最近、やっぱりあらためて「組織社会化」について勉強しなくちゃなと思っております。ということで、今回は論文を読むための下調べです。論文を読み終えたら本格的に記事を書こうと思います。

「組織社会化」ってなんなのよ?ということについては、以下にわかりやすい記事があったのでこれをもとに簡単に説明できればと思います。引用はすべてこの記事からです。

シネマで学ぶ組織論 第1回 ショーシャンクの空に−個人の組織社会化を考える | GLOBIS.JP http://bit.ly/98xIkg

<組織社会化とはなにか?>

個人が、ある組織の中に入り、だんだんとその組織に適応していくということを「組織社会化」と言います。私達であれば、ある日、新しい会社や異動先の部署に行くことになり、だんだんとそこに馴染んでいくことが「組織社会化」です。

シンプルに説明されていますね。いろいろな学問領域における社会化の話は、最後に紹介する論文の中にきちんと整理されています。

<組織社会化に関する3つの課題>

個人が組織に適応していく、つまり社会化していく過程では、「文化的」「役割的」「技能的」の三つの課題を乗り越えることが必要とされます。

ここで細かくは説明しませんが、社会化していくときに困難な点はしっかりまとめられているようですね。

<組織社会化に関連する二つのもの>

アンディの例に見られえるように、組織社会化(適応)の達成度と、組織における地位とは相関することがわかっています。

 そしてもう一つ、組織社会化と関係するものがあります。それは、所属年数です。これは単純に相関するのでなく、所属後3年〜5年で一旦低下し、9年を過ぎたところからまた高くなっていくことがわかっています。

「地位」と「所属年数」というのはわかりやすい指標ですね。

<過剰適応の罠>

私達企業人にも、きっとこういうこともあるのではないでしょうか。長年勤めた会社を定年になった後、どうしたら良いか分からずに苦しんでしまったり、趣味のサークルに入ってみたものの、企業でのルールを押し付け嫌われたり。組織の中の特異なルールや慣行に慣れてしまい、社会人としての基本的な倫理観を失うこともあるでしょう。適応しすぎたがゆえの悲哀。過剰適応の罠です。

適応すれば終わり!っていうわけではなく、過剰に適応しすぎちゃうこともこれまた問題ってことですよね。これも分かる気がします。ある種のアンラーンが必要なフェーズかもしれませんね。

▼論文を読む前に!

この記事を読むことでなんとなく具体的なイメージが湧いてきたかなと思います!じゃあ次は論文を読めばいいのですが、いきなりはどうかな・・・という方もいらっしゃるかと思います。

そんな方には論文の要約記事を読んでからがよいかなと思います。

来年から中原研に入る関根さんが論文の要約まとめをblogに書いてくださっています!これはすばらしいです。これをざっと見てから論文にいくがよいかもしれませんね。

「”組織社会化”に関する論文の要点まとめ」
http://bit.ly/9VtH7K

せきねまさひろぐ: 「組織社会化」に関する論文のまとめ(2)
http://bit.ly/9Jf8LT

▼さらに勉強するために!(論文)

ここまできたらあとは原著を読むのみです!読んだらまた書評を書いてみようと思います。

CiNii 論文 –  組織社会化研究をめぐる諸問題 : 研究レビュー
http://bit.ly/cJKXkN

CiNii 論文 –  新入社員の幻滅経験がその後の組織社会化に及ぼす効果
http://bit.ly/9AsVIa