Harvard Business Reviewに以下のような記事が載っていました。

企業価値評価に「リーダーシップの質」を取り入れよ
http://www.dhbr.net/articles/-/3441

この記事の内容をざっくりいうと、企業価値評価において「リーダーシップの質」を判断材料にしようということです。

より具体的に言うと、投資判断の材料として「リーダーシップ・キャピタル指数」というものを提案するものです。これは面白いですよね。

こうした流れは現在はまだ「見えていない」、企業の無形の価値に注目が集まっているからだといえるでしょう。そのひとつがリーダーシップというわけですね。

この記事の中では「リーダーシップ・キャピタル指数」の具体的な項目が挙げられています。項目は「個人」と「組織」の2側面です。

記事から引用すると以下となります(記事のほうがより詳しいので詳細はそちらをご確認ください)

●個人
1.個人的資質
2.戦略力
3.遂行力
4.従業員との関係
5.リーダーシップの優位性

●組織
1.文化構築力
2.人材管理力
3.業績に関する説明責任
4.情報活用力
5.業務慣行

こうした指標が整えられるようになると、「リーダーシップ開発」についてもかなり大きな影響がでるでしょうね。一種の評価基準となるわけなので、大学におけるリーダーシップ開発でも、こうした指標を見つつ、実践をカスタマイズしていく必要がでてきそうです。

ただ、いずれにせよ、今後リーダーシップ開発の意義はより高まっていくかもしれませんね。

■関連図書

こちらが出版されたら読書会でもしようかなと検討中です。興味ある人がいればぜひ一緒に読みましょう。

日本語の方は別の本ですが、こっちもとりあえず読んでおこうかなと思っています。

個人と組織を充実させるリーダーシップ 全米No.1のウルリッチ教授の処方箋
デイブ ウルリッチ ウェンディ ウルリッチ
生産性出版
売り上げランキング: 268,218


■ちなみに

この記事を知ったきっかけは、春学期の「リーダーシップ入門」の授業を受けた1年生がtwitterでつぶやいていたからでした。興味関心を継続させていてえらいと思うとともに、情報のキャッチアップで負けている場合ではないと気合いが入りました・・・笑