リーダーシップ教育に関する文献を読んでいるときにでてきた一文がとてもいいなと思いました。引用元は「The Handbook for Student Leadership Development」です。

the goal of most leadership programs is for students to become active practitioners of leadership, not just passive consumers.

非常にシンプルな言葉ではありますが、常に意識しておくべき言葉だと思います。

学習者がよりよく学べるための学習環境をつくりこむことは大切ですが、ユーザーへ単にサービスするだけで「消費者として扱ってしまう」というのは、本来の目的からずれてしまうことになります。

さらに過剰なサービスは、「なんでこれをしてくれないの!?」というかんじでかえってモンスター消費者になってしまうことを助長してしまう可能性すらあります。

学習者自身の「力強さ」を損なわないけど、「何もしないわけではない」という感覚は難しいですが、そういう環境をつくることが大事になりますね。

■参考書籍

こちらの書籍のなかで「大学生のリーダーシップ教育」に関する章を書いておりますのでよろしければご覧下さいませ。

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