今年立てた目標を覚えていますか?:目標の継続と修正

1月も気づけば半分ですね。あっという間で驚きます。新年の気分も抜け、あっという間に日常の感覚に戻ってくるものですね。

一方、日常に戻ったときこそ、新年に立てた目標をレビューすることが重要なのかなと思います。年明けの高揚感で立てた目標も、日常に入ったら「あー、そんなこと言っていたな」とか「無茶な目標だったな。。。」ということもたくさんあるのではないかと思います。

「全然目標達成できてない」と思うと、ついつい「自分はだめだ」と思いがちです。でも「目標を達成できない自分」を責めてもあんまり意味がないのかなと思います。

「自分はだめだ・・・」と思うくらいならば、もっとすごーく簡単な目標を設定して、最低限それをクリアしていくことで自信につながっていくのではないかと思います。つまり、大事なのは「目標の修正」ということですね。

まあある意味ですけど、

「目標を達成できない自分」が悪いんじゃない!「立てた目標」が悪かったんだ!

と思った方が建設的なんじゃないかなと思ったりします。

難しい目標は「少し簡単に」、簡単な目標は「少し難しめに」設定するなどして調整していくことが重要かと思います。

ぼくもがんがん目標を修正しています。

「新年のときは張り切っていたけど、実際やったら週5は無理だわ・・・。」

といった「目標下方修正系」や、

「目標立てたけど漠然としているから、達成してるのか、よくわかんないや・・・。」

みたいな「目標の具体化が必要系」など、いろいろあります。まあこのへんはやってみないとわからないことも多いので、だめなら修正すりゃいいということですね。

このままだとあんまり達成できていないみたいなので、ポジティブに進んでいるものも書いておくと、例えば、

・月に最低8回ブログ記事を更新する(週に2回ペース)
・月に最低4回はランニングをする(週に1回ペース)

などは、どちらの目標も現時点でクリアすることができました。比較的楽にできるように設定した目標でしたが、達成するとやはりうれしいものです。

こうした日常系の目標以外にも、

・今年はテニスをやってみたい!

という目標を宣言していましたが、こちらも無事にクリアすることができました。

このブログに書いておいたら、さっそく声をかけてくれる人がいて、丁寧にやり方まで教えてくれました。ありがたいことです。目標はやはり宣言しておくものですね。

ということで、今回は目標について書きました。目標はついつい「立てて終わり」で自分の目標そのものを忘れてしまったり、「達成できない自分を責める」ことで自信をなくしてやらなくなってしまったり、ということは多いと思います。というか、ぼくもそういうことはよくあります。

ただそれだともったいないですよね。自分が立てた目標を継続的に確認しつつ、できなかったら目標を修正していくことで、「自分がやりたいこと」にどんどんつながっていくのかなと思います。

2月も目標のことを自信を持って書けるように、ぼくもがんばっていきたいと思います笑

「目的を押さえる」というアタリマエのことを意識しつづけるためには?

論理思考を学ぶ授業で繰り返し言っていることのひとつに「目的を押さえる」ということがあります。例えば、相手に何かを伝えるとき、問題解決をするとき、どんなときにでも「目的を押さえる」ことがまず基本となります。目的が決まらないと、その手段が最適なのかを判断できないからです。

大学生たちも授業を受けていくうちに、「目的を押さえる」ということが何事においても大前提なのだということは理解してくれます。

その一方で、それが当たり前になると「目的を押さえない行動ってあるの?」という疑問もでてくるようです。たしかにそうなのですが、その当たり前のことをついつい忘れちゃうことがたくさんあるんですよね。

具体的に思いつく状況を以下に挙げてみます。

・グループで集まるときには「何かを決める」などの目的があるはずなのに、ついつい「集まること」が目的になってしまう
・文章を書くときに「相手になにかしてもらいたい」などの目的があるはずなのに、ついつい「書くこと自体」が目的になってしまう
・グループメンバーにフィードバックするという課題がでたときに、本当は「相手に行動をかえてもらうこと」がゴールなのに、フィードバックを書いて課題を提出することが目的になってしまう

これらに共通するのは「方法(手段)の目的化」ともいえます。本当は、その手段を通じて達成したいゴールがあるのに、それを忘れて手段に没頭してしまうということです。「でも、本当にやりたいのはなんだったっけ?」ということが気づけなくなるんですね。

授業中に学生にこの話を伝えたところ、「なるほど、真の目的を押さえるということですね」と言ってくれたのですが、まさにそういうことです。「真の目的」を忘れないようにするためには、「○○するために、自分が○○する」と意識することが重要です。「自分が○○する」とだけ考えていると、ついつい手段が目的化してしまいます。

具体例を挙げてみると以下のようになります。

「相手がグループワークの行動を改善してくれるために、自分がフィードバックを書く」

と、どこかにメモしておくだけでも、意識が変わるでしょう。一方で、

「自分がフィードバックを書く」

というだけにしておくと「フィードバックを書く」ということそのものが目的になってしまい、その手段は「課題を出すため」「書き終えるため」となりがちです。「真の目的」というのは、たいてい主語が「自分」ではないことが多いでしょう。

「(自分以外のだれか・何か)が○○するために、自分が○○する」

というフォーマットを意識して、メモしてみるだけでも、目的を押さえるクセがつくと思います。前半部分の目的は「人」だけではなく、「達成状況」の場合もあるかもしれませんね。

「ミーティングをする」

ではなく、

「今日はそれぞれ調べたことを共有するために、ミーティングをする」

というのもありだと思います。こうしておくだけで、目的からぶれずにすむと思います。

今日は「目的」について書きました。本当に基本的ではあるものの、これを押さえ続けるということを全員ができるようになれば、もっといろんなことがよりよくなるんじゃないかなと思います。

少し話はずれますが、書いているうちに個人的に思いついたのは最近の教育方法の議論でした。「授業をインタラクティブに!」というのはたしかにそうなのですが、「何のために」その手法をいれるのでしょうか。その目的を共有せずに、手法に走ろうとするとやはりうまくいかないと思います。

「目的」というのは、広い意味でいえば「ビジョン」ともいえるかもしれません。ビジョンの共有は、リーダーシップにおいても必要な能力の1つでもありますね。

自分もついつい忘れがちではあるのですが、常に目的を意識して、活動をおこなっていきたいものです。

まずはブログも漫然と書くのではなく、「だれにどんなことを伝えたいのか」を意識することからはじめてみます笑

 

高校生300人に、大学生300人が論理思考を教える?:立教大学経営学部の授業体験を実施しました

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先週のことになりますが、立教大学経営学部の授業の一環で、約300人の高校生に対して、約300人の大学生がグループにわかれて「論理思考を教える授業」を行いました。

この企画は今年で3年目になります。経営学部では秋学期に「論理思考について学ぶ授業」(1クラス約30名)があります。11月くらいまでは自分たちが学んでいくのですが、12月に入ると「論理思考を学ぶための授業」を自分たちでつくりはじめます。

この授業で教えている論理思考の要素は以下の3つなのですが、それを「高校生が理解しやすい文脈」にしつつ「体験型で学べるもの」をつくります。

  • 目的を押さえる
    • 例)クラスのメンバーと遊びにいくときに目的地をどうやって決定すればよいか?
  • 「要は」「なぜなら」「たとえば」で伝える
    • 例)親を説得するためにどうやって伝えるとよいか?
  • メカニズム的に考える
    • 例)テスト勉強をコツコツ続けるためには何をしたらよいか?

クラス内にだいたい7つくらいグループができ、それぞれのグループでコンテンツはかわります。自己紹介などのアイスブレイク用のワークから、練習課題、本番課題などをつくりあげていきました。

当日はいつもに比べてみんなどこか緊張していたのですが、高校生たちに対して、なんとか理解してもらおうと奮闘していました。

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高校生たちも非常にアクティブで、大学生が想定している以上の答えを出すグループや、積極的に付箋にアイデアを書いたり、手をあげたり、質問をしたりしている様子が見られました。

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今回きてくれたひとたちの中から、経営学部にきてくれる人がいるかもしれないと思うととてもワクワクしますね。

実際に今年ぼくのクラスで授業をやった大学生の中に「去年は高校生としてこのイベントにきた」という人もいました。

「教えることによって学びの理解が深まる」というのは学習論の中でも言われていることですが、大学生たちはそれをまさにみんな体験しているようでした。

それをもう一歩発展させて言えば「舞台にでることでの学び」といえるのではないかと思います。大学までは「学ぶ」というのは「自分のためのもの」であり、「成果の披露」はテストのような場であったと思います。

しかし、今回のような機会は違います。目の前に高校生がきて、実際に教えるという「舞台」があります。知識のインプットはそのために必要なものであり、アウトプットは「本番」です。

そして、「舞台」というのは、ステージに上がる人がいて、その次にまた舞台をつくる人がいるという連鎖なんですよね。今回の企画を運営しているのは、去年教えていた大学生(上級生)です。今年の学生たちも、来年は舞台を作る側としてまたかかわる人もいるというわけです。

こうした「舞台」が重層的に生まれていくような環境をつくることが大学教育の中で重要になってくるのではないかと思っています。

今回企画を行ってみなさん、きてくれたみなさん本当にありがとうございました。

この授業については、毎回ポイントをつぶやいていますので、こちらをみると授業の雰囲気がわかるかもしれません。高校生の人たちも見てみるとさらに授業の様子がつかめると思いますよ。

「論理思考を学ぶ授業」のポイントまとめhttp://togetter.com/li/880589

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【関連する書籍】

論理思考なら。

やりたいことを実現する実践論理思考
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舞台と学びについてなら。

遊ぶヴィゴツキー: 生成の心理学へ
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大学教育アントレプレナーシップ―新時代のリーダーシップの涵養
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「グループワークの指示」を行うときに、ついつい忘れがちなのに、重要なものとは?

「グループワークの指示」というのは、「なにかを教える」ということとはちょっと違うので簡単に思われるかもしれません。

「では、○○についてグループで話し合ってください」

でOKなのかなと思いきや、これだけだと足りないことも多いのかなと思います。

グループワークの指示を行うときに一番忘れがちなのは「なぜそれをやるのか?」という説明です。「このグループワークの目的はなにか?」「このグループワークは今日の授業のどんな位置づけか(前後の流れの中の意味合い)」ということをしっかり伝えないと、「活動はやってくれるけど、頭はつかっていない」ということになりがちです。

よく筋トレで「使っている筋肉を意識した方がよい」と言いますが、それに近い感覚が必要だと思います。頭をどう使う必要があるのかを知ってやる活動と、そうではない活動では結果的に差がでてしまうのではないかと思います。

もちろん、グループワークの指示においては「グループワークを具体的にどうやるのか」を短い時間でしっかり伝えることも重要です。「何人グループで、何を、どのくらいの時間で、どういう順番でやるのか」という説明が微妙だと、「はじめてください」といった後に「えっ、なにやればいいの?」という現象がよくおきます。それをしっかりやれるのは重要なスキルです。

しかし、「具体的に何をやるのか」を説明するのが上手な人ほど「なぜそれをやるのか?」を伝えられていないことに気がつかないということも起こりがちです。

「やるべきこと」の指示が上手なので、自分もしっかり話せた感覚がありますし、相手も動いてくれるんですね。だからこそ「意味をわかって活動をしているのか?」というところに目が向かなくなることもあります。こちらのほうが「一見うまくいっている」ので、注意が必要です。

今日はグループワークの指示について書きました。グループワークは、最近のアクティブラーニングの議論とともにどんどん広がっている手法だと思います。しかし、うまくデザインしないと「活動はしているけど、頭は動いていない」ということになる危険性があります。このあたりの議論は書籍「ディープ・アクティブラーニング」などでも指摘されているので興味のある方はぜひ読んでみるといいのではないあと思います。

うまいデザインと言っても、難しいことはなく、「ちゃんと頭を使えているかな」ということをどこかで意識していればよいのだと思います。ちょっとしたことを意識するだけで変わるものだと思うので、そういう部分をうまく共有できるといいなと思っています。

みなさんがやっている工夫などがあればぜひ教えてください。

【関連する書籍】

ディープ・アクティブラーニング
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困ったときほど基本にもどる?:目標設定とスケジューリングを徹底すること

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今年は目標設定とスケジューリングを例年以上にしっかりやっています。「忙しい、忙しい」とついつい言ってしまいがちですが、それを解消するためにはやはりこの2つが基本になってくるんですよね。

結局、仕事がまわっていないときというのは、

・自分のキャパシティーを自分自身で把握できていない
・把握できていないから仕事の調整がちゃんとできない(引き受けすぎてしまう)
・目標を設定していないから、ついつい流されて仕事をしがち(他人のペースで仕事をしてしまう)
・自分がやりたいことがどんどん後ろ倒しになってしまい、気持ち的に疲れてきてしまう
・全体的に仕事が中途半端になってしまう

というかんじになりがちですよね。これらを解消するためには、「睡眠時間を削る」とか「気合いでやる」というのでは無理で、結局基本にかえって「目標設定」と「スケジューリング」をしっかりやるしかないのですよね。

院生の最初の頃はこれが全然うまくいかずに苦労しました。いまもまだバタバタしているものの、だいぶましになりました。

とはいえ、仕事の環境が新しくなると「仕事の流れ」が読めないことが多く、それによって、ついつい「流されるしかない」ということで、基本がおろそかになってしまう気がしています。昨年ちょっとそういう部分があったような気がしていて、その反省を活かして実施しています。

自分の管理の仕方を細かく書き出すと長くなってしまうので、シンプルに原則だけ書きますね。まあ超当たり前なんですけどね。

【目標設定について】

・2016年をどんな年にしたいのか(自分のやりたいことなど)を明確にしておく(理想のイメージ)
・その上で、具体的な数値に落とせるものは達成目標として数値にしておく(例:論文を少なくとも●本投稿、など)
・その達成目標をやるために必要な毎日の目標は数値にしておく(例:週に●本論文を読む、など)

毎日の目標については達成できたかをチェックしています。

【スケジューリングについて】

・事前にわかっている予定はとにかく全て書き出す
・「締め切り」や「イベント」だけを入力するのではなく「準備時間」も全て予定に入れる
・「予定」が空いていたとしても「準備時間」がとれない可能性がある場合には仕事を断ることも検討する
・「最終締め切り」の前に「ver1の締め切り」などを必ず設定する(できればそのときは人に見せるアポをいれる)
・必ず一ヶ月前にはどんな仕事でも一度手をつける(フォルダをつくる、とかだけでもよい)
・抱えているプロジェクトなどは一覧にしておき、todoは紙ベースで整理して、終わったら消していく

まあこんなかんじです。シンプルかなと思います。いろいろこれまでツールは試してきましたが、結局メインで使っているのは、

・グーグルカレンダー
・エクセル
・Evernote
・紙のノート

くらいですね。ツール系はスマホからもPCからも同じ環境になるようにしています。

今日は目標設定とスケジューリングについて書きました。これらは基本的なことではあるのですが、仕事やプライベートを充実させるためにも重要なものだろうと思います。

同じ量の仕事をやるにしても、これをちゃんとやっているかで気持ちも仕事のクオリティもだいぶかわってくると思います。今年は多くの仕事を、着実な質をもって出せるようにがんばっていきたいところです。

目標設定やスケジューリングのやり方は、けっこう人によってやり方が違っていたりするので、そのやり方を人に聞くのは楽しかったりします。私はこうやっているよ、というのがあればぜひ教えてくださいね。

【関連する文献】

GTDの考え方とかは基本的な部分でかなり参考にしています。

ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
デビッド アレン
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働き方を考えるという意味ではこの書籍もおすすめです。

働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)
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経験を棚卸しして、ネットワーク化することの意義とは?:ゼミレンジャー2015を実施しました

昨年のことになりますが、大学生を対象に「経験を棚卸しして、ネットワーク化すること」を目的としたワークショップを実施しました。振り返りはいろんな大学の人たちがいたほうが面白いよね、ということで以下の大学・ゼミの方々とイベントをおこないました。

  • 立教大学 舘野ゆかりのメンバー(ゼミはないので笑)
  • 同志社女子大学 上田信行ゼミ
  • 実践女子大学 松下慶太ゼミ
  • 法政大学 長岡健ゼミ
  • 東京都市大学 岡部大介ゼミ
  • 慶應義塾大学 牛島利明ゼミ

全体で約60名くらいでしょうか。

メインのテーマやアクティビティについては舘野と松下先生が中心となりながら、学生たちとともに企画をして、ワークショップのプログラムごとに各大学がデザインするようなかたちをとりました。立教チームは4年生の大井竣平くんに中心になって動いてもらいました。

【経験の棚卸しフェーズ】

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当日の詳細なレポートは松下先生がブログに書いてくださったので、ぼくは自分がメインで担当した活動について軽く書いておきたいと思います。

今回、ぼくは「経験の棚卸し・ネットワーク化」をするために、写真を活用したワークショップを行いました。以下手順はこんなかんじです。

  • 自分の大学生活を象徴するような5つの写真を事前に用意
  • 当日は4人グループになり、写真を使って大学生活を語る
  • ただし、最初は「他人」が写真を使って勝手にストーリーを作る
  • ストーリーを作っている様子を残りの2人は聞いている
  • その上で、最後に自分なりのストーリーを話す

ここではあえて「創造的誤読をせよ!」ということを強調しました。正解を当てにいくのではなく、同じ出来事でもいろんなストーリー・解釈の仕方があるということを体感して欲しかったのです。

写真を振り返り、多様な解釈の可能性を知った上で、あらためて自分のストーリーを語るというのが前半のワークでした。

【経験のネットワーク化フェーズ】

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次のフェーズでは、自分自身の経験が全体のどこに位置づいているかを知るワークを行いました。今度は写真を一カ所に集めてしまい、「個人」という枠組みをはずして、「カテゴリ」に整理してみます。例えば、

・所属コミュニティごとに整理してみる
・人かものかでわけてみる

などです。こうしてまとめてみると、「自分がいかに大学中心の生活なのか」など、全体のなかで自分の位置がわかるというかんじです。

ゼミごとに写真を並べるというワークもやりましたが、そうすると「人がたくさん写っている写真」とか「指導教員がよく写っているゼミとそうでないゼミ」(笑)、などゼミごとの特徴も見えてきます。

最後は写真を全部並べるということをやったのですが、これだけ多くの写真が並ぶというのはとても面白かったです。

【トークセッション】

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「経験を棚卸しして、ネットワーク化すること」については、ワークショップだけではなく、各先生が10分ずつその意義について語るというトークセッションを最後におこないました。

これも各先生の専門やゼミでの活動に引きつけたトークがなされていて、個人的にとても楽しめました。詳細は当日のつぶやきがまとめられているのでそちらも参考にしていただければと思います(リンクは文末にまとめました)

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このイベントは実は今年で2回目です。毎回実践女子大学のキャンパスを使わせていただいていますが、とてもきれいでワークショップがやりやすいです。

ゼミレンジャーという名前は、たまたま参加大学が5つだったので、仮につけておいたら結局これで定着してしまいました笑 昨年はゼミごとに色を決めて、それをドレスコードとして実施しました。

大学の枠組みを超えて実施するワークショップはやはり面白いです。最近大学では「いろいろな経験」をする場は増えてきていると思いますが、「経験を意味づける場」自体はそれほど多くないように思います。

意味づけを行うためには「普段とは異なる人への説明」というのが一つのポイントになるので、大学の枠組みを超えた方が面白いというわけです。このイベントに参加すると、教員としても自分自身の実践の意義を問い直されるかんじがしています。

なんとなく気がつけばこの時期はこのイベントをやらないと気持ち悪いかんじがしてきたので、来年も同じ時期に実施予定です。

来年度はさらに参加ゼミを増やして実施してもよいかなと思っていますので、ご興味あるゼミの方はご連絡くださいませ。

■関連リンク

経験をネットワーク化するラーニングイベント ゼミレンジャー2015
http://www.matsushita-lab.com/blog/61ac2c2af9a

ゼミレンジャー2015~ゼミや学生生活の経験をネットワーク化する~
http://togetter.com/li/914814

ツナガリ×マナビlab〜複数のコミュニティを渡り歩いて学ぶとは?〜
http://togetter.com/li/761177

【書評】オトナを相手にしたときにどのように教えるべきか?

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先日「オトナ相手の教え方」(関根雅泰著)を読みました。著者の関根さんとは大学院のときに同じ研究室で学んでおり、いまでも研究会などでご一緒させていただいています。

この本の特徴はタイトルにもある通り「大人」を相手にしたときにどのように教えるべきかについて、「関根さんの実践経験」+「研究知見」をあわせて、コンパクトにまとめられています。

内容、分量共にバランス感覚のよい書籍という印象を受けました。

具体的に参考になった一部分を本書から紹介してみましょう。

本書では「人にものを教えるコツ」を「コップに水をそそぐ」という比喩で説明しています。

そこでのポイントを舘野なりに要約すると以下になります。

・コップの中にどのくらい水が入っているかを確認!
(質問などをして学習者の元々の知識状況などを把握する)

・コップに水をいれるときには状況を把握しながら入れる!
(言いたいことをいうだけでは、知識はあふれる)

・水をいれるときには「Why(なぜ)」を添えましょう!
(なぜその活動をやるのかをしっかり説明)

書籍では図にまとまっているので、そちらをみていただくとさらにわかりやすいと思われます笑

さっきの3つのポイントをさらに要約すると以下になります。

  • 学習者の状態把握をしましょう
  • 話を構造化しつつ、学習者の状態にあわせて話をしましょう
  • 「なぜ」をれをやるのかという理由もセットで話をしましょう

この3つは基本ながら、なかなか押さえられていないと思います。

特に感じるのは、3つ目の「なぜ」というところは説明が抜けがちです。

この部分が抜けると「活動はやっているけど意味をわかっていない」(言われたからやっている)といった状態になりがちです。そうなると意図した学習活動が起こらない可能性が高いので気をつけたいポイントだと思います。

本書の大人というのは企業の文脈だけではなく、大学教育の場面でも使えることが多いと思います。

私のいる立教大学経営学部では、Student Assistant(SA)たちとともに授業を進めることも多いのですが、この本をざっと目を通してもらうだけでも、だいぶ教えることの基礎力が高まるのではないかというかんじがしました。

教えることをはじめる一冊としても、自分のこれまでのやり方を振り返るための一冊としてもおすすめかなと思います。

【書籍】

オトナ相手の教え方

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【参考情報】

教えるのが上手い人と下手な人の違い
http://www.lifehacker.jp/2015/11/151105book_to_read.html

大掃除をしながらイノベーションの難しさをちょっと体感した話

今年は久しぶりにしっかりと大掃除をしました。単に掃除するだけでなく、いろいろ配置なども換えたりして気持ちがすっきりです。

そんなときにふと「これってイノベーションとかのプロセスじゃないか」と思いました。職業病でしょうかね笑

なぜか?

例えばクローゼットの大掃除で考えてみましょう。

大掃除前の日常生活の中では「なんとかここに服おけないかな」みたいなかんじで、既存の置き方の中で、なんとかやって問題解決をはかっているわけですね。いちいちレイアウトかえたりするのはめんどくさいです。

しかし、大掃除はどうでしょうか。置き方以前に「そもそもこれっているっけ?」みたいな判断をしていきます。さらに、クローゼット内の配置を大胆におけることもできます。つまり、ある意味でいえば、既存のクローゼットのあり方(目的や役割)自体を考え直すわけです。

この2つの掃除の違いは「既存の枠組みの中での改良」と「もともとの枠組みそのものの改良」といえるのではないかと思います。そして、イノベーションに重要なのは後者ですよね。

「前提を見直すことが大事」とか、「それが変革につながる」ということは頭ではわかっていたつもりですが、自分自身が大掃除をちゃんとやっていなかったことを考えると、その意義を本当の意味では理解していなかったのかなあとふと思いました。

「目の前のことが忙しいから、大掃除とかやっている時間がもったいない」
「レイアウトの変更をしたところで、前より使い勝手がよくなるかわからないし、成功するかわからないからめんどくさい」

というマインドは、まさにイノベーションを阻害する考えそのものなのかなーと笑

やはり頭でわかった気になっても、自分自身の行動として常に実施できるかどうかというのはなかなか違うなと思うのでした。

今年は知識を実践することをこれまで以上に大事にするとともに、「急がば回れ」ではないですが、「早く仕事を進めたい」と思うときこそ、一度立ち止まって目的を再確認したり、枠組み全体を再検討することを徹底したいと思うのでした。

2016年はそんな年にしたいと思っております。

■関連しそうな書籍

イノベーション・マネジメント入門―マネジメント・テキスト
日本経済新聞社
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2016年の目標は?:目標の一部を宣言!

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あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年の今年は、しっかりと「目標の設定」をすることを意識して生活しようと思っています。

ここ数年、立教大学でリーダーシップ教育の実践に関わっていますが、そこで「目標の設定・共有」について教えているうちに、自分自身もその重要性を再認識することができました。(「目標の設定・共有」はリーダーシップに必要な要素の一つに設定されています)

何かが終わった後にする「振り返り」の重要性は最近かなり広がってきたと思うのですが、その振り返りを有意義なものにするためにも、事前の目標設定がかなり重要になってくるのではないかと考えています。

目標にはいろいろなレイヤーがあって「こんな一年にしたい」というイメージのレベルから「毎日これは必ずやる」という行動目標のレベルまでさまざま設定中です。

ちょっと恥ずかしくもありますが、目標の一部を宣言しておこうと思います。

【授業について】
・昨年とは異なる授業の工夫を最低3つは取り入れる
・プロジェクト学習の成果として
・プラン面:「問題を深掘りする」感覚をつかんでもらう
・リーダーシップ面:まずはとにかく「強み」を知り、「役割を見いだす力」を身につけてもらう
・高度な「仕組み化」を目指す(ノウハウの蓄積・形式知化)
・昨年通りやるものについては「今年の3分の2の労力」で

【研究について】
・2016年の前半は、2015年に取り組んだ仕事をしっかり形にする(一部紹介)
・「アクティブ・トランジション」(三省堂)執筆中(中原淳先生との共編著)
・「人材開発大全」(東京大学出版会)分担執筆中(中原淳先生が編者)
・教育工学選書「教育工学研究による高等教育の改善」(ミネルヴァ書房)執筆中

・新たな原稿を最低3本書く(論文・書籍原稿含む)
→具体的には昨年までにとったデータをまとめて形にするフェーズへ

【ブログについて】
・月8本は必ず更新(週に2回ペース)

【趣味について】
・テニスにチャレンジ
・つりにチャレンジ
・マラソンはハーフにチャレンジ(大会に3回でる)
・野球を1試合やりたい(観戦は最低2回)

というかんじです。

どの目標も自分が戦略的にがんばるのは前提だとして、ひとりでは成し遂げられないものばかりです。多くの人にお力を借りることになると思いますが、ぼく自身もリーダーシップを発揮して、よい2016年にしたいと思います。

今年もよろしくお願いします!