても驚きました(笑)ご愛読いただき、本当にありがとうございます。
いま挙げたことは、書いている途中に思い出したものなので、きっとここに書いていないけどやっていたことはまだあるでしょう。まあそれは思い出したときに、また整理したいと思います。
これらの活動は全て成功したかと言われるとそうではありません。ユニクロの柳井さんが「1勝9敗」という本をだしていますが、まさにそんなかんじではないでしょうか(笑)
いくつかはカタチになり、多くのみなさんから喜んでいただけることもありました。褒められることもあったし、自分でも満足感を得えられことがあります。
しかしその一方で、カタチにならなかったり、周りの人に迷惑をかけてしまうことすらありました。不安でよく眠れない日々が続いたり、落ち込むときもありました。時には、体を壊して休まざるを得ないこともありました。考えてみれば、こういうときのほうが多かったんじゃないでしょうかね(笑)
成功のカゲに、たくさんのチャレンジと、みなさんが与えてくれたチャンス・支えがありました。
ということで、今年は激動の年であったし、まだその渦中にいるわけですが、来年も、たくさんの「新しいことへのチャレンジ」が出来る年にしたいなと思っています。
今年、これほど多くのチャレンジができたこと、そして、つらくなったときにもがんばれたのは、私の周りの人たちのおかげです。全員の名前を挙げることはできませんが、指導教員の中原淳先生をはじめ、同じ大学院のメンバー達や、ワークショップ部の安斉君、牧村さんやその他のメンバーなど、多くの人の支えによって、ここまでこれました。
また、自分自身に関しても、つらいときになんとかふんばれる力・方法が、少しずつですが、身についてきたように思います。ほんの少しだけかもしれませんが。
来年もまた、「新しい自分」を見せられるように、少しずつ成長していきたいと思います!
今日はプチ振り返りでした。
今年中に、もう一度くらい、ちゃんと今年を振り返るような記事を書ければと思います。過去のためのリフレクションではなく、明日のためのリフレクションに出来ればと思います。
まずは、明日から、また一歩ずつがんばれればと思います。
一勝九敗 (新潮文庫)
一勝九敗 (新潮文庫)

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柳井 正
新潮社
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おすすめ度の平均: 4.0

4 機能という名の打ち出の小槌
5 秋の夜長にビシっとくる一冊
5 普遍的な経営者の振る舞い
5 柳井さんの経営理念に脱帽
4 ユニクロ

サードプレイスコレクション2010

夏からずっと準備を行ってきたサードプレイスコレクション2010ですが、とうとう広報開始です!
ご興味のある方はぜひ!
=================================================
サードプレイスコレクション2010
家庭でもない、職場でもない、「第3の場」の可能性に
ついて考え、これからの時代に必要な「新しい学び」を
探究するパーティー
2010年1月23日(土曜日)午後6時-9時
@六本木superdeluxe
Directed by ワークショップ部
=================================================
家庭でもない、職場でもない、「第3の場」の可能性に
ついて考えるパーティー
「サードプレイスコレクション2010」のご案内です。
2010/1/23に六本木のクラブsuperdeluxeにて、
サードプレイスに関する多くの実践家の方をお呼びして、
「学びのサードプレイス」の可能性について考える
パーティーを開催いたします。
いま、時代は急速に変化しています。多くの企業では、
これまでと同じやり方・考え方をしていては生き残れない
状況に直面しています。
こうした状況により、企業で働く大人たちは、
「働くことの意味」を自ら問い直すことや、いままでに
ない新しい価値を創り出すことが求められています。
このような状況の変化に伴う「問い直し」や「新しい価
値の創出」は、企業の中だけで求められているものでは
ありません。まちづくり、教育、科学、環境など、様々
な分野で求められています。
私たちは、これらを乗り越える一つの方法として
「サードプレイス」という概念に注目しました。
元々、「サードプレイス」とは、アメリカの社会学者
であるオルデンバーグが提唱した概念です。
オルデンバーグは、家庭でもない、職場(企業・学校)で
もない、「第3の場」が、人々の憩いの場になると指摘
しました。このコンセプトを元に成功したのが、
スターバックスです。
今回のパーティーでは、このサードプレイスを
「憩いの場」ではなく、「対話・創造・学びの場」
すなわち「学びのサードプレイス」として捉えます。
家庭や職場から離れ、多様な他者とゆるやかにつながり、
対話・交流する中で、改めて自分の仕事の意味を問い直
したり、新しいアイデアや気づきを得るための場。
それが、「学びのサードプレイス」です。
現在、「Learning bar」「シブヤ大学」「三田の家」な
ど、すでにこうした実践の「場」が増えてきています。
これらの多くは、「カフェ」や「バー」、さらには「大学」
といったメタファーを用いて、
「学びのサードプレイス」を実現しています。
また、研究の分野においても、
この学びのサードプレイスの効用に注目が集まってきて
います。例えば、企業で働く大人が社外に出て、多様な
他者と出会うことが、キャリアの確立に有効であるとい
う研究知見もでてきているのです。
既存の考えを根本から問い直すようなイノベーションの
きっかけも、もしかすると「学びのサードプレイス」に
存在するかもしれません。
当日は、「学びのサードプレイス」に関わる豪華ゲスト
が次々とショートプレゼンテーションを行います。
現在すでに確定しているゲストは下記のみなさまになります。
・中原淳(東京大学)
・長岡健(産業能率大学)
・上田信行(同志社女子大学)
・熊倉敬聡(慶應義塾大学)
・飯田美樹(カフェ文化研究家)
・美馬のゆり(公立はこだて未来大学)
・苅宿俊文(青山学院大学)
・森玲奈(東京大学)
※その他にも、現在、様々な領域のゲストに交渉中です。
また、参加者のみなさまに楽しく対話をしていただくために、
おいしい料理、おいしいお酒、
そして六本木のクラブsuperdeluxeという素敵な空間を
ご用意しております。
いつもと違う場で、いつもと違う人たちと対話し、
いつもと違う考えに触れてみる。
そうした中で、
次への新しい「つながり」を作りませんか?
○企画&ディレクション
ワークショップ部
舘野泰一(東京大学大学院博士課程 中原研究室)
安斎勇樹(東京大学大学院修士課程 山内研究室)
牧村真帆(株式会社リサ・パートナーズ)
◆WEB:http://utworkshop.jimdo.com/
◆Twitter:http://twitter.com/workshop_bu
○ステアリングコミッティ
長岡健(産業能率大学)
上田信行(同志社女子大学)
熊倉敬聡(慶應義塾大学)
飯田美樹(カフェ文化研究家)
大西景子(SODA design research)
北本英光(株式会社電通)
○主催
NPO法人 EDUCE TECHNOLOGIES
エデュース・テクノロジーズ
http://www.educetech.org/
EDUCE TECHNOLOGIESは、「学び」に関する調査、研究開
発、コンサルティング、実務家と研究者が集まる学術イ
ベント(Learning barやWork Place Learning)を行う非
営利特定活動法人(NPO)です。
副代表理事 中原 淳
○日時
2010年1月23日(土)18:00-21:00 (開場:17:30) 場所
六本木superdeluxe http://www.super-deluxe.com/
○内容(予定)
□ウェルカム・ドリンク
 (5時30分-6時)
□イントロダクション
(6時00分-6時10分)
 ・舘野泰一、安斎勇樹(ワークショップ部)
□ショートプレゼンテーション
・15名のゲストによる3分プレゼンテーション
▼現在確定しているゲスト
・中原淳(東京大学)
・長岡健(産業能率大学)
・上田信行(同志社女子大学)
・熊倉敬聡(慶應義塾大学)
・飯田美樹(カフェ文化研究家)
・美馬のゆり(公立はこだて未来大学)
・苅宿俊文(青山学院大学)
・森玲奈(東京大学)
※その他にも、現在、様々な領域のゲストに交渉中です。
□フリータイム
 ・参加者のみなさんが楽しく対話できる仕掛けを
ご用意いたします。
□ラップアップ(8時50分-9時00分)
・舘野泰一、安斎勇樹(ワークショップ部)
○参加費(予定)
・6000円(1名様・一般)/ 4000円(1名様・学生)
 (ゲスト招聘費用、会場費、飲み物、食べ物、運営費等に支出い
たします)
○食事
ソフトドリンク、ビールなどの飲み物、および
軽食をご準備いたします。
○参加条件
下記の諸条件をよくお読みの上、参加申し込みください。
申し込みと同時に、諸条件についてはご承諾いただいて
いるとみなします。
1.本ワークショップの様子は写真・ビデオ撮影します。
写真・動画は、NPO Educe Technologies、本イベントの
企画関係者が関与するWebサイト等の広報手段、講演資料、
書籍等に許諾なく用いられる場合があります。
マスメディアによる取材に対しても、許諾なく提供することがあります。
2. 欠席の際には、お手数でもその旨、
sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpまで
ご連絡下さい。
人数多数のため、多数の方の参加をお断りしている
状況です。繰り上げで他の方に席をお譲りいたします。
3.本イベントで剰余金が発生した場合は、NPO法人
Educe Technologies、本イベントの企画関係者が関与する、
組織人材育成・組織学習に関係するシンポジウム、研究会、
ワークショップ等の非営利イベント等の企画費用、準備費用、
運営費用等に充当します。
○どうやって参加するのか?
下記のフォームに必要事項をお書き入れの上、
sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpまで
12月31日までにお申し込み下さい。
なお、定員を超えた場合は、抽選となるため、すべての方々のご希望には
お答えできない状況になっております。
主催者としては心苦しい限りですが、なにとぞお許し下さい。
〆ココカラ=======================================
参加申し込みフォーム
sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpまで
12月31日までにお申し込み下さい
抽選の上、1月9日までに参加の可否をご連絡
させていただきます
上記の参加条件を承諾し、参加を申し込みます。
○氏名:(            )
○フリガナ:(          )
○ご所属:(            )
○メールアドレス:(       )
○参加動機
(                 )
○業種の選択:下記の11つの属性から、あなたに
最も近いものをひとつお選びください
1.研究者
2.学生
3.民間教育会社勤務
4.民間コンサル会社勤務
5.事業会社勤務(人事・教育部門)
6.事業会社勤務(事業部門)
7.個人事業主(教育・コンサル)
8.経営者
9.初等・中等教育の学校勤務
10.公務員・公益法人等勤務
11.その他
○もしあれば・・・一言コメント
(                )
〆ココマデ=======================================

試行錯誤のキャリア教育とその問題点

昨日に引き続き、大学教育に関する本を読みました。今回は、キャリア教育に関する本ですね。

大学のキャリア支援―実践事例と省察 (キャリア形成叢書)
上西 充子 小玉 小百合 川喜多 喬 伊藤 文男
経営書院
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キャリア教育の現状や、実践、問題点がよくまとまっています。この本もコンパクトなのに、中身がつまっていてお得感あふれる本です。

今回は特に、個人的な関心から、問題点として何が指摘されているか?の部分をまとめてみようと思います。これを読むことで、大学生のみなさんも、変な方向にはまらないですむのかもとも思います。

あっ、ちなみにこの本に問題点しか書いていないわけではなく、その必要性、可能性を十分に論じた上で、あえて、問題点もしっかり記述しているというかんじですので、誤解なく。

問題点についてはp.197に指摘されています。項目だけ抜き書きし、中身は僕の言葉でまとめます。


キャリア教育の7つの問題点

1.就職技法偏重
いわゆるエントリーシートの書き方、面接の答え方とかを教える教育ばかりになっていないかという話。

2.安易な適職選択
業界研究は大事だけど、それだけで全てわかるわけではないという話。また、「適職テスト」などで自分にあった職業がわかるわけではないという話。

3.視野を狭める自己分析
注意深くやらないと2つの間違いが起こる。1.自分探しのループにはまる、2.自己理解テストなどの結果をまるごと信じてしまい、変化の可能性をつぶしてしまう。

長所や短所を思い込んでしまい、固定的な自己を形成してしまうということか。このあたりはマインドセットの話っぽくて面白いですね。

書評:「やればできる!」の研究
http://www.tate-lab.net/mt/2009/02/post-63.html

4.物見遊山気分の職業知識教育
体験するのは大事だけど、それで全てはわからないよという話。

5.続く職業能力教育べっ視
キャリア支援ブームへの保守的反動として、大学は職業学校ではない、就職部がやればよいということになるという話。

6.本人を責める職業倫理教育
働くことの意味は、働いてみないとわからないのに、先に頭でわからせようという発想になってしまう危険性があるという話。「若者がすぐ会社を辞めることは本人の職業観がなっていないからだ」という意識がそもそも問題ではないかと、この本の著者は思っているとのこと。

7.狭義のキャリア教育ではできない積極態度教育
積極的態度は、キャリア教育というよりも、正課・課外活動で育つのではないか。これらを全てキャリア教育で育てようとするのは、知識詰め込みでなんとかなるとう幻影ではないかという話。

うーむ、なるほどというかんじですね。

自分が大学生のときもそうでしたし、大学生のともだちと会うと思うのですが、就職活動とかってものすごくみんな憂鬱そうにしていますよね(笑)

「わたしのやりたいことってなんだろう??」
「好きなことを仕事にするって??」
「わたしの長所ってなに??」

こういうことを考えるきっかけとして機能するのであればまだよいのですが、あまりに不安な部分が大きくなりすぎてしまったり、自分の可能性を思い込みによって狭めてしまうことも、これまた問題な気がします。

昨日紹介した溝上先生の本とも、この本はリンクする部分が多くありましたね。

「やりたいことが見つからない」を超えて -現代の大学生の生き方-
http://www.tate-lab.net/mt/2009/12/—-1.html

やりたいことから始まる「インサイド・アウトな生き方」が主流であるいま、就職活動にぶちあたったときに、「自己分析の罠」にはまってしまい、行動ができなくなってしまう、というのが一つのパターンとしてあるのかもしれません。

そうならないためには、やはり「行動していくこと」が大事になるわけですが、「行動につながる内省」をするためにも、「他者に自分の物語を語ること」がひとつのキーとなるのかもしれませんね。

ということで、本日はキャリア教育の問題点でした。

可能性もたくさんあるので、それはまた今度ということで。

▼Twitterはじめました!

アカウントはこちら!
舘野泰一:http://twitter.com/tatthiy