大学の授業でグループワークが導入されることも多くなりましたが、「全てのグループが最初から最後まですごくうまくいっている!」という状況はなかなかありませんよね。

特に、授業内のグループワークだけでなく、授業時間外で集まるものが入ってくるとさらに難しくなってきます。考えてみれば、授業時間外にグループワークをするというのは大学に入ってはじめて体験するのかもしれませんね。そのプロセスそのものも学びの過程とはいえます。

今日はぼくがわりとよく聞く「うまくいかないパターン」3つについて、簡単にまとめ、考えの糸口を示してみたいと思います。

・「みんなが集まらない!」というパターン

よくあるパターンのひとつは、部活、バイト、サークルなどでみんなが集まらないというものです。まあたしかに1・2年生のうちは特に、授業もたくさんあるし、大学以外も色々あって大変です。

ただ、話をよく聞いていると「本当に集まれないのか?」とか、「集まれないなりになにかできることはないのか?」と思うこともあります。状況は一緒でも問題の根本はグループによってさまざまだったりします。そこを掘り下げるとよさそうです。

・「たくさん集まっているけど進まない!」というパターン

グループのメンバーは週に何回も集まっているのになんかうまくいかないというパターンもあります。このパターンは、長時間いるのに雑談ばかりになってしまうとか、対立を恐れるばかりに反対意見がでないという状況に陥りがちかなと思います。

せっかくスケジュールが合うので「長く時間を共有できるメリットを最大限に活かすためになにができるのか?」を考えてみるのもありなかんじがします。もしくは「短くするというのはあり?」ということも検討してもいいかもしれません。「反対意見がでない!」という場合にも、「グループワークの目的はなにか?」を考えてみるのもひとつのアプローチですね。

・「ひとりに仕事が集中しすぎてしまう!」というパターン

これもよくありますね。「私ばっかりやっていて大変!」という状況を想像しがちですが、意外に「私だけやってるけどいいのかな・・・」と思っている場合もありますし、周りの人も実はどこか後ろめたい気持ちになっていることが多かったりします。

ただ「なぜひとりに仕事が集中してしまうのか?」ということについては意外に原因をちゃんと考えていないようなかんじがします。

現象として「ひとりに仕事が集中する」ということはあるのですが、その原因はグループによって全然違います。自分たちのグループの問題点について考えてみるとよいでしょう。そして、その問題に対して「自分ができることはなにか?」を考えてみるとよいでしょう。

ということで、今日はシンプルに3つのケースについて取り上げました。

ちなみに今回は具体的な解決策を書くというよりも、問題状況と問いかけだけを書くという形式を試してみました。

それぞれの状況は「あるある」だと思うのですが、実はけっこう「なぜその問題が起こっているのか?」という原因をしっかり考える機会は少ないような気がしています。

いきなり解決策にいかずに、うまくいかないと思ったらちょっと歩みを止めて、原因をふと考えてみるということも大事なのかなと思いました。