文章を書くために使い分けたい2つのマップの描き方-「発散」と「収束」を使い分けよう-

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この記事は今年度の前期に行った、専修大学の「リテラシー演習」という授業をしていて気づいたことをまとめたものとなります。この授業では、レポート・ライティングの書き方など、大学での学び方に関する授業を行いました。

先日は「大学生からの本の読み方」に関する記事を書きました。

大学生からの本の読み方-本を読むのは知識を得るためだけではない
http://www.tate-lab.net/mt/2011/10/read-book.html



今回は「よい文章を書くために使える,マップの描き方」に関する記事を書いてみたいと思います。

今回のポイントを説明しましょう。

レポートを書く前に、文章をいきなり書くのではなく、マップを描くことはその助けとなります。

マップの描き方は色々あるのですが、大きく2つの描き方があると思います。

1つ目は、アイデアを「発散」させるものです。
わかりやすいように、「発散マップ」と名付けることにします。

2つ目は、アイデアを「収束」させるものです。
わかりやすいように、「収束マップ」と名付けることにします。

この2つについて、今回は説明していきたいと思います。



最初に、「発散マップ」について説明しましょう。これは、テーマに関して頭の中で考えていることをとにかく書き出してみる!という方法です。

(この方法は本来「思考マップ(イメージマップ)」と言われたりしますが、次に出てくるマップとの対応をわかりやすくるために、今回は「発散マップ」と呼びます。)

発散マップは、

  • あるテーマについて文章を書かないといけないけど、何をテーマにしていいかわからないとき
  • いろいろ本を読んでみたところで、ひとまずキーワードをたくさんだしてみたいとき

などに有効です。
ブレインストーミングのようなものです。

いろいろ発想をだすのに有効ですし、頭の中でごちゃごちゃしているものを一度外に出してみると頭の中の整理になります。

やり方は簡単です。

  1. 紙を用意する
  2. 紙の中央部に○を書き、そこに思いつくテーマを書く
  3. そのテーマから思いつくことばをまわりに書いてつなぐ
  4. これを繰り返す

というかんじです。

試しに「ネットとセキュリティ」というテーマで描いてみました。
(担当していた授業がネットワーク情報学部なので)

ネットとセキュリティ.png



これは途中段階ですが、もっともっと思いつくことを描いてしまってかまいません。
マインドマップのソフトを使っていますが、これも特に指定はないです。
手書きでかまいませんし、好きなツールを使って下さい。

こういうかんじで、一度思いつくことをばーっと外に出してみると、レポートのテーマにするための観点が明確になってきます。

頭の整理がしたいときに一度使ってみて下さい。



次に説明するのは「収束マップ」です。これはテーマがある程度決まったら、どういう順番で議論を展開していくかをまとめるものです。

(この方法は本来「構想マップ」と言われたりしますが、区別がややこしいのでここでは「収束マップ」と呼びます)

  • さっきの方法は、とにかく思考を「発散」させるもの
  • 今回の方法は、とにかく思考を「収束」させて、論を組み立てることを第一に考えるもの

となります。
アウトラインを書く作業と似ていると思います。

このマップでは、

  • どんな主張をしたいのか
  • そのためにはどんな理由を書くことが必要なのか

という点を明確化するものとなります。

そのため、思いつくままに書くというよりも、
自分のレポートの「問い・主張・根拠」が明確である必要がありますし、
それを整理するために使うためのマップです。

試しに描いてみました。

セキュリティ.png

まあこれは即興で作ったものですが、
ここでは単に「ネットワークとセキュリティ」というテーマではなくて、
「セキュリティを高めるためには、個人の対策が必要だ」という主張をすでに設定しています。

そして、その主張を述べるためには、
どういう理由を並べていったらいいのかということを考えてマップを描いています。

ここでは、

  • 攻撃側の特徴
  • 企業がすでに行っている対策とその限界
  • 個人の対策とその問題点

という流れで論を展開してみるというマップを描いてみました。

このように「収束マップ」では、思いつくものを並べるのではなく、

  • 何が一番言いたい主張なのか?
  • その主張を言うためにはどういう流れ(理由や根拠)を並べる必要があるのか?

という点を整理するために使うマップです。



さて、今回は2つのマップについて説明してきました。

文章を書くための補助として、

  • 考えていることを「発散」させてみるためにマップを描いてみること
  • ひとつのテーマに「収束」させてみるためにマップを描いてみること

という2つのマップの描き方を紹介しました。

文章を書くためのマップの描き方は、実はけっこうたくさんあったりしますし、マインドマップはどうなんだとか、○○マップもあるよ、などいろいろな意見があるかもしれません。

基本的には好きな描き方を採用していただきたいのですが、
大きく分けるとこの2つの種類があるように思います。

つまり、

  • とにかく広げてみて見取り図を作るパターン
  • 最終的にどう組み立てるか戦略的に図を作るパターン

ということかなと。

よい文章を書くためには、いきなり文章を書いてしまうのではなく、こういうマップなどを使いながら、思考を整理していくことはとても重要です。

個人的に思うのは、「マップを描くことで何をしているか」を意識するのは大事だと思いますが、マップの描き方は厳密である必要はなく、自分なりのツールをつかったり、やり方を編み出していくことが重要であると思います。

今回の記事を参考にしながら、ぜひ自分なりのマップ術を編み出して下さいね。

▼関連記事

「話が広がりやすい自己紹介」を書くための3つのポイント
http://www.tate-lab.net/mt/2011/10/post-209.html

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http://www.tate-lab.net/mt/2010/04/post-176.html

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