野村監督に学ぶ、指導者としての観察眼と心意気

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先日ヴィレッジヴァンガードに立ち寄ったときに、たまたま見つけてこの本を買いました。元楽天監督の、野村克也さんの本です。

野村再生工場 ――叱り方、褒め方、教え方 (角川oneテーマ21 A 86)
野村 克也
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 4877
おすすめ度の平均: 4.5
3 生き残るには
5 監督という職業論
4 一冊でいいかも
4 指導者として選手にどう接するべきなのかがわかります
5 知将の情熱

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はけっこう野村監督が好きで、「野村再生工場」とよばれる、他の球団で活躍できなかった選手をもう一度復活させるという話にとても興味をもっていました。僕が個人的に小学校・中学校と野球をやっていたことも関係しているかもしれません。

この本の中でぐっときたのは以下の部分でした。これは、自分自身が教育や学習に関わるということもあり、頭のどこかにおいていきたい言葉だなと思います。やや長いですが、本文から引用します。

長年プロ野球界で生きてきた私は、まだ可能性が残っているのに年齢や故障のために引退に追い込まれた選手や、指導者が長所に気づいてやれないために志し半ばで野球界を去っていった選手を何人も見てきた。そして、そのたびに残念に思うと同時に、憤りを禁じ得なかった。「どうしてこの選手のよさに気づいてやれないのか」と。
力があるのに引退せざるをえなかった選手は、指導者の怠慢の犠牲者だといっていい。そんな指導者は、失格の烙印を押されてかまわない。指導者の能力如何で、その判断ひとつで、選手の人生は大きく変わってしまう可能性がある。
しかも、ほとんどの場合、マイナスの方向に変わってしまう。とすれば、指導者はとてつもない大きな責任を負っていることを認識しなければならない。
そして、選手たちの隠れた才能や長所を発見し、引き出し、チャンスを与え、それを活かす方法を教えてやらなければならない。それは指導者の使命である。
だから私は、この選手の長所はどこなのか、どこを直せば伸びていくのか、先入観や固定観念を排して徹底的に選手を観察する。

これは野球でなくとも共通する部分があるかなと思います。「教育」に関わるということは、常にマイナスの方向に変えてしまう危険性も持っています。もちろん、それを恐れてなにもできなくなっては意味がないのですが、その怖さを認識しながらも、常に「その人を見る」「観察し、その力を生かすのだ」というメッセージは非常に心に残りました。

別の部分でも、野村監督は結果ではなく、プロセスを重視するという話も面白かったです。例えば、「三振したら怒る」ということは絶対にやらないらしいです。怒るかどうかは「どういう内容で三振したか」が重要ということです。なにも考えずにただ振っているだけなら、当然怒りますし、セオリーを考えた上で読みが外れたという三振ならなにも怒ることはしないようです。

このあたりは「やればできるの研究」という以前紹介した本の内容に近いかもと思いました。

書評:「やればできる!」の研究

http://www.tate-lab.net/mt/2009/02/post-63.html

野村再生工場の大きなキモになっているのは、そうしたプロセス重視と、もう一点は、意識改革なのかなとも思います。もちろん、「新しい球種を覚えなさい」ということもやるそうなのですが、選手が自分に自信を持ったり、自分の可能性を限定してしまったりしないようにすることを一番に心がけているように見えました。

もちろん、野村監督は野球についての話をしているし、野村監督なりの教育論なわけですが、なかなか勉強になる部分があるなあと思います。少年野球とかも、ある意味でそういう発想があるといいのになと思います。

以前、桑田真澄さんが少年野球のコーチ達に向けて書いたblog記事が話題になりましたが、それを少し思い出しました。

桑田真澄オフィシャルブログ:気が付く

http://kuwata-masumi.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-ea9b.html

この記事はかなりいいなと思いました。

ということで、本日は野球のお話しでした。

▽余談

これを書いていて思ったのですが、僕はスポーツ選手とかの新書をけっこう読んでいるのだなと思いました(笑)先日読んだのは、サッカーの遠藤保仁さんの新書でしたし、中村俊輔の本とかも読んでたりします。なんか楽しくて、気分転換になるのですよね−。

自然体‾自分のサッカーを貫けば、道は開ける (小学館101新書 22)
遠藤 保仁
小学館
売り上げランキング: 4002
おすすめ度の平均: 4.0
5 付き添いの妻が学ぶ!
4 自然体=客観性
4 遠藤ファン向け
5 あっという間に、読めました。
5 仕事に悩んでる人に読んでほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント(2)

コチラでは、はじめまして!です。

最近、私自身は、スポーツはほとんど観るだけの人ですが

野球でいえば、ピッチャーより「キャッチャー」
サッカーでいえば「シュート前のパスをする人」に、注目しています。

という点で、野村監督の姿勢は、とても興味深いですね。

さらに、教育もですけれど、特に指導者やコーチの方々の「人を育てるという視点」

「それぞれの特性や個性の芽生え」やそれに対するアプローチについて
また、ご意見やお話を、お聞かせ頂けますように、楽しみにしています!

コメントありがとうございます!

キャッチャーという意味では、最近、元ヤクルトの古田さんの本がでてましたね!読みましたがこちらも面白かったです。

こういう話がどの分野に適応するかはさておき、心構えなどにおいては参考にある部分も多いのかなと思っています。またいろいろ書ければと思います。

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対談が掲載された本

場作りに関する対談が掲載されています。
第六章(p192-204)
他者の目から見たラーニングバー




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