つながりから学ぶ学習論

| コメント(0) | トラックバック(0) append.gif このエントリーを含むはてなブックマーク



ノットワーキングという本を読みました。タイトルを見ると、一瞬「働かなくていいのかな」と思いますが、そうじゃないです(笑)ノットとは「結び目」をさします。


あるコミュニティとコミュニティが結び合うことで起こること、そして、その結び目がほどけた後にそれぞれのコミュニティに起きることを描くための、ひとつの見方といえると思います。


ノットワーキング 結び合う人間活動の創造へ
山住勝広 ユーリア・エンゲストローム
新曜社
売り上げランキング: 77967


ノットワーキングとは、多様な要素があるとき突然に「結び目」になり、次の瞬間にはその「結び目」がほどかれて、別の要素との「結び目」を作っていくような運動のことをさします。


本書では、前半にその理論的背景について述べます。後半は関連する実践の紹介となっています。この本のポイントは、ものごとを見るひとつのレンズを提供してくれるというかんじでしょうか。


「多様な人たちが集まることで、なにが起きて、そしてそれがどのように元々いたコミュニティに持ち帰られるか」


これを切り出すひとつの武器ともいえるかもしれません。そういうものの良さをなんとか表現したいという人にはひとつのツールになる可能性があります。


この本の後半には町作りに関するワークショップの一例がのっています。このように、いま注目されている学習の形態についても扱える可能性があります。


まちづくりの事例は、Webにも載っています。


http://www.cpij-kansai.jp/city/city99-2.html


理論を知ることは、レンズの獲得とも言い換えられると思います。そういう「ものの見方」を獲得したいという方にはぜひ!


拡張による学習―活動理論からのアプローチ
ユーリア エンゲストローム Yrj¨o Engestr¨om 山住 勝広 百合草 禎二 松下 佳代 保坂 裕子 手取 義宏 高橋 登
新曜社
売り上げランキング: 129593


関連記事

  1. 野球人の錯覚
  2. 教授・学習過程論
  3. 世界の終わりと夜明け前
  4. 学習科学
  5. クイック・ジャパン81
  6. 街場の現代思想
  7. シリアスゲーム
  8. 生涯学習理論を学ぶ人のために
  9. 「未来の学び」をデザインする
  10. 文化と状況的学習
  11. [書評]大事なことから手をつけろ!(カエルを食べてしまえ!)
  12. コミュニティ・オブ・プラクティス
  13. 企業内人材育成入門
  14. 第二弾ストーリーテラー戸田山和久-科学哲学の冒険-
  15. 第三弾 ストーリーテラー戸田山和久 -成長するティップス先生-

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.tate-lab.net/mt/mt-tb.cgi/118

コメントする



フィードメーター - tate-lab - 教育・学習について研究する院生のblog



Twitterボタン
Twitterブログパーツ






最近のブログ記事

レポートライティング教育の最前線!-日本認知科学学会「対話と学習研究会」に参加してきた
8/26(木)に行われた、日本認知科学学…
【書評】ケーススタディを具体的に知りたいあなたへ- 企業内研修にすぐ使えるケーススタディ
以前このblogでも紹介しましたが、最近…
【お知らせ】Ba Design Workshop 開催(9月2日/9月7日)
今回はお知らせです!僕がワークショップ部…

「ワークショップ」の売れ筋本



Amazonのおすすめ