先日、主に修士一年生の人を対象に、先行研究の調べ方・読み方・まとめ方講座を行いました。この講座は今回で4回目になります。去年初めて青山学院大学で実施してから、千葉大学、東京大学などで実施しています。
今回は修士1・2年生&学部の方(青山学院大学、東京大学、法政大学など)が約20名ほど参加してくださいました。
■ 講座の内容
いつもは特に読み方やまとめ方に焦点をあてるのですが、今回は、調べ方部分についてもしっかり説明できるように、青学の院生である眞崎光司さんに協力いただき実施しました。
全体の内容はざっくりこんなかんじです。
1.先行研究をなぜ読むのか?
研究とは何か、研究における新規性とはなにか
2.先行研究の調べ方
どうやって調べるか、データベースの選択の仕方、検索のコツ、記録の仕方
3.先行研究の読み込み方
先行研究をどのように読み込んでいくのか
複数の先行研究をどうやってまとめるのか
4.先行研究を文章としてまとめる方法について
実際に論文に書くときにどのように整理して書いていくかについて
講座は4時間という長丁場でしたが、けっこうあっという間に終わったかんじがします。内容は講義だけではなく、自分の研究を整理したり、人に説明したりする活動をしてもらいました。
■ 参加者の方の感想
参加者の方の感想としては、
  • 検索の仕方って意外に知らないことが多かった・・・
  • 自分がいかに論文を読みっぱなしにしていたかわかった
  • 自分がいま研究でやらなくちゃいけないことが見えてきた
などがありました。
一日だけの講座で今回の内容全てを理解したり、行動できたりすることは難しいと思うのですが、なんとなく思考のコツや研究の全体像をつかむことにつながればいいなと思っています。
■ まとめ
今回は第四回目ということで、だいぶ内容も充実してきたかんじがします。しかし、私がこの講座で大切にしていただきたいのは、内容だけでなく、「参加者の方々同士の縁」です。
研究が行き詰まったときに助けになるのはやはり仲間です。今回の講座でも、簡自分の研究内容について説明する活動があったのですが、その活動を通じて、「ああ、たしかにこうやって整理することも出来るね。」とか「このへんたしかに調べてみようかな」などという会話が聞こえてきました。
研究はもちろん一人でしっかり進めることが大事なのですが、ロジックのチェック、関連する論文を発見すること、実践先の選定などなど、多くの場面で仲間が必要になります。さらに、心理的な意味でも、「一緒にがんばる」とか、プラスの面も多くあると思います。
今回の講座をきっかけに、切磋琢磨できる仲間を見つけ、ぜひ研究生活を楽しんでいただきたいなと思います。
※今回の講座の実施にご協力いただいた眞崎光司さん、保田江美さんありがとうございました!
■ この講座について
この講座は定期的に実施しているものではなく、だれかからお声がかかったら実施を検討するというスタイルでやっています。もし「うちでもやってほしい」という方がおりましたら気軽にご連絡いただければと思います。
■ この講座に関する記事
講座の実施にあたって、以下の記事をまとめたらかなりのアクセスをいただきました。感謝です。Mendeleyはとても使いやすいです。
無料で高機能の論文管理ソフト「Mendeley」の使い方に関する記事まとめ
初回に実施したときの講座内容はこちらです。今回の記事より詳しく書いています。
「先行研究のまとめ方講座」を実施しました!(@青山学院大学)
参加してくださった方の感想記事です。
舘野泰一さんから学んだ自分の研究状況を可視化するプロセス
私がこれまでブログで書いた研究のやり方に関する記事はこちらにまとめてあります。
【大学生・院生向け】文章の読み方・書き方・考え方・発表の仕方まとめ
■ おすすめ本
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