授業デザインのための教職員・学生による夏合宿を実施しました:立教大学経営学部BLP


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先日、立教大学経営学部のビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)に関する夏合宿を企画・運営してきました。合宿のプログラムは同僚の高橋俊之先生と相談しながら作りました。

合宿には、BLPに関連する教職員、スチューデント・アシスタント(SA)の学生、総勢約60名が参加しました。この合宿の目的は、BLPの教育目標である「リーダーシップ」についての理解を深め、各授業の振り返りを行った上で、次の授業への引き継ぎを行うことです。

合宿の具体的なコンテンツは以下になります。

・今後のBLPが何を目指すのかの理念共有(日向野先生・高橋俊之先生・舘野によるプレゼン)
・「リーダーシップ」についての理解を深めるワークショップ
・スチューデント・アシスタント間によるノウハウ共有(春学期SAから秋学期SAへ)
・各授業の振り返りと来年度の授業・秋学期授業の企画

二日間の中で、プレゼン、ワークショップ、分科会などなど、さまざまな形式を使い、学びを深めていきました。

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話を聞いたり、

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立ち上がったり、

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グループで議論したりと大忙しです。

もちろん、合宿前には「事前課題」もありました。ワークショップで検討したい内容を、教員も学生も事前に考えての参加となります。

ワークが終わったら「振り返り」もすぐに行います。合宿メンバー全員が入っているFacebookグループに感想を書き込むことで、振り返り+他の人がどのように考えていたのかがすぐにわかるような仕組みになっていました。

前期の授業が終わってすぐに二日間の合宿のプログラムや事前課題をデザインしたので準備する方も相当ハードではありましたが、そのかいあって、大きな収穫を得た合宿になりました。

BLPでは春と夏に一度ずつ教職員+SAで合宿を行っています。例年、春は春学期に実施する「リーダーシップ入門(BL0)」と「ウェルカムキャンプ」の準備、夏は秋学期に実施する「論理思考を学ぶ授業(BL1)」の準備をするというかんじになっています。

今回もその形式は一緒なのですが、合宿のコンテンツについては、高橋俊之先生とともに、昨年度から大幅に変更を行いました。ほとんどゼロから作り直したといってもよいと思います。

合宿の位置づけをあらためて再検討して、以下の3つに集約して活動を行うようにしました。

・「リーダーシップ」について教職員の理解を深め、発展させる
・授業の総括として振り返りをおこなう
・授業のうまくいった点を、次の授業に引き継ぐ

今回はそれに加えて、「一つの授業単位」ではなく、「授業と授業の間の関係」を見直し、ビジネス・リーダーシップ・プログラム全体の構造をあらためて再設計するようなかたちで進めました。

合宿をやってみて、今後の授業改善を行う上で重要だと思ったことは以下の3つです。

・教育目標(育てたい人材・育っている状態)を常に明確にし、共有し続けること
・その作業を教職員・学生がともに作り上げること
・1つの授業単位ではなく、複数の授業を超えた関係をデザインしていくこと

これらの3つを継続して実施できる環境があれば、常に授業をアップデートし続けることができるのではないかと思いました。

大学教育を大きく変えていくためには、どうしても「個人戦」ではなく「チーム戦」が必要となります。その意味では、大学教育をデザインしていく側のリーダーシップが試されているのかもしれませんね。

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