月別アーカイブ: 2015年7月

リーダーシップ開発学ワークショップを実施しました:大学生研究フォーラム2015

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京都大学で開催された「大学生研究フォーラム2015」の一環で「リーダーシップ開発学」に関するワークショップを実施しました。今回は浜屋祐子さん(東京大学大学院中原研究室)と一緒に企画・運営を行いました。

昨年立教大学経営学部に移り、BLP(Business Leadership Program)のプログラムデザインをするようになったことを一つのきっかけとして、リーダーシップ開発に関する「理論と実践」をわかりやすく、「体感しながら学べるもの」を設計しようと数ヶ月かけて準備をしていきました。

ワークショップの概要は以下のようなかたちです。時間は3時間半で、約25名の参加者を対象に実施しました。

【理論編】
・経営学におけるリーダーシップ研究の位置づけ
・リーダーシップ研究とリーダーシップ開発研究の関係
・リーダーシップ開発研究の概要

【大学における理論+実践編】
・大学におけるリーダーシップ開発の理論と実践
・リーダーシップ開発のプログラムを体感
・具体的な授業デザインのコツ

【理論と実践編】
・リーダーシップ開発の理論と実践の関係の整理
・質疑応答

「理論」「実践」「超具体的な実践に関するtips」「理論と実践の関係」という全ての要素を3時間半におさめるのはなかなか大変でしたが、なんとか全て入れ込むことはできたのかなと思いました。

今回参加いただいた方々は私もはじめて会う方が多かったのですが、非常に活発で場がよいかたちで盛り上がっていました。

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後半は特に指示をしていないのに、気づいたら全員が立っていました。時には拍手や笑い声が聞こえてきながら、真剣にワークをされている姿が印象的でした。個人的に「大人の本気を見た」という感想でした(笑)

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気づいたら全員立っています(笑)

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時間内にプランができるよう全員が協力します。

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できあがったポスターの前で一枚。「チーム立ち呑み」のメンバーのみなさんは、立ち飲み風写真で記念撮影。もちろん、コップの中はお酒ではありません笑

ワークショップ後も積極的に交流してくださったり、感想をアップしてくださる方がいて私自身にとってもよい刺激をもらいました。

やってみて自分があらためて感じた感想は以下の2点です。

1点目は、リーダーシップ開発の授業を行うために、必ずしも新たなPBL(Project Based Learning)などを立ち上げる必要はないという点です。

これは「座学でリーダーシップが学べる」というわけではもちろんありません。そうではなく、大学の中ではすでにさまざまなプロジェクトなどが体験できるようになっているので、「プロジェクトの前後」をうまくデザインするだけでも、リーダーシップ開発の機会にすることができるということです。

より具体的にいえば、「プロジェクトに入る前に目標を立てさせる」「プロジェクト後に、リーダーシップに関する相互フィードバックや振り返りをする」という活動を取り入れるだけで、既存のプロジェクトを「リーダーシップ開発」の機会にすることができると思います。

2点目は、「リーダーシップ」という言葉に対する認識をそろえることの重要性です。「権限がなくても発揮できるリーダーシップ」という発想は、全員が発揮すべきものであるというものなのですが、このあたりの概念の理解がなかなか難しいということをあらためて思いました。

思い起こせば、ぼくも最初は「それってリーダーシップって呼ばなくていいような気もするな」と思ったことがありました。最初は特に「リーダー」と「リーダーシップ」ということの混同をしてしがいがちだとも思います。

ただ、すでに欧米では「リーダーシップ」という言葉がそのような意味で使われているということを考えると、グローバルな視点をもつならば我々も「リーダーシップ」と呼べばいいのだろうと思っています。

リーダーシップ開発を進めていくためには、やはりそもそも「リーダーシップという言葉に対するイメージ」をそろえていくことがポイントになるのだろうと思いました。

リーダーシップ開発学は、まだまだこれからの領域だと思うのですが、少しずつ領域の輪を広げていけるとさらに面白くなってくるだろうなということを感じられました。今回の機会をなにかのスタートの機会にしたいなと思っています。

参加いただいたみなさま、今回お声がけいただいた中原淳さん、保田江美さん、京都大学の溝上慎一先生はじめ、運営スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。

ちなみに、当日つけてたネクタイは立教のクラスの学生たちが誕生日に贈ってくれたものでした。ありがとうございました^^

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【当日紹介した書籍】

一部になりますが、以下に載せておきたいと思います。

よい文章を書くコツは「一人で最初から最後までやりきること」を手放すこと?

最近原稿を書いていてあらためて思ったのですが、よい文章(わかりやすい文章)を一人で最初から最後まで書くのはやっぱり難しいですよね。

自分ではバッチリ!のはずが、「そうか、ここはこう書かないと伝わらないのか」ということは非常によくあります。

もちろん書くことを続けていれば伝え方はどんどん上達していきます。しかし、自分がわかっていることであればあるほど「読者にとって何がわからないかわからない」という状態になっていくものですよね。自分的には違和感なく読めてしまいますが、初めて読む人がどこにひっかかるかがわからなくなってしまうのです。

そうやって考えていくと、もちろん「読み手」を想像して書く努力をした上でなのですが「一人でやって、一人で最後まで文章を書いて仕上げること」をある意味で手放すことが大事なのではないかと思ってきます。自分だけでは絶対に完結しないのだという前提を持つというかんじでしょうか。

もちろん、だからといって、だれかに丸投げすればいいというものでもないのですが、まずはがんばって一人で書くところはやってみた上で、どこがわかりにくいのかを、だれかに読んでもらうというだけでも、全然違ったクオリティになっていくのではないかと思います。

「文章を書くこと」というのは一人の孤独な作業のような気がしますが、「書く」ということは本質的に「何かを伝えること」と関連してくることだと思うので、非常に社会的な活動であると思います。

そのように考えると、元々「個人で独立して書き、全てを終える」という価値観を手放すことはある意味妥当なのかなとふと思いました。

なんだか自分がひとりで文章を書けない言い訳のようにもなってきましたけどね笑

いつまでたっても文章を書くことは大変です。

「いつかスラスラ文章が書けるようになる」という信念も、あわせて手放す必要があるかもしれませんね笑。


こちらに書くことに関する記事はまとめてあるのでよろしければどうぞ。

【大学生・院生向け】文章の読み方・書き方・考え方・発表の仕方まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2133342163910863801

教職員で「リーダーシップ開発に関する授業をどうつくるか?」を考えるワークショップを実施しました:立教大学経営学部BLP

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先日「リーダーシップ開発に関する授業をどのようにつくるのか?」について考えるワークショップを学内で企画・運営しました。立教大学経営学部のBLP(Business Leardership Program)を素材にしながら、1.リーダーシップが身についている状態とは?、2.そのために何ができるのか?、を議論しました。

私は立教にきて2年目ですが、BLPでは教職員+学生が一体となって、授業を改善していくカルチャーがあるため、このようなワークショップをする機会が年に数回必ずあります。ここで出てきた内容というのは、授業の改善に直結し、具体的なアクションにつながっていくため大変やりがいがあります。

近年の大学教育はプロジェクト型学習(PBL)なども増えていますが、この方法が成功するかどうかは、授業が大規模になればなるほど、運営チームのプロジェクトがうまくいくかにかかっているといえます。つまり、こちら側がよい「プロジェクト型学習のモデル」とならない限り、授業そのものもなかなか成立しないのではないかと思います。

「リーダーシップを教えるあなたのリーダーシップはどうなのだ?」
「プロジェクト型学習をやれというあなたのプロジェクトはどうなのだ?」

という問いをつきつけられながらやっている思いです。

ただ、このような環境は教員である私にとっても絶好の「リーダーシップ開発の機会」でもあります。

見方を変えれば「学生のリーダーシップ開発を行うためのプロジェクト型授業を考える」という、プロジェクト型学習を通じて「教職員のリーダーシップ開発を行っている」ともいえます。

このようなサイクルが回っていくと、結果的に学生・教職員のリーダーシップが開発され、それぞれが一体となった学びのコミュニティが形成されていくのではないでしょうか。

今週は京都で開催される「大学生研究フォーラム」の関連で「リーダーシップ開発学」に関するワークショップを実施します。参加されるみなさま、京都でぜひお会いしましょう!

産学連携型の大規模プロジェクト型授業が終わった!:立教大学経営学部「リーダーシップ入門(BL0)」

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昨日で私が主担当(コースリーダー)を務めていた1年生を対象にした「リーダーシップ入門(通称BL0)」の授業が終わりました!他の授業も終わりましたが全部を1つの記事に書けないのでまずはこの授業だけに焦点を当てて書きます。

はっきりいって今年はリスクをとってチャレンジにいった年でした!

この授業は産学連携型のPBL(Project Based Learning)のため、運営チームは学生・教職員・連携企業様をいれると100人近くになります。今年はH.I.S.様と一緒に授業をさせていただきました。対象となる学生は経営学部の1年生全てで約400名が18クラスで同じ内容を受講します。この規模のチームを動かすのは非常に大変なのですが、楽しく仕事をすることができました。授業準備は12月くらいからスタートしますから、約半年のプロジェクトが終わったことになります。

今年はコースリーダーをやって2年目の年ということで、思い切って授業デザインを大幅にかえてみました。昨年とまったく同じ内容をやった回はひとつもありません。

「リーダーシップ入門」の授業は元々ぼくが立教に移る前から人気があり、評価の高い授業だったため、内容をいじるのは正直怖かったです。1年生の必修の授業であるため、失敗もゆるされません。ただ、「去年より評価が下がってもいいから、もう一段階レベルアップできるようにチャレンジしてみよう」という覚悟のもと、思い切って授業内容をいじってみました。

まだ授業評価アンケートなどの結果はでてきてはいませんが、手応えとしては昨年よりも大幅にパワーアップした授業にすることができたのではないかと思います。

いまはただただほっとしています。学期中は、特に大幅に授業内容を変えた日の前日は、頭の中でいろいろなことをシミュレートしていしまい、あんまり眠れず、寝不足のまま授業にいくこともしばしばありました笑

これだけ大幅に変えたのにしっかりと形になったのは100人を超えるチームのみなさんのおかげでしかありません。BLP主査の日向野先生は、新たな試みを常に歓迎してくださいました。立教にうつってきて1年目から、大きな仕事を任せていただき本当に感謝しています。

今年は新任の教員の方も多くいましたが、むしろ中心として活躍していただきました。また、授業がまわったのはSA(Student Assistant)18人がいたからです。18人がチームとしてものすごく機能していたと思っています。

今年はSAに加え、CA(Course Assistant)という役割も新設したのですが、今年初めての組織であったのにも関わらず、期待以上の働きをしてくれました。SA・CAではなくても、授業にフィードバックにきてくれたたくさんの先輩たちもいました。さらに、連携企業との調整をしてくださった株式会社イノベスト、全ての作業の下支えをしれくてた事務局には本当に感謝しています。

もちろん、今年のプロジェクトについても課題はあります。すでに「来年は、この回にこれいれようかなー」とか自然と考えはじめてもいます笑 ついつい時間があると研究室が同室の高橋俊之さんと授業の話をしています。

教育プログラムというのは本当に完成がなく、常に進化していくものですね。常に新たなものを作り続けていく組織にいれればとあらためて思いました。

まだまだ7月は予定が詰まっていてほっとはできないのですが、徐々にちょっとだけペースをゆるめながらやっていきたいなとも思っています。プロジェクトに関わってくださったみなさんもぜひ身体を休めていただければと思います。

ということで、長くなりましたが、まずは無事に終わって良かった!ということで現時点での気持ちをまとめて書いてみました。

■関連書籍

 

「他人の正解を当てにいかない」という難しさ

大学でキャリア教育の実践などにかかわっているとタイトルに書いた難しさを感じます。

授業の中では「自分がやっていて楽しいこと」や「自分のこだわり」みたいなものを、「自分なりに理解」してもらうようなワークをやったりするわけです。これらのワークに外側の正解はありません。

ワークとしての正解をあえて挙げるならば、ワークをやった結果「自分はこういうのやっているとき楽しいなあ」等といった自分に対する発見ができていればOKということになります。

しかし、学生を見ていると、「外側の正解」というか、「こういうことが正解なのではないか?」という発想から抜け出るのに苦労している様子を時々見かけます。

「外側に正解があるかも」と思ってこういうワークをやるといつまで経っても「自分自身のこと」がみえてこなくなってしまいます。一度他者の評価をシャットアウトして、「自分が」という「主観」を上手に持ってこないといけないのですが、なかなか難しいようです。

まあこれは学生に限らず、大人にとっても難しいことかもしれません。「自分の好き嫌い」とか「自分がどう思うのか」という主観を大事にしながら、それらに折り合いをつけるというのはなかなか高度なことです。

「他人の正解を当てにいくこと」は全てが悪いことではまったくありません。また、「自分はこういうのが好きだから!」と一点張りしたり、「自分の好きなことはなんだろう?」とずーっと悩んでいるというのも生産的ではないかもしれません。

ただ、「他人の正解」を知っていながらも、それを知った上で「自分の正解を提示する」というか、そういう心得は必要になってくるのだろうなと思います。そうではないと、どうしても「他人の基準のベターを生きる」という生き方になってしまいがちだからかもしれません。

「ここでの正解は理解できる。でも、ぼくはその上で、こういう正解を提示したい。」

そんな姿勢を持っていると、自分の人生をちょっとだけ主体的に生きられるのかもしれないなと思いました。

こんなことを書いていますが、ぼくもどちらかというと、ほっておくと空気を読んで周りにあわせがちな人な気がしています。ただ、それだと研究者としてはやっていけないので「自分がやりたいと思うことに素直になる」ということを大事にしています笑

生き方が多様になってくればくるほど、「自分の中に基準を持つこと」がどこか必要になってくるのだろうと思います。あなたはどんな基準をもっていますか?

iPhoneの液晶が割れたときってなんであんなに悲しいのか

先日iPhoneの液晶が割れました。液晶割れのダメージってやたら大きい気がするんですが気のせいでしょうか。

今回は落とした経緯もなかなか悲しいものでした。

「今日は早めに帰れるぞ!」というかんじでいつもより早く電車に乗り込み気分良く帰っていたら、途中で「人身事故により1時間ストップ」とのアナウンスが。

「えー!」と思いながらも、まあいいかと切り替え、とりあえず改札をでてカフェで仕事でもしてようと思いました。

とはいえ、駅前のミスドは大混雑。んじゃ他のお店でもいくかと思い、お店の検索でもしようかとiPhoneを取り出した瞬間でした。

「あっ・・・」

道に少しだけ足をひっかけてしまったのですが、その瞬間、なんというかイメージ的にはスローモーションで、手に持っていたiPhoneが一瞬宙を舞い、アスファルトに向かって落ちていきました。

「ガタッ」

落ちたiPhoneは液晶が下向きで落ちていました。

これまでiPhoneを落としたことは何度かありました。胸ポケットから落としたり、机から落としたり、その度におそるおそるiPhoneを拾い上げたものの、一度も液晶は割れたことはありませんでした。

「安心してください、割れてませんよ」

という、とにかく明るい安村のような言葉を頭でとなえつつ、今回も割れていないことを信じてiPhoneをひろいあげました。

が、結局完全に割れてました。なんなら液晶どころか部品がふっとんでました。

「なんて日だ!」

といいたくなりましたが、ひとりなのでやめておきました。

ひさしぶりに「時間よ、戻ってくれ!」と思いましたが、「時間を戻す」というコストに対して、「iPhoneを落とさないようにする」というのは、ささいすぎる時間の戻し方だとも思いました。でもそのくらいやりきれません。

あまりに悲しすぎるのでネタにして、落ちたiPhoneの写真でもアップしようと思ったら「落ちたiPhoneは、iPhoneでは撮影できない」という事実に気づき、また悲しい気持ちになりました。

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※結局、Macbook Airの液晶の上についているカメラで撮りました

結局その後冷静になって、iPhoneが動いているうちにパソコンにデータをバックアップ。バックアップ中に修理方法を探しました。

なにが一番安いのかなと思っていたのですが、自分はどうやらsoftbankの「あんしん保証パック(i)」というサービスに入っていたようで、これを使うと修理費が8〜9割保証とのことでした。

本体交換は3万ちょいですが、これをつかうと5000円程度の負担ですみます。とはいえ修理のために、AppleStoreにいくのはめんどうなので、どうにかならないかなと思ったらビックカメラでも正規で修理してくれるサービスがあることを知りました。結果的に、池袋のビックカメラで直しました。

翌日、ビックカメラにいくと、すぐに対応してもらえました。事前にバックアップを取り、iPhoneを探すの機能をオフにし、ちゃんと自分のAppleIDを覚えていればすぐ対応してもらえます。お店にいってから新しいiPhoneをもらえるまで約1時間弱でとてもスムーズでした。

ということで結局iPhone5sが新品になったので、まあ満足はしています。バッテリーもへたり気味だったのでちょうどよかったかもしれません(そう思いたい)。

「iPhoneを手に持っているとまた落とすかもしれない」ということをいいわけに、Apple Watch Sportを買おうと思っている今日この頃です。

みなさんも、iPhone落とさないようにお気をつけくださいませ。