課題の提出が遅れるメカニズムと解決策について考えてみた


「課題の提出が遅れた!」というのは学生にとって非常にあるあるなのではないでしょうか。社会人にとってもどきっとする話題かもしれません。ぼくもどちらかというとギリギリにやるタイプの人なので気持ちはよくわかります。

今回は「提出遅れがなぜ起こるのか」「起こらないために何をしたら良いのか」について自分なりに考えてみたことを書いてみようと思います。

まず提出遅れが起こる一番の原因は結局のところ「スタートの出遅れ問題」なのではないかと思います。最初に手をつけるのが遅いことで、課題を進める上での深刻な問題が引き起こり、締め切りに間に合わなくなるということです。具体的に想定できる深刻な問題は3つです。

1.課題に取り組む時間が長くなる
・課題や授業の内容を忘れてしまうので、資料を見直したりする時間が増える
・困ったときに人に助けを求める時間がとれないのでひとりで抱えるしかない

2.見積もりが不正確なのでスケジュールが立てられなくなる
・課題が具体的にどのくらいの時間がかかるかわからないので予定が立てられない

3.間に合うかなという焦燥感のなかで過ごすことが増えてしまう
・課題やっていないという後ろめたさや焦燥感のなかで課題に取り組むので集中できない

このように「初動が遅い」ということで「時間がかかり、予定が読めなくなりなり、あせる」という悪循環にはまっていくわけです。

ではなぜそもそも「スタート出遅れ問題」が起こるのでしょうか。それには3つの理由があると思います。

1.課題についての考え方の問題(そもそも)
・初動の遅れが深刻な問題につながることに気がついていない
・完璧主義傾向がある(中途半端にやれない・他者に見せられない)

2.課題に対する自分なりの意味づけの問題(なんで?)
・「なぜこの課題に取り組むのか?」の自分なりの意味づけができていないので後回しになる
・授業を通して何を得たいのか、どんな自分になりたいかが不明確

3.時間の確保に関する問題(いつやるの?)
・課題が出された直後にとりかかる時間を取っていない
・課題に取り組む時間を確保できていない
・締め切りに間に合えばよいと思っていて、「自分なりの前倒しした締め切り」を設定できていない

おそらく「そもそも」初動の遅れがこういうことにつながるということに気がついていなかったり、完璧主義ゆえに中途半端に手をつけるのがいやというパターンがあるのではないかと思います。できていないのを人に見せるのもいやなので、どんどん問題を抱えてしまうという傾向もあるかもしれません。

次に「なんでこの課題をやるの?」という自分なりの意味づけができていないケースも多いと思います。「出されたからやる」という受け身の姿勢では「あとでやればいいや」となりがちです。

最後に、結局のところ「いつやるの?」というスケジューリングに問題があると思います。課題に取り組む時間を確保できていなければ、当たり前ですがどんどんあとまわしになってしまうのです。

これらを踏まえ、解決策を考えてみました。要は以下ができていれば大丈夫ということになります。

1.初動の遅れが全ての原因であることを知る
2.課題をやることについて自分なりの意味づけをする
3.課題をいつやるのか時間を確保する

まずこの文章を読んで「初動の遅れ」が全ての原因であることを知ります。その上で、「自分なりの課題の意味づけ」をする必要があります。

そのためには、要は「なりたい自分に近づいている!」という感覚を得ることが大切ではないかと思います。「自分はこの授業が終わった後にどんな状態になっていたのか?」や「こんな大学生になれたらいいな」というワクワクする目標を立ててみて、この課題がそこにつながっているという感覚を得えます。

なので、まずは「自分はどんな人になりたいのかな?」ということを考えてみるといいでしょう。一人で考えるだけでなく、友達と話してもいいかもしれません。また、教員や先輩に「こういう力はどういうときに使えますか?」などを聞いてみてもよいかもしれません。

次にやることは、課題が出されたら完璧でなくていいので、まず最初にざっくりと課題に手をつけて、締め切りも少し前倒した日程にしておくことです。具体的なステップは以下です。

1.課題がだされてなるべく早い段階で一度課題に手をつけて以下の3つを考える

  •  (1)どのくらい時間がかかりそうか
  •  (2)何がわからないか(他者の助けが必要そうか)
  •  (3)いつ時間を確保するか、を決める

2.定期的に課題をだされるのであれば「何曜日のいつはこの課題のための時間」と最初から決めておく

3.困ったときに他人に聞けるように、友達と一緒に空きコマを使って課題をやる

  • 助けてくれる人(先輩など)の空いている時間も事前に確認

4.「最低限提出できるもの」を一日前につくっておく

5.提出日は手直しをするくらいにしておき、提出時間の2時間前を「自分締め切り」としておく

最初のうちは「自分がこの作業にどのくらい時間がかかるか」という見積もりがたいてい甘いです。自分で「1時間かかる」と思ったら「1.5倍」くらいの時間を確保しましょう(1時間30分)。そして、毎回自分が課題にどのくらい時間がかかっているかを記録しておくことも大事です。

こういう流れを作れるように意識してみると、締め切りよりも早く、質の高い課題を提出できるのではないかと思います。

いかがでしたでしょうか。なんとなく起こってしまう「仕事の遅れ」も、こうやって考えてみるとわりとシンプルな現象であり、ちょっと意識すればできそうな気がしてきませんか笑?

これらを意識して「短い時間で、計画通り、気持ちよく」課題に取り組んでいけるようお互いがんばっていきましょう!

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