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先日、自分の研究成果が本の1章になりました!
第11章 職場を越境するビジネスパーソンに関する研究 
社外の勉強会に参加しているビジネスパーソンはどのような人なのか

職場学習の探究 企業人の成長を考える実証研究
中原 淳 木村 充 重田 勝介 舘野 泰一 伊勢坊 綾 脇本 健弘 吉村 春美 関根 雅泰 福山 佑樹 伊澤 莉瑛 島田 徳子
生産性出版
売り上げランキング: 2017
この本の出版記念イベントが3月になったのですが、そのときに参加者のOさんから「この章のテーマについて実際に社外にでている人たちを集めてさらにディスカッションをしたい」という声をかけていただき、先日その会に行ってきました。
参加者は約10名ほどでしたが、みなさん非常にアクティブで、ゆるゆるしたプログラムにもかかわらず、約4時間くらい、ごはんもお酒もなしで議論し続けるという非常にアグレッシブな会となりました(笑)
この会では、最初に僕がこの本で書いた内容をざっくり説明しました。
トピックとしては以下の3点ですね。
  • 社外の勉強会に参加するビジネスパーソンの実態について
  • 勉強会に参加していない人、社内のものだけ参加している人、社外だけ、両方、という4つのタイプの成長実感・組織コミットメントの違い
  • 社外の勉強会に参加する人を、参加する理由でタイプ分けし、そのタイプによる成長実感・組織コミットメントの違い
その後は、直接質問をもらったり、グループに分かれてゆるゆると議論しました。
議論ででてきたテーマは、
  • はじめて社外にでたときはいつ?それはなぜ?
  • ひとことで「勉強会」っていうけれど、中身はどんなものがあるんだろう
  • 社外のことを社内で話す?
  • どうやって社外の情報を手に入れているの?
などに関することを、それぞれのストーリーとして語ったりしました。
議論を深めていくうちに、
  • 越境とアイデンティティ(自分にとっての「2枚目の名刺」)
  • 越境の境はどこにある?だれがきめる?
  • 越境ネットワークの生成と情報を出すこと(Give)
など、非常に深いテーマもでてきて、今後深めていきたいテーマがずいぶんと見えてきたかんじがしました。
研究した内容を、実際にそれを行っている人に対して話し、コメントをもらうことは、すごく有益なのですが、ある意味研究者にとってはこわいことでもあります。
  • 自分のやったことは本当に実践されている方にとって響くものなのだろうか?
  • 「研究のための研究」になっていなかっただろうか?
ということを突きつけられるからです。
しかし、腹を括って話をすれば、研究をさらに発展させてくれるような議論ができるんだということをあらためて肌で感じました。
今回もまだまだ語りきれないというかんじだったので、きっと第二回があるのではないかと思います。
このテーマに関しては、色々な場所でディスカッションできればと思うので、興味のある方はぜひtwitterのメンションやお問い合わせから声をかけていただければと思います。
お問い合わせ → https://www.tate-lab.net/mt/contact/
今回の企画をとりまとめていただいたOさん、参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました!
実際の書店では、新宿の紀伊国屋にはまだ在庫があるようです!
研究書であるため論文調にはなりますが興味のある方はぜひお手にとっていただければと思います。
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