コラムの最近のブログ記事

昨日で中原研究室の前期のゼミが終わりました!今回はこれを機に、前期の中原ゼミを簡単に振り返ってみようと思います。

今年のゼミでは、これまで使っていたコメントシートの仕組みを改善したりと、色々新しい試みを導入しました。

具体的に導入したのは以下の3点です。
1.ゼミのコメントを促す仕組みの改善(去年使っていたコメントシートを紙からデジタルへ!)
2.発表者の内省を促す仕組みの導入!(今年から導入)
3.研究を進める上での「教訓」のデータベース化とTwitterによる配信(今年からの導入)


詳細はこちら!
今年ゼミに導入した「研究室メンバーの内省を促す」3つの仕組み
http://www.tate-lab.net/mt/2010/05/post-177.html

今回はその中でも、2つ目の「内省シート」に関する報告をしようと思います。



昨日は前期の最後のゼミだったので、今年から導入した「内省シート」のデータを少しまとめて、ゼミメンバーにフィードバックをしました!

「内省シート」とは、ゼミの発表者が、発表後に「自分の発表を内省すること」を目的としたシートです。発表者は、発表後に以下の項目を入力します。(ウェブのフォームから入力します)

・最近調子はどうですか?
・今回の発表の出来はどうだったか
・今回の発表の準備はどうだったか
・もらったコメントの中で一番印象に残ったのはだれのどんなコメントか
・自分の次の課題は何か?(「やること」と、「その期日」を入力する)


この中で、以下の3つは、5点満点で自分で点数を入力する仕組みになっているんですね。(自己評価です)

・最近調子はどうですか?(5なら「元気」、1なら「激しく疲れている」)
・今回の発表の出来はどうだったか(5なら「満足」、1なら「不満足」)
・今回の発表の準備はどうだったか(5なら「満足」、1なら「不満足(準備不足)」


毎回発表後にこの点数を自分で入力するので、4月の発表のときと、5月の発表のときで、「調子」「出来」「準備」について自分がどう思っているのかの変遷がわかるというわけなのです。

今回は、メンバーそれぞれのこの点数を集計して、簡単なグラフを作って、フィードバックを行ないました!

実際みてみると、
・最初は疲れていたけど、だんだん元気になる人
・ずっと疲れているけど、発表の出来自体には満足していく人

など、いろいろなタイプがありました。

僕はあんまり変化がなかったですね(笑)。線が2本しかないのは、「出来」と「準備」が同じだからですね。

grafu-tate.png

ちなみに今回は、この点数をもとに以下の賞も発表しました(笑)

「最優秀元気賞」
「しっかり発表できたで賞」
「しっかり準備ができたで賞」
「激しく疲れていたで賞」
「後期は発表がんばるで賞」
「後期は準備がんばるで賞」


まあ賞がでたからといって何もないのですが(笑)、これを機に自分の生活を振り返るきっかけになるのかなと思います。あくまでこれは「自己評価」というのがポイントです。

中原先生からは「点数自体に意味があるわけではないから、この自己評価をみて、自分の生活でかえられるところ、かえられないところを内省するきっかけにしてください」というコメントをいただきました。

これは先生がよくblogなどにも書いている以下の言葉に集約されるかもしれませんね。

「変えられるものを変える勇気を 変えられないものを受け容れる心の静けさを 両者を見分ける叡智を われらに与えたまえ」(ニーバーの祈り)



「内省シート」を取り入れたのは、今年の前期からなので、こうしたフィードバックを行うのは初めての試みでした。うまくいったところもあれば、「もっとこういう項目があったほうがよいな」など、改善点もたくさんみえてきました。

このあたりについては、また改めて記事にまとめてみようと思います。その反省をいかして、後期のゼミも少しまた工夫できればと思っています。



ちなみに昨日は最終日だったので、先生やゼミ生みんなで打ち上げをしました!焼肉を食べつつ、ふざけた話からちょっとまじめな話まで、大いに盛り上がりました。

また少しずつ、前期にやった試みがどうだったかについて報告していければと思います!

○関連エントリー

中原淳ゼミの特徴 プチまとめ2009!
http://www.tate-lab.net/mt/2009/12/2009.html

ゼミで使用している「プロセス重視のコメントシート」を公開しました!
http://www.tate-lab.net/mt/2009/12/post-153.html

僕が中原研で学んだ「先行研究の読み込み」に必要な3つのポイント
http://www.tate-lab.net/mt/2010/04/post-176.html

組織の中で学ぶことは「みんなの問題」&中原ゼミの革新
http://www.nakahara-lab.net/blog/2010/04/post_1685.html

中原研究室のTwitterアカウント
http://twitter.com/nakaharalab

○関連する本

リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)
中原 淳 金井 壽宏
光文社
売り上げランキング: 15240
おすすめ度の平均: 4.0
5 内省し、学ぶ大人なら、この本に正解と結論を求めてはいけない
3 キャリアを「深く考えたい」人は、読んでみては?
3 異なる世代視点からの企業内教育論
4 人の発達は一生続く
3 人材育成理論をまとめた良書。もう一歩踏み込んだ提言を。

「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力
キャロル S.ドゥエック
草思社
売り上げランキング: 14723
企業内人材育成入門
企業内人材育成入門
posted with amazlet at 10.07.21
中原 淳 荒木 淳子 北村 士朗 長岡 健 橋本 諭
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 8519

先日のことですが、六本木で開かれているオルセー美術館展2010に行ってきました!僕は元々あまり美術館にいったりするわけではないのですが、大学院にきてから色々な人についていきつつ、ちょいちょいと足を運ぶようになってきました。今回も友達の誘いで見にいってきました。

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」
http://orsay.exhn.jp/

「印象派」すらよくわかっていない僕に大丈夫かなと思いつつも、こないだ「月と6ペンス」という小説を読んだこともあって、「ゴーギャンいるじゃん!」的な気持ちで鑑賞してきました。(「月と6ペンス」とは、ゴーギャンをモデルに書かれた小説といわれています。)

月と六ペンス (新潮文庫)
サマセット・モーム
新潮社
売り上げランキング: 34213
おすすめ度の平均: 4.5
5 偉大なものを憐れむ贅沢
5 ゴーギャン
5 いわゆるエンターテイメント小説のはしりではないかとー
4 ゴーギャン
5 人間の不可解さに迫った作品でした。

今回は一緒に行ったメンバーの中に学芸員さんがいたので、色々と質問をしながら鑑賞してきました。

これが激しく楽しかったです。

絵が書かれた背景をわかりやすく説明してくれたり、僕のくだらない質問も色々と答えてくれたりするので、一人で観に行くよりも、数倍楽しかったです。

やっぱりわかっている人といくと、「絵と絵のつながり」とか「流れ」が見えるんですよね。これが理解を激しく促進します。

今回一緒にいった人は、ただ「教えてくれる」というわけではなく、「一緒に楽しんでくれる」というかんじが、これまたよかったのかもしれません。これは「一方的に教えられる」というのとはちょっと違った経験でした。(例えば、ピエール・ボナールが書いた「猫」の絵などは面白かった)

美術館とかは、自分よりも詳しい人と一緒にいきつつ、対話しながら見るとかなり楽しめるかもしれませんね。

ちなみに、僕の大学院の同期の平野智紀くんは「対話式鑑賞法」という方法についてレポートを書いているので、興味ある方はご覧になってください。

2009年度鑑賞者研究プロジェクト報告書寄稿レポート「みることによる学び 視聴覚教育理論と批判的メディアリテラシーの視点から」
http://www.acop.jp/archives/2010/05/2009-2.html



今回いろいろ解説とかを聞きつつ、絵を見て思ったことは、絵における「○○派」(例えば、印象派)というのは、ある意味それぞれ「世界をどう捉え、どのように記述するか」という立場のように思いました。(僕なりの理解なので、間違っているかもしれませんが)

世界を忠実に再現しようという人もいれば、そうではない人もいる。
明るさや光を表現したい人もいれば、人の内面を表現したい人もいる。

そうした「捉え方」と「表現の仕方」に対する飽くなき探求・創造の歴史が、「○○派」の歴史と関連するのかなあととなんとなく思ったのですよね。

僕はある意味「研究者も似ているなあ」と思いました。研究者も、いろいろな手法(研究方法)を使いながら、世界を捉え、記述していきます。もちろん、方法論も新しいものが生まれていきますし、新しい方法はいきなり受け入れられるとは限りません。しかし、世界のさまざまな側面を、いろいろな方法を試行錯誤しながら探求するという点において、なんとなくですが、共通点みたいなものを感じることができました。



ということで、今回はかなりいろいろな発見があって満足しました。場の力はすごいなといつも思うのですが、やっぱり同じ絵でもネットの画像でみるのとではぜんぜん違う迫力があるんですよね。また機会を見て、美術館にもいってみたいものです。

ちなみに、今回のオルセー美術館展にはiPhoneアプリもでています(平野くんから教えてもらいました)。ちょっとした音声解説のようなかんじなのですが、行く前にみたらテンションがあがりました(笑)。美術館にいったあとの、振り返りにも有効かもしれません。

8/16までなそうなので、まだ行っていない方はぜひ!

オルセー美術館展2010 iPhoneアプリ
http://itunes.apple.com/jp/app/id367309139?mt=8



関連する本


オルセー美術展2010「ポスト印象派」オフィシャルBOOK ― オルセー印象派ノート
辻仁成
世界文化社
売り上げランキング: 38267
おすすめ度の平均: 4.0
4 絵画と小説の組み合わせが面白い
記念公式DVDオルセー美術館展2010「ポスト印象派」
日経映像 (2010-05-26)
売り上げランキング: 12133
今回紹介する本は「シェアハウス」などに関する本です。この本は、田端で実際にシェアハウスをしている友人(内田洋平くん)からおすすめされた本です。



彼が住んでいる「まれびとハウス」というシェアハウスには何度も行ったことがあるのですが、この独特の面白さや雰囲気の正体はなんなのかはなんとなく肌では感じるもののまだはっきり言語化することができていません。

今回の本は、その僕が感じているモヤモヤを解消したり、最近増えているシェアハウスといった暮らし方をを考える、「1つの助け」になる本といえるのかなと思います。

---

本書は「ルームシェア」や「シェアハウジング」といった、他人と暮らす若者たちを対象にインタビューをした内容を中心に書かれています。

まずは目次をみていただきましょう。

第1章 家族と暮らすか一人で暮らすか
第2章 シェアとは何か 準備編
第3章 シェアのきっかけと魅力 証言編1
第4章 シェアへの不満と困難 証言編2
第5章 共用スペースと個室の意味 証言3
第6章 シェアのことがわからない 疑問編
第7章 新しい住まい方の模索 展望編
終章 公共性と親密性の再編成

これを見てもわかる通り

・シェアハウスってなんなのよ?
・なんでやっているの?
・どうやって生活しているの?


といった素直な疑問にひとつずつ答えている本といえるでしょう。

色々外から気になることにも踏み込んでいて、「異性の友だちを連れてきて泊めたりしていいの?」といった素朴に気になる疑問に答えるべく、各シェアハウスがどういうルールにしているのかなどが書かれています。

インタビューも面白いですし、第7章の「新しい住まい方の模索」も面白いです。ここでは、海外のコレクティブハウジングや、コープ住宅といった例を紹介しています。この本はシェアハウスの大枠を捉えた本といえるのかなと思います。

---

さて、ここからは私の勝手な意見になります。

この本はすごく面白いしまとまっているけれども、いま私がたまにお邪魔している「まれびとハウス」などの例をみてみると、この本に書かれているシェアハウス的な生き方より少し先を行っているような感覚があります。

この本には、シェアすることの魅力として、

・節約志向
・快適志向
・家族という役割を超えて


ということが書かれているのですが、
僕が通っているシェアハウスには、

・創造志向

というか、「ここから新しいつながりが生まれて、いままでにないものを生み出すのだ」という気概を感じるような気がします。

その「創造をつくる土台としてのシェアハウス」というのでしょうか。そういう側面はこの本には書かれていない部分であり、今後大事になる部分なのかなあと思いました。

まあ勝手な妄想かもしれませんが(笑)

もちろん、これは僕が行っている場所だけに限ったことなのかもしれません。しかし、シェアハウスにおいては、住民を中心としつつ、多様な人が出入します。なにかイベントごとを行う場合には、そのトピックやゲストにあわせて、ゆるやかな志向性をもちつつも、多様な人が集まり、対話を繰り広げます。

こうした「何かが生まれていく予感」みたいなものがシェアハウスにはあって、そういう部分に焦点を当てていくことも今後は大事なのかなと思いました。

うーん、個人的にはまだうまく考察ができないないのですが、そんな予感があるよということで(笑)

いずれにせよ、この本はコンパクトに内容がまとまっており、とてもおすすめの1冊です。

最近シェアハウスってよく聞くけど、なんなんだろうと思っている人にはかなりおすすめです。

▽以前書いたシェアハウスに関する記事

シェアハウスで感じた「知が生まれる予感」
http://www.tate-lab.net/mt/2010/03/post-168.html

シェアハウス住民に聞いてみた「シェアハウスにまつわる6つのトピック」
http://www.tate-lab.net/mt/2010/03/post-166.html

▽参考リンク

まれびとハウス
http://www.mare-bito.net/blog/

▽シェアハウスに関する別の本




研究をしていると、他人に自分の研究についてコメントをもらったり、自分がだれかの研究にコメントする機会が多くあります。コメントは、1人では気づかない新しい解釈に気づいたり、研究の足りない点、発展させられる点に気づくことができます。

科学者っていうと、なんとなく一人で研究するイメージがありますが、実際はかなり頻繁に協同で推論を作ったりしていて、それが科学的発見にもつながっているという話もあったりします。(詳しくはまた記事をあらためて書こうと思います。巻末に本を紹介しました)

このように「コメント」はとても大事なので、せっかくなら自分も他人の発表に対してよいコメントをしたいですよね。

じゃあどうしたらよいコメントができるのか?

今回はこれについて僕が実践している方法の1つを紹介できればと思います。もちろん色々あると思うので、なにかみなさんがやっている方法などがあれば教えてください。

僕がやっているのは「先生のコメントを予測して、答え合わせして、内省する」というサイクルを回すという方法です。具体的には以下のサイクルを回すイメージです。

1.コメントの予測
2.答え合わせ
3.当たりはずれの中身を内省


以下、詳しく説明します。



いいコメントをするためには、やっぱり「いいコメントをしている人」のマネをするのが一番かなと思います。例えば、指導教員や、先生たちなどですね。

じゃあマネをするためにはどうしたらいいか?

これは僕の直感で恐縮ですが「その人たちのコメントを聞いているだけ」ではマネできないと思うんですよね。

そこで何をしているのかというと「予測」なんですよね。

だれかの発表を聞いたら、必ず指導教員や他の先生などが「その発表に対してどんなコメントをするか」を「予測」します。

「この先生ならこういうことをいいそうだ」
「このあたりがつっこまれるんじゃないのかな」

という自分なりの仮説みたいなものを必ずつくります。まあ単純に自分がコメントするならなにをいうかでもいいんですけどね。

そしてその後「実際にその先生などがどんなコメントをしたのか」を聞いて、答え合わせをするんですよ。

「あー、やっぱりこういうところが気になるのか」
「あー、こういう角度でコメントすることもあるのね」

みたいなかんじですね。

当たりはずれだけではなく、ちゃんとその理由も吟味するのもポイントです。このサイクルを何度も何度もまわします。これをすると、自分の研究発表の機会以外でもかなり勉強になるんでおすすめです。

もう一度整理すると以下のサイクルになりますね。

1.コメントの予測
2.答え合わせ
3.当たりはずれの中身を内省

このサイクルをまわしていくと、自然と「自分が思うコメント」と「先生がいうコメント」が近づいてくるんですよね。「やっぱりそこが気になるよね」とか「やっぱりそう言われるか」と思うことが多くなってくることを実感できます。

こういう感覚を大事にしながら、他の人の研究にコメントをすると、あんまりはずしたコメントをいうことはなくなるような気がします。研究のポイントになるような部分に着目できるようになってくるかんじです。



いかがでしたでしょうか。今回は僕が実践している方法の1つを紹介しました。

おそらくポイントとしては、だんだん他の先生とかが言うコメントが予測できるようになったら、「予測した上でさらに違う角度からコメントする」ということが大切なのかもしれませんね。先生がいうことがわかるならば、あえて違うことを言うのも大事かもしれません。

こんな方法を紹介しておきながらも、やっぱりよいコメントをするのは難しいです。よいコメントをするためには、研究領域に対する知識や、発表者の研究内容を理解する力なども必要になりますよね。色々な角度から練習が必要だと思いますが、今回はその1つを紹介しました。

みなさんも何かよい方法があったら教えてくださいね。

○補足

科学者が協同で推論を行っているという話は、こちらの本の話をちょっと書きました。こちらはまたあとで詳しくblogで書ければと思います。

Dunbar, K. (2000). 孤独な科学者という神話をこえて: 科学における分散推論と科学的発見. 植田一博・岡田猛(編),
協同の知を探る: 創造的コラボレーションの認知科学 (pp. 36-39). 東京: 共立出版.


どうでもいいことかもしれませんが、本日でとうとう大学にあるジムに通い始めてから1年が経ちました!

gotoImage.jpg

今日はこの1年間のジム体験を少しだけご紹介できればと思います。ジムの話については、今後も「マッスル院生への道」として、シリーズ化したいと密かに思ってます(笑)

今回は

・どこのジムにいっているのか?
・なぜジムにいきはじめたのか?
・ジムではどんな運動をしているのか?
・で、筋肉はついたのか?


についてご紹介しようと思います。

○どこのジムにいっているのか?

うちの大学には「御殿下記念館」なるものがあります。そこにジムがあり、学生は一回300円で使うことができます。大学内にあるので、研究室から約5分という素晴らしい立地です!

御殿下記念館
http://www.undou-kai.com/goten/

料金の一回300円は意外とバカにならないんじゃないかという話もありそうですが、そこは「1年パス」的なものがあります。

しかも、1年パスの値段は、破格の「8000円」という安さです!
(よくこの話をすると、他のジムだと一ヶ月も通えないのでは?と言われます。)

まあもちろん安いので、おしゃれできれいなジムと環境を比べてはいけません(笑)。
でも学生には十分な環境と思われます。

○なんでジムにいきはじめたの?

みなさんの想像通り、大学院生は普通にしていたら運動する機会は全然ありません。「長時間PCを前に、ずっと座っていたりする」、そんな生活をしていると、激しく肩やら腰やら目などがやられます。

そんな環境はまずいので、なんとなく運動したいなあと思っていたら、お隣りの研究室で学年がひとつ下の岡本さんがジムに通っていたので、それに便乗して通い始めたというわけなのです。

(まあきっかけ自体は結構色々あって、「神戸大学の金井壽宏先生とお会いしたときに、とてもお忙しい人なはずなのに、あまりに血色がよいことに驚き、それを目標にしたいと思った」とかもありますw)

元々小さい頃から野球やサッカーなどをしていたこともあり、運動は好きなんですが、どうもジムっていうのは最初慣れなかったなんですよね。

というのも僕としては「野球とかサッカーに熱中しているうちに、結果的に筋肉もついている!」的なことになれていたので、「ジムにいく」っていうのはなんとも味気ないかんじがしたのですよね(笑)。
でもいまは完全に慣れました。

○ジムではどんな運動しているの?

ジムではだいたい以下のメニューをやっています。

・有酸素運動(バイクを20分程度)
・ストレッチ
・筋トレ(胸筋、背筋、腹筋、足腰系)


トータルで1時間といったかんじですね。
基本的にジム中はiPodを聞いています。

普通に音楽も聞いていますが、「英語のリスニング」とかをしていると、いつもより2割増で「俺、いま自分磨いてるやん!」という気持ちになれます(笑)

理想的には週3日行きたいのですが、なかなかそうもいかないので、2日だったり、1日だったりするときもあります。毎回だいたい18時から19時くらいにジムにいき、1時間くらい運動して、学食を食べるというかんじの生活ですね。

朝早くからちゃんと研究出来ていたり、忙しくないときにはそのまま帰りますが、やることが残っている場合は、また研究室に戻り、終電までいたりします。

○で、筋肉はついたのか?

僕は元々細いので、外から見るとそれほど変わったかんじがしないと思うのですが、自分的には満足いく結果になっています(笑)。

つまり、外からみて「君、筋肉あるねー」的なことを言われるほどには全然なってないと思いますが、「自分の中のビフォーアフター」は確実に実感できるかんじですね。

よくジムの効果は三ヶ月くらいで目に見えてくるとかいうと思うのですが、一ヶ月くらいでも、ほんの少しですが変化を感じるようになります。

さらに継続していくと、お風呂に入る前の鏡とかをふとみた瞬間に「あれ、なんか変わったか」と気づく瞬間があります(笑)

さすがに1年くらい通うと、昔ジャストサイズできていたシャツがきつくなってしまうなど、明らかに変化の実感を得ることができます。「太ってズボンが入らなくなった」とかとは、一味違った喜びがあると思います(笑)

○まとめ

さて、今日は僕のジム体験を少しだけご紹介いたしました。

ジムに行くことは、「見た目の筋肉をつける」というよりも、どちらかというと単純に「体を動かすと気持ちいい」ということが大きなモチベーションになっています。それを続けていたら結果的に筋肉もついていたみたいってかんじでしょうか。

あとはやっぱり、がんがん研究したりするためには「体力勝負」の側面も大いにあるので、そのためにいっているというのもありますね。

なかなか研究が忙しくなると行く回数が減ってしまうんですが、今年もなんとかこの習慣を続けていきたいなと思っています。

「これから鍛えたい!」とか思っている人になにか少しでも有意義な情報を提供できるように、これから少しずつまた記事を書きたいなと思っちえます。

○関連する本

別にこの本に触発されたわけではないんですけどね(笑)でもこの本、評判いいですよね。



最近いろいろな人にお会いすることが多いのですが、特に教育系のNPOや企業の方に会うことが多い気がしています。

今回はせっかくなので、個人的に最近気になる団体の一部を簡単にまとめておこうと思います。

いたって個人的なまとめなので、あしからず(笑)またいろいろ追加したりしたいと思っています。

○カタリバ
http://www.katariba.net/

NPOカタリバは高校と連携し、生徒と先輩のナナメの関係によるキャリア教育プログラムを実施しています。ナナメの関係で誰かにあこがれ、行動につなげる。カタリバはそんなきっかけを作り続けます。

高校生に対して、大学生というちょっと先行く人、すなわちナナメの関係を重視したキャリア教育をしている団体でしょうか。酒井穣さんのblogにも活動が紹介されていました。

酒井穣さんのblog:カタリバという活動がある。
http://nedwlt.exblog.jp/14525261/

○道塾
http://www.dojuku.com/

ひとりの人間が、人生をしっかりと生き抜くためには、自ら学び、自ら選び、自ら決める意思の力が必要です。
受験勉強を通し、塾生にそのような力を養ってもらいたい。それこそが、「道塾」の理念です。

勉強を教えるのではなく、「学び方を教える」というのがポイントのようですね。

○PlusT
http://www.plus-t.jp/

教育現場における課題は,学習環境と理想像とのギャップにあると考えます.現在の学習者における学習環境では, マス・サービスが乱立し,また個別性が低く,自分にあった学習環境の選択は,困難を極めます.
我々は,明確な目標を達成するための理想的な学習環境の提供を目指します

こちらは「学習コーチ」というのがポイントのようですね。インストラクショナルデザインの話が紹介されています。

○わかもの科
http://www.wakamonoka.net/

「わかもの科」プロジェクトとは、大学生が高校生に様々なプログラムを提供することを通して、身の回りや社会にある様々な問題を、高校生が自分たちで考える「きっかけ」を作っていこうという活動です。

こちらも高校生を対象に、「新しい学び×市民性教育×新しいキャリア教育」という3つを対象に活動しているようです。

○ドテラ
http://www.yononaka-net.com/mypage/saikyo/03.php

学校支援本部で集めた学生ボランティア(略称「学ボラ」、学生だけではなく社会人、フリーターやニートも含まれる)が、土曜日や夏休みに希望する生徒に勉強を教える活動のこと。学校支援本部が学ボラの募集を行い、年間計画に基づき組織的に運営を行っている。

こちらは和田中の活動でしょうか。生徒にとっても、学生ボランティアにとっても意味のある場になっていそうですね。

---

本当にいろいろな活動がありますねえ!それぞれについて詳しく知っているわけではないので、関係者の方とお会いしたらまた詳しくいろいろ聞きたいなと思っています。

またいろいろ整理してみようかなと思います。

先日、「協調学習」に関する勉強会の1回目を行いました。この勉強会は中原研究室のM2である我妻さん、福山君が中心になって開催してくれています(お疲れさまです!)

この勉強会では「協同の知を探る」という本を読んで、ディスカッションするというかたちで進められています。この本自体は、個人的には何度も読んだ本ですが、あらためて読み直してみたり、みんなとディスカッションしてみることであらたな気づきが多くありました。






この本の狙いは「コラボレーションという活動の性質やメカニズム、すなわち協同が生み出す効果や協同が成功するための条件をできるだけ科学的に議論すること」です。

私たちはともすると、なんとなくナイーブに「多様な人たちがコラボレーションすると、いいことが起きそう」という思いがちです。しかし、それが本当か?そういうことが起こりうる条件とはなんなのか?ということを様々な論文の知見を見ながら検討していく本となっています。

この本の中にも紹介されますが、「本当に協同が効果的ななんかいな!?」ということを考える上で「合議の知を求めて--グループの意思決定」という本はかなり示唆に富んでいます。



(この本は、僕が学部時代に「協調に関することがやりたい」といったら、学部時代の指導教員である鈴木宏昭先生に最初に進められた一冊でもあり、懐かしい気持ちになりました。)



この本をもとにディスカッションをしたのですが、いろいろ面白いポイントがでてきました。僕が個人的に面白いなと思った点を、箇条書き的に記しておきたいと思います。

・協調学習をすると「何が効いて」、「何に効果があるのか?」についてもう一度詳細に検討する必要がある?
→ペアの組み方、会話の内容、バックグラウンドの共有

・ゴールが「創発」なのか「意志決定」なのか「理解」なのかによっても、そのプロセスは異なるのではないか?

・協調の成果は「グループレベル」で検討すべきか、「個人レベル」で検討するべきか?

・協調学習をうまく引き起こすための方法は議論されているが、個人が協調学習をうまくいかすための協調スキルみたいなものはないのか?

・協調学習におけるフリーライダーは、本当に何もしていないのか?何をもって怠惰とするのか。実はモニター役として活躍している?




この本を読んで、「協同の知」というのは、非常に魅力的なテーマでありながら、非常に複雑な要因が絡まり合っていることもあり、なかなかちゃんとした知見をつくることは難しいということをあらためて感じました。

しかし、なんとなくですが、「いまだからこそできること」も非常に多くあるのではないかということもあらためて思いました。

この勉強会を進めていきながら、今後どういうアプローチで、どういうことを研究・実践していけばいいのかの糸口をつかめればと思っています。また勉強会の後にblogを書ければと思っています。


先日たまたまこの動画をみつけました。




この動画は、TEDカンファレンスのプレゼンテーションです。TEDの説明をwikipediaを見ながら説明すると、

TED(Technology Entertainment Design)は、アメリカのカリフォルニア州モントレーで年一回、講演会を主催しているグループのことを指します。

この講演会は、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物が講演を行なうことで有名です。元アメリカ大統領のビル・クリントンをはじめ、さまざまな著名な人物が講演をしています。(この講演会は、参加費が驚くほど高いことでも有名です。)

TEDのサイトにいくと、プレゼンテーションが無料で閲覧することができます。この動画もそのひとつで、日本語の字幕がついています。



今回ご紹介した動画は「ダン・ベットナー:100歳を超えて生きるには」です。

この動画では、
世界中の長寿者が元気と活力のある生活を送っている社会、「ブルームーン」を研究しているグループが、「長寿の秘訣」について話をするという動画です。

動画の中では3つの地域を紹介するのですが、その1つに「沖縄のある島」が紹介されます。

ここでは、長寿者たちが若者とかわらないくらい元気に過ごしており、その秘訣について紹介されます。

例えば、
・腹八分でご飯をたべる
・豆腐をよくたべる

といったことです。

しかし、もっと重要なことがあるとダン・ベットナーは主張します。
それが「生き甲斐(ikigai)」です。



彼は「生き甲斐(ikigai)」を、こじゃれた表現で紹介します。

原文を紹介すると以下になります。

Instead there is one word that imbues your entire life, and that word is "ikigai." And, roughly translated, it means "the reason for which you wake up in the morning."

後半部分を訳すると、

「生き甲斐(ikigai)」をおおざっぱに訳するならば「翌日目覚めるための理由」である。

と述べています。

アメリカでは、人生は「バリバリ働く時期」と「引退後」という2つの時期にきっぱり分かれるのだそうですが、この島には「引退」という言葉はなく、その代わりに「生き甲斐」という言葉があるということを説明します。

ここに住んでいる人たちに話を聞くと、
「翌朝目覚めるための理由」をすぐに答えてくれるそうです。
その理由はさまざまです。

・102歳の空手の導師の場合は、空手道を発展させること
・100歳の猟師にとっては家族のために週3回、魚をとってくること

このように、この島の人たちは、
生き甲斐を持って生きることで、毎日が充実し、
その結果として長寿につながっているのではないかということでした。




これはとても面白いなと思うと同時に、少し考えてしまいました。

僕には

「目覚めなくてはならない理由」(義務)

はあるけれど、

「目覚めたいと思える理由」(内発的な動機)

はほんとうにあるのかな?ということです。

これは難しいけど、なかなかいい問いかけなのではないかなと思います。

この動画には、他にも長寿の地域に共通する特徴について説明しています。また、プレゼンテーションがうまいので、見ていてとても面白いです。

こういうコンテンツが無料で見られるのはなかなかすばらしいなと思います!

みなさんもこの動画をきっかけに、少し生活を内省してみてはいかがでしょうか?



今回は今年中原研究室に導入した「研究室メンバーの内省を促す仕組み」についてご紹介させていただきます!

具体的には「ゼミ」における工夫です。ポイントは3つあります。

1.ゼミのコメントを促す仕組みの改善(去年使っていたコメントシートを紙からデジタルへ!)
2.発表者の内省を促す仕組みの導入!(今年から導入)
3.研究を進める上での「教訓」のデータベース化とTwitterによる配信(今年からの導入)


昨年度は、紙のコメントシートのみを使っていたのですが、今年はそのアイデアをベースに、また改革をしてみました!

今回はその3つのポイントについてご紹介させていただきます!

1.ゼミでのコメントを促す仕組みの改善(去年使っていたコメントシートを紙からデジタルへ!)

ゼミコメントシート.jpgのサムネール画像

以前このブログでも紹介したのですが、中原研究室ではゼミのときに「コメントシート」を導入しています。
このコメントシートは、発表中にメモを取り、発表が終わった後に、発表者に手渡すというスタイルで実施しています。
(昨年度のコメントシートはこのWebで配信しています。文末にリンクを貼りました)

コメントシートの大きな目的は
「ポジティブな意見を伝えよう!そしてのびのびゼミをしよう!」
ということです。

このコメントシートはキャロル・デュエックさんの「しなやかマインドセット」という発想を応用し、「プロセスに対してコメントすること」を重視しています。

昨年度はこれを一年間使っていたのですが、コメントシートが「紙」であることから以下のような問題点がありました。

・紙なので、コメント内容がコメントした人ともらった人しかわからない(共有の問題)
・紙なので、振り返るときにシートがどこにいったのかわからなくなったりする(内省の問題)


だれがどんなコメントをしているか共有できないことで、「コメントスキルの育成」につながらないということや、みんながどのようなことを考えているかがわからなくなってしまいます。また、自分が何をコメントしたのかも、紙を渡してしまうとわからなくなってしまうのですよね。

さらに、もらった方も手書きのシートはうれしいのですが、実は管理が大変だったりします。振り返るときに「どこにいったっけ・・・」となったり、紙を持ち歩かないと「いつでも見直す」ことはできません。

そこで今年は「コメントシートをWebからフォームで入力する」という形式にかえました。
システムを一から作るのは大変なのでGoogleのサービスを使って「フォーム」を作りました。
これはとても簡単ですし、便利です。

これによって以下のことができるようになりました。

・他の人がどんなコメントをしているかを参考にすることができる
・コメントは全てデータになるため、PCまたはネットにつながる環境があれば常に参照できる


やはり面白いのは「他の人のコメント」です。

・「やっぱりみんな同じところにひっかかるんだなあ」
・「ああ、こういう発想は僕にはなかったな」
・「この人、いいコメントするなあ」


というかんじがします。以前は他の人のコメントを見ることができなかったので、かなり新鮮です。
これが1つ目の改善です。

2.発表者の内省を促す仕組みの導入!(今年から導入)

内省シート-1.jpg

これは新しい試みです!
昨年度までは「コメントシート」しか導入していなかったので「聞き手がコメントする機会」は増えたのですが、「発表者がそれをどのように受け止めるか?」「次の発表にどういかすか?」の部分は特に何もしていなかったのですよね。

その問題としては「いろいろコメントをもらったたけど、次のアクションにつながらない」ということがあるのではと思います。

そこで今年はコメントシートと同様に、発表者もWeb上で「内省シート」を導入する仕組みを導入しました。こちらも同様にGoogleのサービスを使っています。

・今回の発表の出来はどうだったか
・今回の発表の準備はどうだったか
・もらったコメントの中で一番印象に残ったのはだれのどんなコメントか
・自分の次の課題は何か?(「やること」と、「その期日」を入力する)


といった項目があります。

これを入力することで、今回の発表について内省し、次になにをするのかということを明確にしていきます。
つまりこことでは、「次のアクションへつながる内省」を促すことを目的としているのです。

3.研究を進める上での「教訓」のデータベース化とTwitterによる配信(今年からの導入)

中原研究室 (nakaharalab) on Twitter.jpg

これも新しい試みです!

今年はコメントシートの項目の中に
「発表を聞いていて気づいた研究に関する教訓・気づきを入力して下さい」
という項目を設けています。

これを導入したのは以下のような理由です。

・他者の発表を聞くことによって、自分自身の学びにつなげること
・発表を他人事ではなく、自分事として捉えること
・「研究についての教訓」という共同体の知をデータベース化していくこと


ここで入力した内容は中原研究室のTwitterアカウントで配信しています。

・ゼミのメンバーが常に教訓を意識することが出来るようにすること
・研究に関する教訓をオープンにすること


という理由からです。

中原研究室のアカウントをフォローしておけば、時々研究についての教訓が流れてくるので、常にそれらを意識することができます。

また、こうした知見は研究室の中で持つだけではなく、みんなで共有した方がメリットが大きいのではないかと思います。そうした理由からTwitterで知見をオープンにしています。


例えば、以下のような教訓が公開されています。

「なぜ?今?この研究なのか」という問いに答えられるようにする。自分がこだわりたい部分、外せないものは何なのか、考える。 by @masahiro_sekine

自分が「何屋」になるのかは難しいけど重要な問い。これを決めるのが大変だけど、決めるといきなりラクになる。捨てる力かな。by @tatthiy #nsemi1

新しい研究のレビューを始める時は、何をレビューするのかを考えることがかなりのウェートを占める。 by@fumituki85 #nsemi1


興味がある方はこちらをフォローしていただけますと幸いです。

中原研究室のTwitterアカウント
http://twitter.com/nakaharalab

まとめ

さて、今回は今年中原研究室に導入した3つの仕組みを紹介いたしました。

中原研究室は、教育・学習に関するテーマで研究しているので、それならやっぱり自分たちの学習環境もイケているものでなければ!と考えています(笑)

そこで毎年いろいろな方法を試しては改善というかたちで進めています。こうしたアイデアは僕たち学生が中心になって導入しています。中原先生がこうした活動を奨励してくれているんですよね。

「自分たちの環境を自分たちでつくれること」

これは「どんな仕組みを導入するか」ということと同じくらい大事なことかなと思います。

この仕組みを導入することでどんな変化が起こったかについてはまたここで紹介していければと考えています。

みなさんの研究室ではなにかこうした仕組みを導入していますか?

こういう知見をみんなと共有していけると、面白いことが起こるのではないかと思う今日この頃です。


▼関連書籍

・内省に関しては中原先生のリフレクティブ・マネージャーが面白いと思います。
・また、コメントシートを作る上では、デュエック先生の理論を意識しています。



▼昨年度の中原ゼミに関する記事


中原淳ゼミの特徴 プチまとめ2009!
http://www.tate-lab.net/mt/2009/12/2009.html

ゼミで使用している「プロセス重視のコメントシート」を公開しました!
http://www.tate-lab.net/mt/2009/12/post-153.html

▼中原先生のblogの関連記事

組織の中で学ぶことは「みんなの問題」&中原ゼミの革新
http://www.nakahara-lab.net/blog/2010/04/post_1685.html

中原研究室のTwitterアカウント
http://twitter.com/nakaharalab
さて、今年の中原研ですが4月からゼミが始まりました!すでに3回のゼミが終わりました。

ゼミでは、自分が発表するときだけではなく、人の発表を聞いたり、コメントすることで学ぶことがとても多いです。

今年はゼミで学んだ研究の教訓・気づきなどもこのブログで紹介していければと思います。



今回テーマとするのは「先行研究の読み込み」です。「先行研究を読む」というのは研究において基本中の基本かもしれません。しかし、とても奥の深い活動です。

今回は中原先生の言葉をもとに、先行研究を読むときに大事な3つのポイントを整理してみようと思います。そのポイントは以下となります。

1.先行研究の内容を「わかること」
2.先行研究の論文間の関係を「整理すること」
3.先行研究を「批判すること」


それぞれ説明していきましょう。

1.先行研究の内容を「わかること」

まずなんといっても「先行研究の内容を1本ずつ理解していくこと」が大事です。当たり前なのですが。

自分が今読んでいる文献では、

・どんな問題を扱い
・どんな方法でアプローチしたのか
・そして、どんな結果がでたのか
・その意味・インパクトとは何か?


等を整理していきます。中原先生は10行程度にまとめるとのことです。
まずはこのようにして1つずつ読んでいきます。
これが基本です。

2.先行研究の論文間の関係を「整理すること」

次にやることは、「論文間の関係」を理解し、整理することです。
このフェーズでは、先ほどのように1本ずつの論文をバラバラに捉えるのではなく、論文同士の関係を整理することが大事です。

・この論文とこの論文は、この点で似ている
・この論文とこの論文は、この点が違う


こうしたことを行うことで、「整理する軸」を見つけていきます。
この軸が見つかると、しめたものです!

・この領域ではこういうことに興味関心があるのか
・一方で、こういうアプローチはだれもとっていないのか


というように、これまでの研究が整理できるだけではなく、自分がやるべきことがそこに見えてきます。

3.先行研究を「批判すること」

最後にやることは「批判すること」です。
これは先ほどの最後の部分(自分がやるべきこと)に関連するかもしれません。

要は、論文間の関係を整理しただけでは、「じゃああなたは何をやるの?」という問いに答えることはできません。

その問いに答えるために「批判的に読む」ということがポイントになるかと思います。
「批判する」というのは、だめな部分だけではなく、よいところももちろん見ていきます。

ここでやるべきことは、1.2の作業を行うことで出来上がった「自分の研究領域の地図」に、「自分を位置づける」という作業かもしれません。

「あなたはだれと近いのか?」
「あなたはだれと遠いのか?」

批判的に読むことによって、そうした距離感がわかってきます。

それらを行うことで、自分の「位置」、すなわち、「自分が研究すべきこと」が少しずつ見えてくるのかなと思います。



今回紹介した3つのポイントは、あくまで私の領域に関するものなので、他の領域だと異なるかもしれません。また、もう少し追加すべきこともあるように思うのですが、とりあえず3つのポイントとしてまとめてみました。

こうやってblogにまとめてみると、当たり前のことのように見えるのですが、僕自身も「先行研究をちゃんと読む」ということをやるのは苦労しました。

先生が言う「先行研究を読んで、まとめなさい」ということの意味がよくわかっていなかったのだと思います。

「読んでまとめる」というのは、「先行研究の内容を理解し、関係を整理し、批判すること」ではないかと思います。

これを常に頭の片隅においておくことが大事かもしれませんね。

今後も少しずつ研究の進め方についての気づき等をまとめていければと思います。

▼関連する本

中原先生の本と、河野先生の「論文の書き方」の本をのせておきます。

河野先生の本でも、「批判的に読むこと」の大切さがしっかり書かれています。
本文では「テキスト批評」のやり方として紹介されています。
この本は安いですが、重要なポイントがしっかりまとまっていておすすめです。




フィードメーター - tate-lab - 教育・学習について研究する院生のblog





最近のブログ記事

シェアハウスで感じた「知が生まれる予感」
先日、友人のシェアハウスのオープニングパ…
サードプレイスコレクション2010の取材記事が掲載されました!
1/23に実施したサードプレイスコレクシ…
Twitterの教育利用は、「ゆるふわ感」をいかに殺さないでおけるかが肝!?
今日は津田さんの「Twitter社会論」…

「ワークショップ」の売れ筋本



Amazonのおすすめ