高校生300人に、大学生300人が論理思考を教える?:立教大学経営学部の授業体験を実施しました


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先週のことになりますが、立教大学経営学部の授業の一環で、約300人の高校生に対して、約300人の大学生がグループにわかれて「論理思考を教える授業」を行いました。

この企画は今年で3年目になります。経営学部では秋学期に「論理思考について学ぶ授業」(1クラス約30名)があります。11月くらいまでは自分たちが学んでいくのですが、12月に入ると「論理思考を学ぶための授業」を自分たちでつくりはじめます。

この授業で教えている論理思考の要素は以下の3つなのですが、それを「高校生が理解しやすい文脈」にしつつ「体験型で学べるもの」をつくります。

  • 目的を押さえる
    • 例)クラスのメンバーと遊びにいくときに目的地をどうやって決定すればよいか?
  • 「要は」「なぜなら」「たとえば」で伝える
    • 例)親を説得するためにどうやって伝えるとよいか?
  • メカニズム的に考える
    • 例)テスト勉強をコツコツ続けるためには何をしたらよいか?

クラス内にだいたい7つくらいグループができ、それぞれのグループでコンテンツはかわります。自己紹介などのアイスブレイク用のワークから、練習課題、本番課題などをつくりあげていきました。

当日はいつもに比べてみんなどこか緊張していたのですが、高校生たちに対して、なんとか理解してもらおうと奮闘していました。

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高校生たちも非常にアクティブで、大学生が想定している以上の答えを出すグループや、積極的に付箋にアイデアを書いたり、手をあげたり、質問をしたりしている様子が見られました。

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今回きてくれたひとたちの中から、経営学部にきてくれる人がいるかもしれないと思うととてもワクワクしますね。

実際に今年ぼくのクラスで授業をやった大学生の中に「去年は高校生としてこのイベントにきた」という人もいました。

「教えることによって学びの理解が深まる」というのは学習論の中でも言われていることですが、大学生たちはそれをまさにみんな体験しているようでした。

それをもう一歩発展させて言えば「舞台にでることでの学び」といえるのではないかと思います。大学までは「学ぶ」というのは「自分のためのもの」であり、「成果の披露」はテストのような場であったと思います。

しかし、今回のような機会は違います。目の前に高校生がきて、実際に教えるという「舞台」があります。知識のインプットはそのために必要なものであり、アウトプットは「本番」です。

そして、「舞台」というのは、ステージに上がる人がいて、その次にまた舞台をつくる人がいるという連鎖なんですよね。今回の企画を運営しているのは、去年教えていた大学生(上級生)です。今年の学生たちも、来年は舞台を作る側としてまたかかわる人もいるというわけです。

こうした「舞台」が重層的に生まれていくような環境をつくることが大学教育の中で重要になってくるのではないかと思っています。

今回企画を行ってみなさん、きてくれたみなさん本当にありがとうございました。

この授業については、毎回ポイントをつぶやいていますので、こちらをみると授業の雰囲気がわかるかもしれません。高校生の人たちも見てみるとさらに授業の様子がつかめると思いますよ。

「論理思考を学ぶ授業」のポイントまとめhttp://togetter.com/li/880589

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